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【第98回】“タイム・アズ・ライフ”時間こそ人生。“生きる”にコミットして楽しめる人生を。2019.5.23放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(ゲンキ)にて放送中のラジオ番組、マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役社長
河本 尚吾

 

 

MC

FM GENKI  パーソナリティー
中村 佐織さん 

 

 

 

 

 

“ワーク・ライフ・バランス”について、お話を聞かせてください

中村 さぁ、河本さん。今日もワクワクと行きましょうね!


河本 ありがとうございます。はい!行きましょう。それが一番です!


中村 ですよね!令和はワクワクの時代だっていう、前回の河本さんの言葉がありましたけれども。今日はですね、このマインズさんの番組は、ビジネス、お仕事についてのお話が中心になっておりますが、今までのこの番組の中でも、何度もキーワードとして出てきました“ワーク・ライフ・バランス”について、お話を伺っていきます。


河本 はい。 

 

中村 ワーク・ライフ・バランスについてのおさらいなんですが、これを簡単に言うと、どういう事なんでしょうか?


河本 まぁ、「仕事と家庭の調和」って感じですね。仕事一辺倒な時代があった訳なんで、そうじゃなくて、それを家庭って言う人もいますし、プライベートって言う人もいますけれども、それを両立させましょうみたいな趣旨ですね。

 

中村 今の日本は、このワーク・ライフ・バランスを言い出してから、結構経ちますよね?


河本 長いですね。もう10年以上。


中村 どうですか?その辺りは変わって来ているんでしょうか?


河本 ワーク・ライフ・バランスがどうこうっていうよりも・・・、昔よりは変わってきていますね。


中村 ただ、それが行き過ぎてると言うか・・・、これはどうなのかなと思うのが、このワーク・ライフ・バランスの中には、残業の事とかも含まれてきますよね?そうなると、逆にしんどいんだって言う風に考える人もいるんじゃないかなっていう風に思うんですが・・・。


河本 はいはい。このワーク・ライフ・バランスという言葉のメッセージの受け取り方によって、全然違うのかなって思います。受け取る人それぞれの働いてるスタイルによって。例えば仕事しかしてない人だったら、もう少し休み取るとか、逆にあまり仕事をしたくない人は、これを理由にもっと仕事をしない様になるかもしれないし(笑)


中村 あははは(笑)逆に、もっと仕事したいって言う人もいますよね?


河本 その為のアプローチがないですけどね。

 

中村 このワーク・ライフ・バランスにはない?


河本 これも結局、変わり切らなかった平成の残骸みたいな感じです。「これからは個人の時代」っていう、昭和が終わった時になっていって、自分で自分の生き方、働き方を考えていってやっていきましょうねっていう。ただ、平成っていう時代に、企業がコストカットを勧めたので。主に、人件費ですね。


中村 ええ。


河本 人件費をディスカウントしたので、やっぱり長時間労働、ブラック労働、ブラック企業、そういった環境が蔓延して・・・、それに歯止めをかけると言うか、「そうじゃないでしょう」みたいな意味で、ワーク・ライフ・バランスっていうのが使われていったっていうのがあります。本来の目的は、ちょっと違いますね。


中村 そこからどうしても行き過ぎる部分、何でもそうだと思うんですけど、新しい事が始まる時っていうのは、何か行き過ぎた所からまた戻って来るみたいなところはありますよね。だから、今の日本は、そういう所まで行ってたりするのかなっていう風に感じたりするんですけど。

 

河本 ワーク・ライフ・バランスも、結局、大前提にね、「定年」があるんですよ。

 

 

「ワーク・ライフ・バランス」と「定年」の関係

中村 あっ、定年。


河本 「定年がある」が大前提で、「老後がある」が大前提なんですよね。


中村 でも、それは河本さんは、もう無くなるんだっておっしゃってましたね?


河本 そうです。なので、ワークとライフのバランスを取るって言うか、仕事と家庭と、それも含めて人生なので、結局、自分の人生をどの様に生きて行くかっていうのを自分で考えなさいよっていう風に、捉え直した方がいいんじゃないかと思いますよね。それで、生きて行く為には、食べて行く為には、生計立てる為には、収入がないとダメ。要するに、生活の為に仕事をしてる人も、当然沢山いる訳で。でも、生活の為だけだとやる気出ないじゃないですか?


中村 そうですね。


河本 っていうのをやってる方が、メンタル的には悪いですよね。逆に、自分がやりたい仕事とかやりたい事を一生懸命やってたら、長くなったってメンタル的に悪くないですよね。


中村 そうですね。


河本 それを一律に、何でもかんでも一方方向にやって行くっていうのが、ちょっとなって感じがしますけどね。


中村 だって、河本さんご自身の場合でお聞きしたいんですけど、やはり、株式会社マインズの代表として、社長さんて基本的に仕事の時間ってあって無いようなものじゃないのかなって思うんですね。


河本 まぁ、そうですね。


中村 プライベートでも、常に仕事の事を考えてたりとか。


河本 はい。そういうものと思ってますし、人にやらされてやってる訳じゃないので。


中村 そんな社長怖いな(笑) そうですよね。


河本 それが大変で、しんどい時もそりゃありますけど、だからって他の事を疎かにしていい訳じゃないですし。まぁ、色んな事を自分の中で消化しながらやってますけども。


中村 じゃぁ、マインズさんでは、ワーク・ライフ・バランスを今提唱されているという感じですか?

 

 

ワーク・ライフ・バランスの本当の目的

河本 ワーク・ライフ・バランスの本当の目的は、男性の正社員社会っていう労働社会が維持できないので、男性の正社員の長時間労働だけじゃなくて、女性・障がい者・高齢者・外国人とか、色んな地位、属性の人達が働ける社会を作る事が目的だったんですよ。


中村 ええ。


河本 だけど、単純に休みがとか、そういう話だけになっちゃってるんで。


中村 確かにそうですね。


河本 本当は、多種多様な人が、社会、会社で働ける構造を作ろうと思うと、この男性の長時間労働だけでやって行くっていう企業文化っていうのを、ぶっ壊さないと出来ないですもんね。


中村 うんうん。


河本 本当はそっちなんですけどね。


中村 あっ、そうなんですね。


河本 だから、好きなだけ働きたかったら働いていいですしね。


中村 うーん。


河本 まぁ、アカンのですけど(笑)


中村 今ね、ブラック企業とか、色んなお話がありましたけれども(笑)

でも、今は、そのワーク・ライフ・バランスから更に一歩進んでというんですかね。マインズさんでは“ワーク・イズ・ライフ”という言葉。


河本
 それも出て来ていますね。

 

 

ワーク・ライフ・バランスの一つ先の考え方・・・「ワーク・イズ・ライフ」

中村 これはどういう?何が違うんですか?

 

河本 やりたい事やろうよ!と。それが人生だ!っていう。“ワーク”の捉え方の違いですね。ワークを労働と捉えるのか、仕事と捉えるのか、自分のやりたい事と捉えるのかで、全然人生変わるので。


中村 うーん。


河本 それが仕事かもしれないけど、自分が全部やりたい事やってるんだから苦じゃないと。そんな人生の方が良くない?みたいな。


中村 なるほど。


河本 色んな価値が生まれるし、色んな体験が生まれるし、自分がどんどん成長できるし、色んな人とも出会えるし、良いんじゃない?っていう。


中村 ふふ(笑)仕事が楽しいっていうのは、本来あまり無い概念と言うか、楽しい事をする為の目的、手段っていう風に私は考えていたんですけど。そうではなく、勿論楽しい事を仕事にするっていうのはベストですよね。


河本 ベストですね。


中村 ただ、プライベートと公私の境目があまり無くなってくる様な気もするんですが。


河本 公私の境目無いですね。


中村 あっ、無いんですね。このワーク・イズ・ライフという概念には無いんですね?


河本 無いです。


中村 あれっ、そしたら、ワーク・ライフ・バランスと凄く真逆の考え方みたいになってこないですか?


河本 真逆です。だから、二極化すると思います。


中村 うーん。


河本 昔、織田信長の話したと思いますけど、江戸時代の農民は公私は分かれてましたか?


中村 あー…。


河本 朝から晩まで仕事してたんじゃないですかね?


中村 そうでしょうね。


河本 そうそう。家族全員で。


中村 でしょうね。出勤、タイムカードも無いし。


河本 定年も無いですから。


中村 ですね。


河本 そうそう。「それが普通」っていう風に変わるって感じですかね。定年が無くなるんで、分けたところでっていう。


中村 あーそっか。定年が無くなるっていうのは…。


河本 老後が無くなるのに、公私を分けて、それで上手くいく人は全然いいんですよ。


中村 ええ。


河本 でも、全員がそうやっていうのもまた違うでしょっていう。色んな働き方があるんだからっていう。そういう時代になるんじゃないかなと。


中村 どちらが良いという訳でもないんですね?


河本 違います。そういう事です。


中村 “ワーク・ライフ・バランス”もあり、そして“ワーク・イズ・ライフ”というスタイルもあり。


河本 あり。


中村 なるほど。


河本 それを自分で決めて好きにやればいいんじゃないかなって。自分で選ぶという事の方が余程大事ですね。

 

 

自分にあった生き方・スタイル

中村 難しいな…。どっちが自分の生き方に合っているかという事でしょうかね?


河本 そうですね。まぁ、何がしたいかとか、色々失敗しながらやっていった結果、たまたまそうだったみたいな感じでいいんじゃないですかね。


中村 楽しい事を見つけるとか、仕事が楽しくなるにはどうしたらいいんでしょうね?


河本 やっぱり、一旦とことんやってみる。人より成果が出ないと面白くないでしょうしね。


中村 成果・・・。そうですね。


河本 で、人より成果出る場合って、本当にそこの能力が人より高かったか、もしくは失敗して、それでも挑戦してやり続けたかのどっちかでしょうね。


中村 うんうん。


河本 そりゃ、人より出来たら面白いですよね。


中村 当然ですね。


河本 人より出来なかったら面白くないですよ(笑)


中村 ですね。


河本 だから、それを練習も無しにいきなり出来るって「レア」なんで。余程の天職の場合はあるかも知れないですけど。


中村 はい。


河本 それを再挑戦、失敗しても、怒られながらも再挑戦しなきゃダメなんだったら、興味のある事とか好きな事だったら出来るけど、嫌な事やったら嫌でしょう?


中村 嫌ですね。いくら生活の為って言っても嫌です。


河本 だったら、生活の為=お金の為なんで、お金の勉強をいっぱいした方がいいんじゃないかなとか。


中村 お金は欲しいんですけど、お金の事ってあんまり知らないんですよね、実は・・・。

 

 

令和の時代は、インプットの時代!

河本 令和時代は、一生勉強する時代でもあるかなと思ってます。


中村 一生勉強。


河本 昭和も平成も、勉強してる人はずっと勉強してましたけど・・・。勉強って、学校の勉強とかそういう意味じゃなくて。


中村 はい。


河本 インプット。多くは、社会に出ると勉強しなくていい、仕事だけしてたらいい、定年まで与えられた事をやってればいいって、言い切ってはないですけど、そういうスタイルが多いですよね?


中村 そうですね。


河本 でも、何回も言いますけど、「老後」は無くなるんで。


中村 そうですね。だから、今、仕事だけやってればいいんだっていう所から、リタイアした時に急に何もやる事が無くなってしまうっていう状況がありますもんね。


河本 うん。だからもっと“生きる”っていう事にコミットしていって、楽しめばいいんじゃないかなと思います。


中村 うん。そうですね。生きる事…。


河本 マインズグループのビジョンのサブタイトルは“タイム アズ ライフ”にしていますから。


中村 あっ、そうなんですね。


河本 “時間こそ人生だ!”みたいな。


中村 タイム アズ ライフ。「ワーク」ではなく?


河本 タイム。


中村 あっ、凄い。もう一括りになってるんですね!仕事も生活もぜんぶ(笑)

 

 

自分の価値観を大切に。新しい時代に世間の物差しなんて必要ない!


河本
 その瞬間、瞬間でもいいです。その瞬間的な幸福度、満足度、達成度、充実度、色々あると思うんですけど、そういったものがある方が、多い方が、いいんじゃないかな。その時間、価値、どういうものに自分は価値を感じたりとか、どういう時にそういうものを感じるんかっていう事に向かって努力すればいいんじゃないかなって思うんですね。


中村 うんうん。


河本 世間の物差しなんかどうでもいいんで。新しい時代になったんで、古い物は全部捨ててやっていけばいいんじゃないかなと。


中村 その為のキッカケとして、令和という時代になったっていうのは良い事ですね。


河本 良い事です。ホンマ良い事です!


中村 うん。まぁ、もちろんマインズさんでは、タイム・アズ・ライフというものを実現する為に、恐らく色んな取り組みもされているんじゃないかなって思いますね。


河本 そうですね。


中村 そういった所のお話も、また折々伺えればと思います。

さぁ、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は6月13日の放送となります。河本さん、ありがとうございました。


河本 ありがとうございました。


中村 この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。