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特性を知って世代ギャップを乗り越える!

ブログ法人企業向け

「話が通じにくかったり、自分の常識が通用しない相手に対して“ジェネレーションギャップ”を感じることはありませんか?」

 

人は生まれ育った時代の環境(政治・経済の状況)や、青春時代の流行、教育、メディア、通信ツールなどの影響を受け、同じ世代同士では似たような価値観を持っています。
一方、世代が違うと「当たり前が通じない」や「相手の考えていることが分からない」などのストレスを感じてしまうことがあります・・・
この、世代感の「すれ違い」や「ズレ」を「ジェネレーションギャップ」と言いますが、
生きている時代が違うのだから、世代によって価値観が違うのは当然。

特に「仕事」「職場」で関わるヒト達は世代がバラバラの集まりです。


「今(昔)のヒトが考えている事は分からない・・・」


と諦めてしまわず、「ジェネレーションギャップ」を感じる事で
見えてくるそれぞれの「思考パターン」や「行動パターン」。
実は、その「ジェネレーションギャップ」こそ、世代の違う相手を理解するためのヒントになるのではないでしょうか。

 

※「世代」には同じ世代でも色々な呼び方があり、どれが「正解」という訳ではありません。

 

【団塊世代】(1945年頃~51年頃生まれ)2019年時点で70歳くらい~74歳くらい

第1次ベビーブームに生まれ、世代人口が圧倒的に多く、雇用や消費、教育などにも大きな影響を与える世代。

仕事は生きるための手段。会社からは指示命令されるのが当たり前。
家族を顧みず、今で言う「社畜」的な働き方も特徴の1つ。

企業が高度経済成長のまっただ中にある一方で、生活の余裕はなく、当時の若者たちは自分で生計を立てることを迫られていた。

「頑張れば報われる」という実感が強く、未開の市場を自分たちが開拓してきたという自負も強い。

下の世代からは「声が大きい」「押しが強い」「話が長い」と言われることも多い。
2007年(平成19年)にはこの世代が一斉に定年退職したため「2007年問題」という社会問題にもなる。

 

 

【ポパイ・JJ世代】(1950年頃~59年頃生まれ)2019年時点で60歳くらい~69歳くらい

「ポパイ」「JJ」といった若者向けの雑誌が創刊して時代に青春を謳歌した世代。

ミニスカートやジーンズが流行り始め「私らしさ」を追い求め始め、オリジナルのファッションを作り出した人たち。
マスメディアの広告が発展し始めた時期でもあるので、メディアとともに成長した世代ともいえる。

楽観的で「人生は楽しむもの」「自分は自分、他人は他人」という価値観を持っている人が多いのが特徴。
数ある中からカタログ等で自分が好きなものを「選ぶ」のが好き。

 

 

 

【新人類】(1960年代頃~64年生頃生まれ)2019年時点で55歳くらい~59歳くらい

マンガやアニメ、テクノポップ、インベーダーゲームが大流行の元祖サブカル、元祖オタク世代。
1979年に始まった「共通1次試験」という一律のハードルを経験した世代。

高度成長期を経て、ビジネス環境が成熟してきた時代に「大量生産」を求められ、仕事量が膨大になる反面、働くことへの反動から自由や楽しみを追い求める意識が強いのが特徴。

上の世代から「一風変わった独特の価値観を持つ若者=新人類」と言われ、自分たちも今の「ゆとり世代」と似たような扱いを受けてきた。

 

 

 

【バブル世代】(1965年代頃~70年生頃生まれ)2019年時点で49歳くらい~59歳くらい

働き方が大きく変わるきっかけとなったバブル景気。企業が不動産や事業開発に資金をつぎ込む中、規模拡大を目指して大量採用を行い、空前の売り手市場を形成。
(この時代、大卒の5割以上が一部上場企業に入ったと言われた。)

当時の新入社員は比較的苦労なく「新規事業開発」などに配属され、若い発想を生かした新規ビジネスに挑戦することを求められた。
コミュニケーション能力は高めでフットワークも軽い。

人と違うことがカッコいいという価値観を持ち、消費がメインの世代。
ブランド物好きな傾向があり、見た目にお金をかけやすい。

若者の間に「仕事は会社から与えられるのではなく自分で生み出すものだ」という意識の変化が生まれ、働く目的が「食べていくため」や「家族のため」ではなくなり始めた世代でもある。
1986年の男女雇用機会均等法施行以降は、若い女性の活躍も注目された。
大量採用で企業内人口が多いが、中年になった今、激しい管理職ポスト争いの渦中にいる。

 

 

【団塊ジュニア(氷河期世代)】(1970年代頃~84年頃生まれ)2019年時点で35歳くらい~49歳くらい

バブル崩壊後に登場するのが「団塊ジュニア」世代。

社会人になったのは求人環境が一変し、採用人数が急激に減った時代。

団塊の世代が親世代の為、人口も比較的多い中、厳しい受験地獄をくぐり抜ける。
しかし就職前に目の前でバブルがはじけ、経済が長い後退期に入ったため被害者感情が強い。

「ロストジェネレーション(失われた世代)」「氷河期時代」とも呼ばれる。

就職前に企業の倒産やリストラを目の当たりにしたため、会社の中で言われたことだけをやっていても「安泰ではない」転職市場でも「評価される個人にならないといけない」という意識が強いのが特徴。

「キャリアアップ」という言葉がはやり、自分の市場価値を高めるため資格取得にも積極的。
プロフェッショナル志向が強く、自己投資などに繋がる意味のある消費を好む。

また子供時代からファミコンなどのテレビゲームに親しみ、高校・大学時代にはインターネットや携帯電話が普及するなど、現在のネット文化の中心を担う存在でもある。

女性の進出が一段と進み、「共働き世帯」が一気に増えた世代でもある。

 

 

 

プレッシャー世代 (1982年代頃~87年頃生まれ) 2019年時点で32歳くらい~37歳くらい

団塊ジュニアからゆとり世代の間の世代。

社会への関心を抱く幼少期に既にバブルが崩壊。成長過程で「不景気」を目の当たりに(実感)している。
しかし団塊ジュニア(氷河期時代)世代の人たちとは違いタフで明るい。
常時プレッシャーを感じつつ、それが当然と思って育ってきた世代なので、様々なプレッシャーから耐え、ココ一番の大舞台で力を発揮できる強さもある。

友達や仲間、家族を大切にし、夢が無くても現状を楽しめる体質で、生活への満足度も高い世代である。
どうせ理想を追い求めても仕方ないなら「叶う夢を持つ!」という現実的な一面を持つ傾向がある。

 

 

 

ゆとり世代(1987年代頃~94年頃生まれ)2019年時点で25歳くらい~32歳くらい

「ゆとり教育」と呼ばれる2002年から2010年に施行された学習指導要領に沿った教育を受けた世代。

特徴として前の世代と比べ、自分の信念に忠実である。
仕事は、地位や年収という外的なもので判断するのではなく、自分自身が充実することを重視する。
会社や上司(先輩)との関係はドライで自分の時間を大切にし、ワークライフバランスを権利として主張する傾向が強い。

仕事中心だった上の世代からは違和感を持って語られることが多いが、会社に頼らず、自分の信念に忠実に生きようという良質な人材でもある。
国際貢献、地域貢献、社会福祉、環境保護などの分野でリーダーとして活躍する人も目立つ。

SNSなどを使いこなし、強い横のつながりを持つ一方、縦社会に弱く、企業の中ではやりたいことが満たせないという思いから、仕事が手段的になり、休日の趣味やボランティアなどで自己実現を図ろうとする傾向がある。リスク回避志向の世代。

「ミレニアル世代」「デジタルネイティブ世代」とも呼ばれる

 

【参考】ミレニアル世代(1981年代頃~96年頃生まれ)2019年時点で23歳~31歳くらい

「ミレニアル世代」とは、英語の Millennial Generation に由来する言葉でそもそもアメリカで定義された概念。

Millennial には、”千年紀の”、Generation には”世代”という意味があり、Millennial Generation という言葉自体は、世界で広く使われている言葉である。
IT起業家が多く、イノベーションを起こすことを目指している。

【職場におけるミレニアム世代の特徴】
・本質的によいものを求める
・倹約(節約)家
・仕事には個人の成長や向上を求めている
・会社への帰属意識が低い
・仕事に個人の成長や向上がなければ早期に転職を考える

 

 

 

さとり世代(1994年代頃~) 2019年時点で25歳くらい~以前

「高望みをせず悟りを開いた僧侶のようである」ため「さとり世代」と呼ばれる。

仕事でもプライベートでも安定志向を望む。

幼少期の頃から不景気な社会を目の当たりにしながら、「詰込み型」と「ゆとり型」が混ざった教育を受けてきた。
「マニュアル」に忠実であり、常に冷静。
問題が起きても、マイペースに物事を捉え、あまり動揺を他人に悟らせない。

あまり派手にお金を使うこともなく、仕事・恋愛・結婚においても高望みをしない傾向にある。(コスパや効率性を重視)
しかし大きな挫折を経験していないため、許容範囲外の大きな失敗があると立ち直りに時間がかかり大きく落ち込んでしまう。

「草食男子」をはじめとし、男女の役割が転換した時期でもあるため競争意識は少ない。

未来への憧れが少なく、「モノ」に消費するよりも「体験」に消費する傾向がある。
また未来の「モノ」よりも、過去に流行った「モノ」に興味を持ち、仲間と一緒に楽しめるような懐かしい商品やサービスに興味を持つ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

世代間ギャップに頭を抱えてしまうのは、自分と相手の考え方があまりにも違うためです。

それは根底に、自分の価値観が常識だという考えがあるからではないでしょうか。
しかし、それはあくまでも自分自身の中の常識であって、すべての人に当てはまるものではありません。

人それぞれ全く違う時代、違う人生を生きています。
「価値観が違っているのは当たり前」と受入れ、ぜひ色んな世代の方と、楽しく知識や情報を共有・交換し、互いを刺激し合ってみてはいかがでしょうか。

それぞれの時代背景を知り多様性を認めることで、世代間ギャップに対する考え方も変わるかもしれません。