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【第86回】多すぎるハラスメント。共感という「ものさし」の違いをどう考えるか2018.11.8放送

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(ゲンキ)にて放送中のラジオ番組、マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役社長
河本 尚吾

 

 

MC

FM GENKI  パーソナリティー
中村 佐織さん 

 

ハロウィンイベント社内で何かしましたか?

中村 もうハロウィンも終わりまして、日本では年々すごい事になってきてるみたいですけど。

河本 渋谷の件ですかね?

中村 大阪でも、ミナミなんかもすごい事になってますね。河本さんの会社なんかでは、ハロウィンとか何かされたりしました?

河本 いや、その日の朝、朝礼で『今日はハロウィンらしいですよ』って言ったら、『今朝気付いたでしょ』って言われましたけどね。うちでは特に何も。まぁスルーですよね(笑) やってる人はいたかもしれないですけどね。

中村 会社で特にそういう事をみんなでしよう!みたいな感じではないっていう事ですね。

河本 はい。

中村 私の知り合いの男性社員さんなんですけど、社内で割とイベント事が多いそうなんですよ。先日のハロウィンとか、クリスマスとか、夏だったら浴衣とかね。そういうのを着て来たり、仮装したりとかっていうのを、もちろん会社を挙げてという訳ではなくてそれぞれ自由にやってるんですけど…

河本 なるほど。自由に。

中村 その時に男性自身が『俺はどうしたらいいねん』と。

河本 リアクションに困るんですね?

中村 そうそうそう!そうなんですって。今まで別の会社にいた人なんですけど、そこではそういう習慣がなかったと。今の会社ではそういう事になってて、ちょっと文化の違いみたいなところって言うんでしょうかね…、それに戸惑っていると。女性同士だと『いいね~』とか『可愛いね~』みたいなことってありますけど、男性としては、褒めた方がいいのか、何か触れた方がいいのか、無視したら感じ悪いのかみたいな、多分そういう事だと思うんです。どうですかねー?ちょっとしたハラスメント的な感覚に多分怯えてると思うんですよ、男性としては。

河本 その、何て言ったらいいか分からないって事ですかね?

中村 そうです。どういう反応したらいいんだろうっていう。

 

反応に困ってしまったら…?!

河本 なるほど。思ったままでもアカンし、興味ない言うてもアカンし。

中村 『君そのスカート丈ええわ~』とかも。

河本 それもアカンし。

中村 アカンと思いますね。『ネコ耳がええわ~』『ウサ耳のがええわ~』とか。

河本 それを、すごくプラスに捉えると、瞬時に人を褒める訓練だと思えばいいんじゃないですかね。

中村 おっ!人を褒める訓練ということは、やっぱりスルーはしない方がいいっていう感じなんでしょうか?

河本 そうですね。その能力をロープレしてるという設定でやると、いざっていう時に役に立つと思いますよ。

中村 例えば、河本さんだったら、もし会社にハロウィンの日に魔女っ娘がいるとします。魔女のコスプレをしてると。どうされますか?

河本 まぁこれ、僕のネタばらしになるんですけど…。僕も人を褒めるん下手なんですよ、正直。

中村 そうなんですか?

河本 自覚してるんです。なので、人の倍ビックリしたらいいんですよ。

中村 『えー!!(驚)』って?

河本 それでだいたい解決します。

中村 あははは(笑)あっ、これはいいアドバイスかも知れないですね!私もそうなんですよ。どちらかと言うと。どうしていいか分からない時ってあるんですけれども。なるほど~!『おおー!(驚)』っていう。それは確かにそうですね。スルーもしてないし、かと言って褒めるでもなく、けなしてる訳でもなく。

河本 ビックリした事は事実なので。その感情を凄くストレートに。

中村 あっなるほど。すごい解決した!多分、聞いてる男性は救われたんじゃないかなという風に思うんですけど。言ってる間にクリスマスがやって来ますからね。

 

やっぱり褒めた方がいい? 無視してもいい?

河本 そうですね。

中村 そっか。褒める方か、それとも無視したらいいのかみたいな、どっちかに彼は揺れてたと思うんですけど、そういう選択肢があったという事ですよね。

河本 そうですね。ビックリするとこ探すみたいな。

中村 ビックリするとこ探す!?そうですね!変に『俺はネコ耳よりウサ耳の方がええわ』とか、そういう事は言っちゃダメって事ですよね?

河本 そうですね。

中村 ややこしい事は言わない方がいいって事ですね?

河本 はい。どっちがいいかは人の自由なんで(笑)

中村 あははは(笑)『そっか!今日はハロウィンやったんやー!』みたいな感じですね。

河本 そうそうそう。

 

50種類もある「ハラスメント」の世界

中村 でもね、そこまで男性がモヤモヤするってういうのも、物凄く気を使ってるなって私は思ったんですよ。最近雑誌なんかでも特集が組まれたりして、“○○ハラスメント”っていうのが、今数えたら50種類くらいあるっていうことなんですよ。50種類ってもう何言ってもアカン世界じゃないですか。

河本 はい。

中村 例えば“終われハラスメント”“オワハラ”ってご存知ですか?

河本 “オワハラ”?“終われハラスメント”…あ!一応聞いた事はあります。

中村 専門分野と言うかね、就活を終われハラスメントを“オワハラ”って言うそうなんです。自分の会社に来て欲しい為に、面接者に対して甘い言葉を掛けたり、プレッシャーを掛けたりして、自分の所に決める様に企業が誘導していく事を“オワハラ”って言うんですって。でもこういうのって当たり前なんじゃ…。

河本 この人事の人は仕事してるだけですね。

中村 そうですよね(笑)今日は河本さんバッサリいかれますね。

河本 この人事の希望はそうでしょう?学生はそこに行くのか、別の所も受けるのか、また学生が考える事であって、ただの利害が一致してるのか、不一致なのかだけやと思うんですよね。

中村 それをあえてハラスメントのカテゴリーに入れてしまうのがおかしいなと思うんですけど。

河本 炎上させたいんじゃないですか。

中村 他には“オカハラ”って言って、“お菓子ハラスメント”。お休み取って旅行に行って、帰って来たらよく『お土産は~?』とかって聞いたりするじゃないですか。あれがハラスメントになるっていう。よく冗談で言うじゃないですか。『あれっお土産ないのー?』って。あれもハラスメントって。

河本 お土産を求めるのもハラスメントって事ですか?

中村 そうなんですって。

河本 ほぉ~…。うん…。それはどうなんでしょうね。不快になる事をハラスメントって言うって事なんですかね?

 

 

ヒトそれぞれの「共感」のものさし

中村 そもそも、一番最初に私が知ったハラスメントっていうのが“セクハラ(セクシャルハラスメント)”とか“パワハラ”ですよ。

河本 嫌がらせって事か。

中村 嫌がらせなんですかね。でも、セクハラなんかその被害者側の感情論みたいなところも大きいじゃないですか。

河本 まぁまぁまぁ…はい。嫌がらせとかって聞くとすごい幼稚に聞こえますよね?小学校とかに当てはめるとイジメって事なんです。

中村 あー、そうなっちゃうんですかね。

河本 何をもって「イジメなのか」っていう話に置き換えたら分かり易くなるのかな。

中村 仲間外れとか、どうなんでしょう…。あと「グルメハラスメント」

河本 何ですかそれは!?(笑)

中村 鍋奉行とかしたらダメなんですって(笑)もうここまで来たらネタかなって思っちゃうくらいですけどね。あと分かり易いのは「ジェンダーハラスメント」っていうね。『男のくせ』にとか『女のくせに』みたいな。この辺りも、一昔前だと言われてて、言われた方もそんなに何とも思わない言葉でしたよね。

河本 はい。自分の物差しを相手に押し付ける事自体に、全て近位してる様な気がしますけどね。自分自身の価値観を相手に押し付ける事。で、相手がたまたまその価値観が合えば、ハラスメントにならないでしょうけど、その価値観が合わなければハラスメントになるみたいな感じなんで、価値観なんかいくらでもあるじゃないですか。

中村 そうですね。

河本 趣味から何から。好きな物から嫌いな物、そんな事言ったら永遠に話終わらへんのやろなっていう風に思いますね。

中村 この辺りは、法律的にどうこうするって事は出来ないんですかね?

 

 

他者への理解と共感

河本 理解する事と共感する事、自分の価値観を押し付けるって事は、共感したい、してほしいっていうものが根っこにあると思うんですよ。共感したい。『そうだよね』みたいな。『この肉美味しいよね~』とか『この服可愛いよね~』とか何でもいいんですけど、『いや』とか言われたら、何かちょっとガッカリするじゃないですか。『何でこれめっちゃ美味しいやん!』って言っても『普通~』とか言われたらちょっと悲しいじゃないですか。

中村 そうですね。

河本 もっと美味しいって言ってくれる人と行こうってなるじゃないですか。感覚的には落ち着いて考えると、その人は魚が好きやったら、魚やったら共感できるかも知れないじゃないですか。でも、肉で共感できないから、それでお互いが嫌になってまうんかな、みたいな風に思いますけど。

中村 そうですね。共感と理解ってすごく難しい…と言うか、会社とか組織において必要な事なのかなっていうのは感じますけど。

河本 ハラスメントだけで言うと、物差しがあまりにも多すぎるんで、そういう風にちょっと思いました。

中村 この問題については、また色々と改めて考えていきたいし、河本さんにもお話を伺いたいなという風に思うんですが。そろそろお時間という事で、ここでお知らせの方ですね。お願いいたします。

 

 

マインズからセミナー開催のお知らせ

河本 はい。弊社マインズで、11月にセミナーを行います。11月15日が、福利厚生のセミナーを行います。翌16日が、働き方改革徹底解析セミナーを、これは神戸になるんですけれども行います。詳細はうちのホームページに掲載してますので、是非ご覧になっていただければなと。どちらも無料セミナーとなっております。

中村 こちらは個人で参加を?

河本 個人で参加というよりも、仕事に関係する方が基本的には対象にはなるかなという風に思います。

中村 セミナーっていうのは、マインズさんでもよく開催されていて、河本さんがお話をされたりという形だと思うんですけれども、質問とかそういった相談とかも受けたりはされるんですか?

河本 その後の時間は取ってます。

中村 そうなんですね。実際に割とみなさん相談される事も多いですか?

河本 働き方改革とかに関してはやっぱり多いですね。まだまだこれからの話なので。どれが良くてどれがダメでっていう基準が、明確に分かってる所と微妙な所とか、あまり知られてない事とかが多くて、自社ではこれでOKだと思ってて調べてなかったけど、実は調べたらここ引っかかってたみたいな。今までOKだった事がアウトになる場合があるので、そこが結構大変なとこかなっていう風に思いますね。

中村 働き方改革っていうのは、まだまだ定着してないと言うか、本当にこれからっていう。

河本 これからです!一番最初が来年の4月からなので、そこから1年ごとに順次ってことなので。

中村 でも、その認識としては、企業は早めに持っておかないといけませんよね?

河本 そうですね。すべての企業が対象なんですけど、課題は、例えば大企業の課題と中小企業の課題と零細企業の課題それぞれ別なんです。何らかしらの課題が多分あるので、その自社の課題の何かを明確にしておくっていうのが凄い大事だなっていう。それこそ有休の事とかも入って来ますので。

中村 有休の取り方も、最近また変わって来ているっていうお話も聞いたりしますからね。

河本 そうですね。

中村 その辺りも含めて、逆に、河本さんのお話を聞かれて、改めて疑問とかそういったものが、初めて生まれてくる場合もあるでしょうしね。

河本 僕の個人的な主観ですけど、ずっとこの業界で雇用の仕事をやっていて、やっぱり人事系の予算を取るのって結構難しいんですよね、会社の中で。

中村 あっ、その辺りの相談も多いんですね。

河本 でも必要な事なんで、是非頑張っていただきたいなと思います。

中村 はい。マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は11月22日の放送となります。河本さん、ありがとうございました。

 

河本 ありがとうございました。

中村 この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。