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【第72回】新人教育、仕事のやり方どうやって教えていけばいいの?2018.4.12放送

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

FM GENKI(ゲンキ)にて放送中のラジオ番組【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
出 演    株式会社マインズ代表 河本尚吾
聞き手    中村佐織さん(FM GENKIパーソナリティ)
提 供      株式会社マインズ

 

新年度がスタートしましたが、気になるのは新人教育のことですね。

中村 さて、河本さん。新年度が始まりましてマインズさんもお忙しいんじゃないでしょうか。

 

河本 そうですね。桜がもう無くなったのがすごく残念ですけども。


中村 今年は桜が咲くのも早かったですしね。


河本 一瞬でした。


中村 マインズさんは、新入社員の方は入って来られましたか?


河本 ええ、何名か入って来ていただいて、今週からオリエンテーションも含めて、ちょっとずつ頑張ってもらってます。


中村 そんな新年度にちなんでということで、今日は、新人教育についてのお話を伺いたいなと思うんですが。

どの会社でも最初に、新入社員やアルバイトとか、新しい方が入って来ますよね?

 

河本 はい。


中村 その時に、当然教育係が居たり居なかったりという職場もあると思いますが、一体どうやって教えていけばいいのか。特に『一番年齢が近いから君頼むよ!』みたいな感じで、去年新人だった人が今年いきなり『教えなさい!』っていう風に言われたりする場合もあると思うんですよね。じゃあどうやって教えていけばいいのか?コツやポイント、押さえておけばいいっていう所があれば、今日は教えていただきたいなと思うんです。

 

河本 先輩のパートさん、もしくは2年目3年目、中堅の方が仕事を教えるっていうのは、よくあると思うんですけど、一方、途中で辞めちゃうっていうのもよく聞く話です。


中村 イメージ的に私が思うのは、自分が去年まで新人だったら、『とりあえず私を見てて!』っていう感じで教えるかなと思うんですよね。

 

河本 はい。


中村 果たして見ていて分かるのかな…とも思うんですけども…どうでしょう?


河本 まずはね、お手本としてやってみせるっていうのは、やっぱり丁寧な事だと思うので、やってあげるべきだと思います。ただ、今はそれだけでは分からないっていう方も増えています。人によっては、それまで培ってきてる基礎っていうのが全然違うので、これぐらいなら教えなくてもやって見せたら出来るだろうって事が出来なかったり、またその逆で、ここは教えないと無理だろうって事が以外と出来たりとか。これがほんとバラバラです。 例えば新卒アンケートなんかでも、会社に求められているものって、『ちゃんと仕事を教えてくれますか?』っていうのがあって、結構上位にきているんですよ。


中村 そういう所に不安を抱いているんですね。


河本 抱いています。辞める理由は『仕事を教えてもらえないから』っていうのが多いです。一方で会社としては、ちゃんと「教育している」「仕事を教えている」と。教えているつもりなんだと。

 

中村 いやぁもうちょっと自分から『教えてください!!』っていうのはあったんでしょうかね?


河本 多分会社としても教える時間は持っていたと思いますが、結果的に仕事のやり方が分からなかったんだと思うんです。


中村 その仕事のやり方をどうやって教えていけばいいんでしょうかね?

 

仕事のやり方、どう教えれば良い?

 


河本 「相手に合わせる」っていう言い方が正しいかどうかは分からないですが、人によっては目的とか、『もっとちゃんとした方がいいよ』とか、礼儀とか、そういう説明で分かる人も居れば、そうじゃなくて、『30度の角度に曲げてお辞儀をしなさい』とか、『こういう時、そこは空気読めよ!』とかじゃなくて、具体的な行動を教えてあげないと理解できない人も当然います。


中村 確かに接客でもそうですけれども、『私の(行動)を見ててね』って言って、お客様が来られて、私が心を込めてお辞儀をしていても、一体どこまでお辞儀をしていいのか、その見ている方は分からないですよね。


河本 分からないです。接客でもそうですけど、笑顔の練習とかっていうのをちゃんとやる会社もあるじゃないですか?

じゃあ笑顔の練習をする時に、『満面の笑みで笑ってね』って言っても皆バラバラになるじゃないですか。

 

中村 そうですね()


河本 じゃあ、口角はどうとか、眉毛はどうとか、その時の仕草はどうとかっていうのを練習するわけなので。


中村 すごいですね!!そこまでしなければいけない会社もある、業種としてあるでしょうね、きっと。


河本 そうです。その笑顔っていうのは人間の生活の中で、普通に誰でも行う行為ですが、個人差あるじゃないですか。

人によっては、すごく嬉しいのにあまり顔に出ない人もいるわけですよ。心の中ではめちゃくちゃ感謝していても、それが表情に出ない人もいるわけで。

 

中村 そうですね。


河本 それって『もっと感謝しろ!』って言っても本人はきちんとしているわけで、指示には従っているんです。

 

中村 ただ、伝わらないと意味ないですもんね。


河本 そうなんです。それで気合が足りないってなると、どうしていいか分からないですよね。


中村 それって、日本独特の精神論みたいな感じがしますね。


河本 しますね。それで通じる人も中にはいます。でも、そうじゃない人も沢山います。それはどちら側の問題って言うよりも、雇い入れた会社としては、「どういう事を教えていくのか」っていう事をちゃんと考えるべきなんじゃないかなぁって思いますね。


中村 という事は、私が最初に言いましたが、やって見せて『私の(行動)を見ててね』って言ったところで、仮に私ではないまた別の人が、お手本を見せたらそれそれで違いますよね。それぞれやっている事が違うから。新人さんとしては『あれ?さっきこっちの先輩はこうだったけど、こっちの先輩はこんな事をやっている…じゃあ何が正しいんだ?』ってなりますよね。

 

仕事を教える上で大切なことは

 


河本 そうです。


中村 その本質と言うか、何が必要なのかというのを理解していなければ、それを何人見たって分からないですよね。

という事は、説明が大事!

 

河本 説明…そうですね。標準化って言い方はあまり好きじゃないですけど、最低限必要な行動って、どういう行動をして欲しいのかっていう、そっちの行動を先に伝えてあげないと。それが仕事なので。それは接客なりそういう場合ですけど。

そこを意外と、完成的な根性論じゃないですけど、精神的な。


中村 ニュアンスですよね。


河本 となると、やっぱり分かる人と分からない人がいますし、その人に『本気でやれ!』って言うのも人それぞれじゃないですか、本気って。


中村 でもそれよく言われますよね。『本気でやれ!』 『やってるわ!』って思う時ありますよね。


河本 そうです。長年一緒に居て、あきらかに『手を抜いてるな』って見える人に言うんだったらまだ分かりますよ。


中村 ええ。


河本 でもそこは新人なんでね。


中村 そうですね。その人がどれくらいか分からないですよね。


河本 しかも、その人を育てるという意味のメンタル的な方の話をする時に、精神的な話とか、理念の事とか、やる気の事とか、そういう話をする時はそれでいいんですけど、仕事、業務の事は、やっぱり具体的に「何をもって仕事なのか」っていうのを言ってあげた方が分かりやすいんじゃないかなっていう風に思います。

 

マインズの新人研修


中村 マインズさんの新人研修というのはあるんですか?


河本 はい、あります。


中村 それは研修担当の方がいらっしゃるんですか?


河本 この部門に関しては誰がやる。この項目に関しては誰がやる。という感じで決まっていますね。


中村 では先程おっしゃった様に、極力具体的に説明していくという感じでしょうか?


河本 えっと、知識のところが多いですね。うちの場合は。法律的な事も結構絡んできますし。

そういった知識を一通り、いきなり覚えられなくてもいいんですが、それを知っていないと次の行動に移せないので、そこを少しずつやっていくっていうのがありますね。


中村 ただ個人差がありますよね。新人さんの場合。理解力とか。


河本 そうですね。当然ありますよ。うちの仕事の場合、社会人を一度経験している人と、本当の新卒とでの差はやっぱりあるなぁっていうのはありますけども。でも、社会人経験自体が、教育になっているなぁっていうのもすごく感じますね。


中村 個々の差がある場合は、個人個人のフォローというのはされているのですか?


河本 します。その人に合わせた面談をしますね。


中村 多分それが出来ない会社も多いんでしょうね、例えば「研修」 「皆で研修!」となると、そこでいわゆる脱落していくっていう人もいるのかなと思うのですが。

 

「業務」の研修と「価値観」の研修


河本 研修なんかでも、会社の中で仕事の事と、価値観の事と、2つの研修があると思うんです。


中村 はい。


河本 やる気にしても何にしても、基本的な価値観、ここの組織での価値観というところは共有したいなって思います。色んな趣味や価値観を持っている人がいるので、すべての価値観を合わせる必要はないですが、価値観の研修とスキルの研修というと、新人の頃っていうのは主に価値観研修の方が重要なんでしょうね。


中村 そうですね。あとは色々と覚えていく中で、最初はもちろん新人の方に知識をどんどん与えていくわけですが、次は「実際にやってみて」という段階になりますよね?そうすると、『ここが違うよ』とかっていう教え方、指導っていうのがあるわけですか?


河本 それが一般的に言う“OJT”です。先輩が横に付いて一緒に仕事をするみたいな。


中村 OJT”?


河本 営業なんかは分かりやすいかもしれないですね。もしくはその逆で、先輩がやるのを見ててっていうのもあります。

それも最初に基礎知識があって見て、今の場合の振り返りがあってみたいな形で、少しずつ学んでいくというような形ですね。


中村 ただただ、研修会みたいなものをザクッとするだけでは、なかなか新人というのは育たないと?


河本 いや、これもその会社によると思いますよ。研修は無いよりあった方が絶対僕は良いと思いますし、入ったその日からいきなり即戦力って、そんなのは有り得ないと思うので。


中村 そうですよね。


河本 はい。ただ、研修をやったからそれでいいや!というわけじゃないって事だと思います。


中村 その後のフォローっていうのも大切だと思いますね。

 

個人差があって当たり前。理想はそれぞれの個性を活かすこと!

 

 

河本 個人差が出る事をマイナスに捉えるよりも、違う人間なので個人差があって当たり前。それを活かせられる様にしていくのが理想だなぁという風に思います。


中村 私個人的には、ひとりの新人に対して、ひとりだけの先輩が教えると、ちょっと後々大変かなっていう風に思うんですよね。色んな先輩が情報を共有しつつ、ひとりの新人を育てていくっていうのは必要なのかなという風に思います。


河本 そうですね。あんまり凝り固まると良くないと思うので、幅広くやった方が良いと思います。


中村 それぞれ個別に担当付けるっていう会社も多いと思いますが、マインズさんみたいに、それぞれの分野で、それぞれの先輩が教えるっていう方法も大切ですよね。


河本 うちが完璧ってことじゃないですけども、教え方を工夫していかないと、結局伝わらない。それでは意味がないので伝える努力はしていますね。


中村 はい。さて、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。

河本さんありがとうございました。


河本
 ありがとうございました