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【第149回】良い借金と悪い借金とは? 2021.7.8放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

感覚的には絶対わかるが、説明ができる?

津雲 さて、河本さん。

河本 はい。 

津雲 何か、最近ご近所の方に、この番組のことを知って頂けたというお話をお聞きしたんですが。 

河本 そうなんです。「いろんなことをしているのですね。」って言われたんですけれども(笑) 

津雲 あははは(笑)「いろんなことをしているのですね。」って声を掛けられたらちょっとドキッとしませんか? 

河本 「おばさん、僕5年前からやっています」って言ったんですけど(笑) 

津雲 やっと…やっとです(笑)聴いていただけてるんですかね! 

河本 期待してますけども、まだ難しいかなと。  

津雲 あー。なるほど。じゃぁ、今後ともよろしくお願い致します(笑)  

河本 少しずつ少しずつ(笑)知っていっていただけたら嬉しいですね。 

津雲 はい。是非、今お聞きの方は、お隣の方にお知らせいただくということで。 

河本 はい。お願いします。 

津雲 地道な宣伝活動に加わっていただきたいなと思っております。

河本 はい。 

津雲 さぁ、そんなマインズのわくわくキャリア相談室なんですが、ちょっと相談してもいいですか? 

河本 はい。 

津雲 首がですね…回らないんですよ。 

河本 ほぉ。 

津雲 首が回らないっていうのは、多分、枕がいけないんだと思うんですけどね。ここで枕の選び方を相談するという訳ではなく、首が回らないと言えばよく慣用句とかで「借金で首が回らない」とか言いますよね?

河本 はいはい。

津雲 あれは何か諸説があるみたいですけど、借金取りが後ろから来てるぞって思ったときに、怖くて後ろを振り返れないっていう辺りから“首が回らない”って言うようになったというのが諸説の内の一つらしいんですけど。

河本 へぇ~!それは知らなかったですね~(笑)

津雲 はい(笑)まぁ、それは置いておいて。
よく、「借金はしないよりはした方が安全だ」とか、「良い借金の仕方をした」とか、「これは悪い借金だね」とかっていろいろ聞くんですよ。これは一体何が違って、良い借金をする為にはどうしたらいいのかっていう辺りを教えていただきたいんです。

河本 あ~。個人でっていうことですか?

津雲 個人でもそうですけど、まぁ、例えば私が会社をするとして。

河本 あ~…。社員にも話したことあるんですけど、みんな感覚的には絶対分かるんですよ。

津雲 感覚的には絶対分かる?

河本 そう。良い借金と悪い借金の差。

津雲 はい(笑)分かるかな~…。 

河本 分かるんですよ。ちょっとそれを正しく認識してないだけで。例えば僕が会社でね、「ビルの屋上にプールを作りたい」と。 

津雲 ビルの屋上にプールいいですね~!  

河本 僕専用のプールね。 

津雲 え!?河本さんしか入れない? 

河本 まぁ、社員も入ってもいいんですけど。 

津雲 はい。  

河本 で、「その為に借金します」と。「会社でお金を借ります」と。 

津雲 はぁ~…微妙だなぁ(笑) 

河本 「どう?」って聞くと、みんな「う~ん…」ってなるんですよ。 

津雲 そうですね。 

河本 逆に、今、隣とかも、うちのビルより高いマンションとか建物いっぱいあるので、屋上に太陽光は付けれないんですけど、仮に太陽光を付けて、ビル内の電気くらいは賄えるように、あと売電もできるように、「太陽光を付ける為に借金する」って言うと「まぁ、いいんじゃないですか」ってなるんですよ。 

津雲 そうですね。いいんじゃないかってなりますね。  

河本 仮にですよ。同じ一億円だとしたときに、「何が違うんですか?」っていう。 

津雲 何となくおっしゃること分かります。感覚的に「これはいいだろう」とか、「これはダメだろう」っていうのは確かに感覚的には分かります。 

河本 でしょ?分かるんです。だから、みんな今までの生活の経験上で絶対知ってるんですけど、そこからもう一歩踏み込んでないっていう感じです。 

津雲 それを言葉で上手く説明できないっていうことですね? 

河本 そうそうそう。「とにかく借金はダメ!」っていう思考停止になっちゃってるだけっていう(笑)  

津雲 はい(笑)「それはダメ!」って。 

河本 昔の悪い教えですね。

津雲 うーん。 

河本 何が違うか。 

津雲 うーん。何が違うんですかー? 

河本 えっと、、返す目処があるかないか。 

津雲 返す目処があるかないか…。えーっと、だから、さっきの例で言えば、会社の屋上にプールを作る。プールを作ったところで、何で返すかって…そうですね(笑)  

河本 社員の子達からして、「え!?僕達が頑張って稼いで返すの?」ってなりますよね? 

津雲 そうですね(笑) 

河本 「そんなんこと止めて!」っていう。 

津雲 もしくは、給料を減らされるかですね(笑) 

河本 そうそう。だから、「止めてください!!」っていう話ですよ。 

津雲 はい。でも、太陽光とかで、自分の会社の電気代を賄う、もしくは売電をするとなると、確かに。 

河本 そのお金で返せますよね? 

津雲 そうですね。 

河本 良いじゃないですか。長期的に見たら、お金は減るか増えるかで言うと。 

津雲 増える? 

河本 増えますよねっていう。その差なんですよ。 

津雲 ほぉ~。 

河本 だから、それが“消費”なのか“投資”なのかっていう違いです。 

津雲 消費なのか投資なのか。だから、プールはただの消費。 

河本 そうですね。

津雲 で、この場合で言うと、太陽光は投資だということですね。

河本 事業も基本的には投資活動ですよね?何かの事業、サービスを提供してその対価を得るっていう。あとは、それが上手く行くかどうかは置いておいて。

津雲 はい(笑)そうですね。

河本 それをするからお金を貸してくださいよっていう話じゃないですか?

津雲 はい。

河本 あとは、そこに信用性があるかどうかとか。ないんだったら担保を出してくださいよとか。

津雲 うんうん。

河本 でも、個人で言うと、パチンコ行きたいかな。

津雲 あははは(笑)

河本 勝って返すとかね。一番ダメですよね(笑)

津雲 でも、よく聞くんだな~(笑)

河本 それこそ、クビが回らなくなりますよ(笑)

津雲 そうですね。はい。今ちょっと忘れてましたね。なるほど。

河本 あとは、車。

津雲 はい。

河本 良い車乗りたい!→ローンを組む。

津雲 はい。返せる当てないのに。

河本 まぁ、これは、お給料で返すっていう話ですね。

津雲 あっ、はい。

河本 お給料の範囲内で返せるんだったら、まぁ、いいんじゃない?っていう。

津雲 そうですね。

河本 でも、このお給料が昔と違って、未来へのものが貰える訳ではないので。

津雲 そうですね。そして、歳を取るにつれて、お給料が増えると決まっている訳でもない。

河本 そう。決まってない。だから、そこも加味しないといけないので、結局シンプルに言うと、ローンであれ借金は借金で、それは何で返すかが定かじゃないっていうことです。その車を買ったら、その車が何か稼いでくれて、それで返せるって言うんだったら分かるんですよ。

津雲 あー。仕事に使うものであるとかっていうことですね?

河本 そうそうそう。でも、自分が消費する訳ですよね?

津雲 はい。ただ乗り回して「いえ~ぃ」ていうだけだとダメ?

河本 それだけだと、結局別のもので返さないといけないっていう。その違いっていう感じです。

 

バランスシートとは何?

 

津雲 先月だったか先々月だったか忘れてしまったんですけど、私がここで一冊の本をお見せして、「この本を今勉強をしてるんです!」って言っていた、企業の決算書を面白く読むという本があったんですけど、その中に「バランスシートを見て借金をしなさい」という件があったんですよ。

河本 はいはい。

津雲 これが何故PLではなくて、バランスシートの方を見るのかっていうのが、ちょっとピンと私は来なかったんですよね。この辺りもしよろしければ…。

河本 もし、野球のアナリストだったとした時に、トレーダー?スカウトする人だった時に、直近一年の打率と、通算打率とどっちを重視します?

津雲 通算打率…。

河本 プロで10年の選手がいた時に。

津雲 どっちかなー。でも、一応、ずーっと通年成績が良くても、最近ちょっと伸びて来たなーとかっていうのもありますけど。でも、やっぱり安定してる通算かなー?どっちかな(笑)

河本 例えば、極端な話、野球じゃあまりないですけど、昨年、五割の打率だったとするじゃないですか?

津雲 はい。

河本 でも、通算で見ると一割九部だったとするじゃないですか?

津雲 あ~…。

河本 もしくは、同じ四割でも通算は三割です。色んな見方があると思うんです。

津雲 はいはい。

河本 だから、「バランスシートを見てしろ」っていうよりも、「どっちも見ないとダメですよ」っていう方が正しいかなという感じがします。

津雲 あっ、そういうことですね!バランスシートだけを見て決めるんじゃなくて、バランスシートも両方を見ろっていうことなんですね!

河本 そうそうそう。両方を見れた方が、より情報が多いじゃないですか?

津雲 そうですね。だから、PLは直近の成績を見ている?

河本 そうそう。今シーズン。

津雲 今シーズン?で、バランスシートの方は直近何年間か。通算何年間かの成績を見ているっていうことですね?

河本 そうそう。イチロー選手なんかはバランスシートが凄かったんでしょうね。

津雲 コンスタントにずーーーーーっと。

河本 出し続けたっていうことですから。累積凄いですよね!

津雲 そっかぁ~!大谷君はどうですかね?

河本 まだ比べるにはちょっと歴が…。でも、凄いですよね。

津雲 このままずーっと続けてくれたら凄いことになる訳ですよね~。すみません!話が逸れました…。

河本 いえいえ。サッカーだったら、遠藤選手が確か歴代一位の試合出場記録だったかな。

津雲 怪我をせずにずっと出続けて。

河本 20年近くずーっと試合に出続けてて、ある程度MVPとかも取ってて、ある程度点も決めてて、ある程度の大会も全部出ててっていう、とてつもないバランスシートの持ち主ですよね。

津雲 チームにとっては本当に離したくない存在ですよね。

河本 そうそう。単年度とかどうとかじゃなくて、単年度の凄さっていうのも、当然、「今年のホームラン王は誰だ」とか、「今年の得点王は誰だ」みたいなのも大事なことですけど、通算で見るとまた違った見え方がしてくるので。そうすると、スカウトする側としては、その球団の目的があるじゃないですか?どういう目的をミッションを与えられてるかにもよるじゃないですか?

津雲 そうですね。息の長い選手が欲しいのか、それとも今シーズン、テコ入れしたいのかっていう辺りですよね?

河本 そうそう。同じ様に、決算書だけじゃなくてバランスシートも見て、どういう投資をしたいのかっていうところに、どこまでできるのかっていうのも考える上では、「今年儲かったからしよう」だけじゃなくて、長期的にどうやったかっていうのも見て借金した方がいいですよっていう。

津雲 なるほどー。そういうことだったんですね。

河本 そう。

津雲 それを踏まえて、もう一回本を読み直したいと思います。

河本 あっ、そうですね。バランスシートって個人にも当てはまりますけどね。

津雲 お小遣い帳っていうことですか? 

河本 お小遣い帳ではないんですけど(笑)まぁ、例えば車のローン。左側には資産で載ってますよね?右側には借金で載ってますよね?

津雲 はい。

河本 なので、そういう風に全部振り分けられるんですけど。

津雲 はい。なかなか、そうやって自分の家計をバランスシートに落とし込むっていうことはしてないですね。

河本 損益計算書は分かり易いですよね?給料ですもんね。

津雲 はい。そうですね。 

河本 お小遣い帳は使った経費ですよね(笑)それでいくら残ったのかな?っていうこんな感じですよ。

津雲 はい(笑)

河本 全部いるっていう(笑)

津雲 はい(笑)そうですね。

河本 お金の勉強には、かなりなるとは思いますけども。

津雲 はい。小さい頃から、自分のお金はどういうバランスシートの上に成り立っていて、そして、今どういう財政状況なのかっていうのを常に意識しながら、お金を借りたり、お金を使ったり、お金を貯めたりっていうことを考えるっていうのは良いことですよね。

河本 そうですね。皆さん毎年“年金定期便”って来ると思うんですけど。 

津雲 来ます来ます!

河本 あれって個人の資産ですからね。

津雲 今までこれだけ払ってますよっていうのと、今後どの位貰えそうですよっていうのが来てますね。

河本 そうそう。あれは資産ですよ。

津雲 はい。そっかぁ…。

河本 そこを自分の資産に計上してるかどうかですよね。「どうせ貰えないし」とかっていう話はあるんですけど、あれが貰えなくなるっていうのは、減額はあるかも知れないし、法律が変わって期限、貰える時期がズレるっていうのはあるかも知れないですけど。

津雲 そうですね。今でも随分後にしたら額が上がるよみたいなことは書かれてましたけど。

河本 まぁ、ついでに今までどれだけ払ってるかも書いてます。

津雲 そうですね。

河本 会社勤めをしてる場合は、会社側も同額払ってるので。

津雲 はい。そっか…。厚生年金とかだったりしたらですね。

河本 そうそう。それだけでも、「今までこんなに払ってるんや」とか。自分のお給料意外にも、会社はこれだけ掛かってるんだとか、いろいろ見れることがあるので。

津雲 自分にはこれだけの経費が掛かっていたんだなということを、ちゃんと意識して働きましょうということでもある訳ですね。

河本 そうですね。だから、お給料って上がりにくいんだなとか。

津雲 あぁぁ~…。

河本 これ全額くれた方がいいじゃないですか?

津雲 あははは(笑)

河本 でも、法律でそれは禁止されてるので。

津雲 そうですね(笑)はい。ということで、借金の首が回らない話からいろいろと教えていただきました。

河本 はい(笑)

津雲 ありがとうございました(笑)

マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は7月22日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。