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【第148回】変革、変化は必ず起こる。その前にやっておく事、心構えは? 2021.6.24放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

デジタルトランスフォーメーションとは?

津雲 さて、河本さん。 今日のお話なんですけれども、“アフターコロナ”とか、「これからどんどん社会の仕組みというのが変わっていくよ」っていうお話ですよね?

河本 はい。

津雲 でも、何か私よく分かってないんです。

河本 え!? 

津雲 あははは(笑)よくこの“デジタルトランスフォーメーション”とか、何かそんな話をディレクターとかも言ってくるんですけど、何となく分かるけど、「それって結局何なの?」っていうのが分かってないんです。

河本 あの~…。デジタルトランスフォーメーション?DX?自体は、今ちょっと調べてみたら書いてました。「ビジネス環境の厳しい変化にデータとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に製品やサービスビジネスモデルを変革すると共に、業務そのものや組織、プロセス、企業文化、風土を変革して競争上の優位性を確立すること」

津雲 なるほど~!みたいな(笑)

河本 ちょっと盛り込み過ぎだと思いますよ。

津雲 あははは(笑)とにかく、全部が、全てが変わっていくよという話ですかね?(笑)

河本 うーん。そうなんですけど…(笑) 多分、デジタルトランスフォーメーション自体も手段だと思いますよ。

津雲 手段?

河本 目的ではないと思うんですけど。これは目的になっちゃってるような気がするんですよね?これをやればすべてが良くなるみたいな。

津雲 あー、なるほど。

河本 そんな都合のいいもの、ないと思うので。

津雲 はい。あくまで手段の一つ?

河本 そうそう。起業の価値提供の手段として、これを使うっていうだけであって。その為にはさまざまなものを変えないといけないと。「古い文化を新しい文化に変えないといけない」とか、「今まであった仕事がなくなって新しい仕事にならないといけない」とか、「今までの技術は通用しなくなって、新しい技術が逆に必要になる」と。そういったことが全て要因として出てきますよ。でも、「それにも負けずにやっていきましょう!」じゃないとおかしいんですけど。それって会社の経営陣が率先してやらないといけないことなんですけど、従業員側は嫌がったりとかもあるかも知れないですけど。っていうよりも、別の切り口の方が分かり易いんじゃないかなって。 

津雲 別の切り口?

河本 脱炭素!

津雲 “脱炭素”。これもまたよく聞きます。

河本 どっちも変革なんですよね。

津雲 変わらなくちゃいけないんですね。

河本 そうです。でも、“DX”っていうと、何かちょっと働く側としては抵抗があるというか、テクノロジーに対してのアレルギーとまでは言わないですけど。「えー、今からまた新しいことを覚えないとダメなの?」みたいな。

津雲 段々、その抵抗力が強くなってきたような気がするんですよね~。

河本 でも、脱炭素の方の切り口からだと、リアルな話なので。

津雲 もうそりゃ、すぐそこに迫っているというか、そうせざるを得ないというか。

河本 うん。もう少し腑に落ちやすいかなというところがあるので、そっちで説明させて貰えたらなと思うんですけど。

津雲 お願いします!

 

常に求められる変化への適応

河本 変革は先程言ったことと一緒ですけど、例えばそうだなぁ…。脱炭素で、日本は一応ハイブリッド車もOKですけど、Hondaとかは2030年か2035年か覚えてないですけど、全部EV車にすると。

津雲 はい。もう変えてしまうと。

河本 変えてしまう。もう「100%EV車にする」って宣言したんですね。

津雲 10年とか15年の間には、もう全部変えてしまう?

河本 うん。それは、前提には「グローバル的に脱炭素の方向で行きましょう」と。で、EVの方にしていきましょうと。ヨーロッパ市場とか、中国市場とかがそうなってきて、アメリカもそうですけど。とかいうように、グローバルな合意が形成された前提ですけどね、ある程度の合意が。じゃぁ、企業としてもその、国際的に売っていかないといけないから、それをやっていかないといけないから「まぁ、分かりました」と。「じゃぁ、実際の我々はどうなるんですか?」っていうと、今、日本の車ってエンジンが強いんですけど。

津雲 何て言ったって。

河本 何万点っていう部品の集合体ですから、車は。技術の結晶なんですけど。まぁ、新しいEVになると、数千点だったかな?凄い部品の点数が減って、しかもエンジンがなくなると。

津雲 エンジンがないのって、車と言えるのか?みたいな(笑)

河本 バッテリーとモーターだけみたいな。

津雲 動くんですか!?(笑)

河本 テスラがありますから(笑) 動いてますからね。

津雲 そうか~、もう動いてるんですよね。

河本 200万台の車を、あと2~3年以内に投入するとか言ってますけどね、電気自動車の。

津雲 はい。

河本 じゃぁ、その数万点のエンジン部品を作ってた中小企業なり、メーカーなりがなくなるんですよ。

津雲 うんうん。

河本 でも、その仕事変えたくないって言ったって、なくなるんですよ。

津雲 作り続けても、もう使ってくれない。

河本 そう。一部では残るかも知れないですけど、それで補えるのかどうかは、その会社にもよりますけど。

津雲 ええ。

河本 会社としては、「次の食い扶持をちゃんと探さないといけない」っていうことですよね?どういうふうに進出するか。「自動車からどこにずらす?」とかもありますし、もしアルミなんだったら、それを別の金属に進出するのか分からないですけど、考えないといけない。そして、決めないといけない訳です。じゃぁ、そこで働く人達も「嫌だ」って言ったってなくなる訳じゃないですか?(笑)

津雲 そうですね(笑)

河本 「新しいことを覚えたくない」って言ったって、なくなる訳じゃないですか?「どうするの?誰かどうにかしてよ」って言っても、誰もどうにもしてくれないんですよ。

津雲 うん。だってもう決まったことなんですもんね。

河本 そう。「誰のせいだ?」って言っても、“誰のせい”とかっていう話じゃなくてそうなっていくんですよ。

津雲 うーん。

河本 じゃぁ、自分自身がどうするべきなのかって、自分で考えないといけないんですよ。じゃぁ、新しい技術を身につけるのか、新しい業界にいくのか、今の技をもっと磨いてもっと濃い分野にいくのか、とか。そういうことをもっと自分で情報を集めて、考えて、自分で選ばないといけない訳ですよね。

津雲 はい。

河本 っていうような世の中になってくるかな?と。じゃぁ、そこに商品を卸してた人は?とか。そこから仕事を貰ってた人は?とか。

津雲 そっかぁ…。

河本 自動運転にしてもそうですよね?

津雲 はい。

河本 いつなるかは分からないですけど、いつかはなるんでしょう、と。2030年とかに日本政府が「脱炭素で」って、2035年が途中の目標でしたっけね?ある程度進んでいるだろう、当然事故は減ってるでしょうと。

津雲 そうなってほしいですよね。

河本 損害保険を売ってる人はどうなるの?とか。

津雲 そっかぁ…。何かいろんなことが関わってくるんですね。 

河本 弁護士特約付いてますけど、弁護士の仕事って、交通事故って結構多いんですよ。 

津雲 あー、そっかぁ…。

河本 じゃぁ、その人達は?とか。車の修理する事業をメインでやってる人達は、まず事故がないんですからね。「今度、金属の修理じゃなくて、電気回路の修理が必要だ」とか言われたら、その知識がいるぞとかっていう風に変わってくるんですよね。

津雲 なるほどー。

河本 それを嫌だって言っても、しょうがないんですよね。だから、結果的に新しい物を覚える覚悟。「嫌だ!」って言って、突っぱねるんでもいいんですけど、それも自分で決めたことなので(笑)

津雲 はい(笑)

河本 なんせ自分で決めるっていうことが、大事だと。じゃぁDX。それのデジタルの話。同じ様に、その企業が変わっていったりとか、成長する企業もありますし、衰退する企業もありますし、自分がそこに居続ける。そして自分をアップデートする、転職する、いろいろあるんですけど、なんせ自分で決めないといけない。そういう時代に向かっていってる中で、自分が何をするかどうするかを。別に人に任せてもいんですけど、責任取ってくれないので。

津雲 そうですね(笑) 

河本 そうなんですよ。それでもいいんだったら、いいんですけど。

津雲 その代わり、文句は言うなよと?

河本 まぁ、そうですね~。

津雲 あははは(笑)

河本 言える先があればいいですけど(笑) 誰か聞いてくれるのかなぁ…?家族は聞いてくれるのかなぁ…?

津雲 あははは(笑)どうでしょう?聞いてくれる家族がいればなんですけどね!まぁ、それでも生産性はあまりないですよね。

河本 生産性はないですよ。分からないですけど。家庭内での地位が逆転していくのかどうなるのか分からないですけど。

津雲 はい(笑)

河本 でも、今のうちに、それの準備をしてた方がいいんじゃないかな?っていうふうにすごく思います。

津雲 だから、前半の脱炭素のお話もそうですし、DXのお話もそうですし、とにかく変わるということは、決まってるというか既定路線なので。

河本 そうですね。

津雲 それに対して自分が抗うのか、それともチャチャっと見切りをつけて、新しいことを見つけていくのかっていう辺りを、「自分が決めないといけないよ!」って、いうことですよね?

河本 その決められない苦しさ、辛さがあるのは、重々理解はできるんですけど。そこ自体を自分のせいには思わないでいいんじゃないかな?って。

津雲 そうですか。

河本 そういう教育を受けてて、そういう文化だった、日本のせいにしておけばいいんじゃないかな?っていう。

津雲 あははは(笑)そうですか。じゃぁ、そこはなかなか決め難いところは仕方ないな、と。

河本 自分だけじゃなくて、みんながそうなので。みんなそういう教育を受けて、そういう文化形成で育ってるので、仕方ないんですよ。それを自覚して、じゃぁ「小さな決めごとからやってこう」みたいな感じでいいんじゃないかな?そこまで責任とる必要ないと思うんですよ。

津雲 あははは(笑)但し、自分が決めたことには責任を持つ。だけど、なかなか決めれないのは、仕方ないよね?と。

河本 だって、自分で決めるという教育は、受けてないですからね。

津雲 うーん、確かに…(笑)

河本 自分で決めるからこそ、行動の自由がある訳ですし、責任というものがついて回るんですけど。「決めてないから行動の自由はないですし、その代わりっ責任もない」みたいな。

津雲 あははは(笑)

河本 それの方が楽なんですけど、多分それじゃもう無理、無理っていうことでしょ?

津雲 はぁ…。

河本 今まで頑張ってきたことを無駄にしない為にも、新しいそういう言葉、“脱炭素”なり“DX”なり、どんどん今後も出てきますので。

津雲 いちいち拒否反応を示さず、何とか理解して食らいついていく?

河本 まぁ、細かいところでいうと、食らいつくのは大変なんですけど。長~い目で見ると、技術はどんどん進化していくんだろうな。人はどんどん減っていくんだろうなと。それはイメージできるじゃないですか?

津雲 はい。

河本 っていうことは、それを前提としてやっていくっていうことは、ずっと同じっていうことはないんだろうなって。

津雲 うんうん。

河本 今良くても、ずっと良くするにはすごい努力がいるんだろうな、っていうように僕は思っているので。僕は、ずっと良くある為に準備して、勉強しておくみたいな。新しいスキル、ちょっと持っておくみたいな。

津雲 うんうん。

河本 それが余力になって、余裕になっていくのかなーみたいな。

津雲 あー。

河本 だから、変革?変化?の許容範囲も広がるかな?って。寝耳に水って結構嫌じゃないですか?

津雲 嫌ですね!「聞いてないー!」って(笑) 聞いてたのかも知れないですけど、気付いてなかったのでびっくりして「そんなこと、今更言われても~」みたいなこと言っちゃう訳ですよね。

河本 まぁ、僕も嫌なので、なるべく準備しておく。

津雲 アンテナを張って、変わっていくよっていう風向きを、ちゃんと捉えてっていうことですね。

河本 うん。変わらなかったら、自分がちょっと変人扱いされて終わるっていう。

津雲 あー!悲しい…。 

河本 まぁ、その程度で終わるっていう(笑)

津雲 はい(笑)まぁ、でも、大きな流れの中では、やっぱりこう変わっていく方向にはいくので、できればその変わっていく方向に波に乗れたらいいな、と思うんですけどね。

河本 そうですね。でも、何か株とかでも言うじゃないですか?今まで株のことなんか言ったことないような人が、株のこと言い始めたら売り時だみたいな。

津雲 あははは(笑)そっか。

河本 だから、波に乗るっていうのは、株で言ったら遅いじゃないですか?

津雲 はい。

河本 先行した利益はないっていうことですよ。

津雲 はい。

河本 どうせしんどい思いして変わるんだったら、先行した利益取りたいよな!って思うんですよね。

津雲 ええ。

河本 どうせ、変わるんだったら、変わらされるより先にやっておいた方が、絶対に得って思ってやってますけど。

津雲 なるほどー。確かにそうですね。 

河本 最初に痛い目みて、後で良い目みるか、最初に良い目みて、最後に痛い目みるかどっち?みたいな(笑)

津雲 えー!どっちだろうー?(笑)ちょっと頭が混乱しましたけれども(笑)

河本 何かそんな感じがします。変革の時っていう(笑)

津雲 ということですね!(笑)マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は7月8日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。