Blog ブログ
こちらのブログではFM GENKI(ゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役社長
河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー
中村 佐織さん
中村 マインズさんでは、セミナーを色々と開催されていますよね?今年も7月には、“派遣の同一労働・同一賃金 知っておきたい実務対応のポイント”という風に題して、セミナーを開催されるということですが・・・この辺り、やはり需要があるんですか?
河本 そうですね。来年4月から施行になります。法律が新しくなるって事で、やらないといけない人事管理・業務管理が変わりますので。
中村 ええ。
河本 それを具体的に説明していくっていうのが目的ですけども。対応していきましょうって事ですね。
中村 もう1年無いですからね。
河本 無いです。無いです。
中村 でも、まだ対応出来ていない、よく分からないっていう企業さんもいらっしゃるんじゃないですか?
河本 多いです。「派遣」っていうのもそうですし、“賃金”って結局何ぞや?というのが、結構、法改正のポイントになってる所ですね。
中村 賃金とは何か?うーん。労働に与えられる対価?
河本 そのはずなんですけど。例えば、同じ仕事をしてても、正社員が30万、パートだったら時給1000円。これは何だ?と。労働の対価が違うのは何故?
中村 何故なんですか!?
河本 正社員だからという…(笑) 「地位」ですね。賃金の性質に、地位が含まれているって事になりますよね。
中村 それは本来余計な物ですよね?
河本 前回もありましたけど、結局、地位で定年まで居れるから、それで会社としては、質の高い労働力を長い間確保出来るっていうメリットもありましたし、働く側からしたら、安定して、安心して働けるっていうメリットがあった訳で、だから、昭和の時代には上手く適合して発展しました。ただ、前回と同じ様に、定年が無くなる、年金が無くなる?遅れる?ってなった時に、この働き方、つまり「賃金」を見直していきましょうっていうのが入って来てると。
中村 うーん。
河本 じゃぁ、賃金を徹底的に分解していって、「何で払ってるんやったっけ?」「何で貰ってるんやったっけ?」っていうものを、考え直さないといけないっていう風な形になって来ますね。もし、本当に労働の対価であって、成果に対して払うんであれば、地位関係ないですもんね。
中村 そうですね。その働き方には関係ないって事ですもんね。正社員であれ、パートであれ。
河本 短時間だからとか関係なくなりますもんね。成果出した方が、って言う事は、本来の歩合の要素が強くなるじゃないんですかね。
中村 ええ。でも、この制度、来年の4月から施行になりますけど、契約社員とか、パートタイマーへの対応っていうのがパッとイメージされるんですけど。でも実は、今回の法改正には、派遣社員も含まれているという事なんですよね。
河本 含まれてます。
中村 でも、派遣社員となると、これまた何かややこしい様な気がするんですが…。
派遣社員の同一労働同一賃金
河本 まあ、派遣社員については、普通の同一労働と賃金は、同じ会社で働いてる人達の、同一労働・同一賃金なんですね。社員だからとかパートだからっていう事で、同じ仕事してるんだったら同じ様に払ってくださいよっていう。
中村 ええ。これは分かり易いですね。
河本 派遣の場合は、どこに合わせるのかって言うと、日本全国、厚労省が取ってる“賃金構造基本統計”やったかな…。何かそんな感じの統計をずっと取ってるんで、その職種ごとに細分化された、全部の平均時給が出てるんです。それが本来のこの職業の価値でしょうって事で、その給料を払いなさいっていう。決まっちゃってるんですよね。
中村 国が決めてるっていう事ですか?
河本 そうそうそう。いわゆるjob。このjobはこの時給ですっていう。それは、正社員の賞与とか、退職金とか、色々なものを含めた時給になってるので。本来それが労働の対価でしょっていう様な意味合いですね。
中村 じゃぁ、派遣先の企業と派遣会社、そこでのやり取りっていうのもまた変わって来ますよね?
河本 そうですね。その方式を取るか、派遣先さんの、その同じ業務をやってる正社員の方に全く条件を合わせてやるかどちらかを選びなさいっていう事ですね。
中村 それを選ぶのは誰なんですか?
河本 それは派遣先が決める事は出来ます。我々ではなく。提案はどちらも出来ますけど。ただ、それの本質で、企業の労務、人事、内情ですね。「人事評価制度」と「賃金制度」はセットなんですけど、そもそも無い企業が多いんですよね。中小企業は特に。大企業は当然ありますけど。もうひとつは、あっても正社員のみが対象であって、非正規には人事評価制度が無い場合が多い訳です。
中村 うーん。
河本 これもよく考えたらおかしいですよね。評価しないっていう(笑)
中村 そうですね。でも、評価しづらい職種っていうのもありますよね?
「人事評価」はどのようにされていますか?
河本 まぁ、職種的にはありますけども。一般的に言う間接業務とか、事務とか、色々難しいんですけど、逆に評価するのは会社の義務なので、何とか考えないといけないんですよね。
中村 その辺りの点数の付け方っていうのは、一体どうしたらいいんでしょうね?
河本 まぁ、例えば、営業だったら目標があるんでね。今月はこれだけしましょうとか。
中村 売上っていう。
河本 この一年間はこれだけ部としてやっていきますのでと。それに対して、出来たか出来なかったかなので。間接業務でも同じです。今期はこういう事をやっていきましょう、その為にこういう所を数字として出していきましょう。件数でもいいんですけど。それが出来たか出来なかったかっていう事になると思います。
中村 じゃぁまず目標が必要ですね。
河本 そうですそうです。無いっておかしいですもんね。
中村 目標なくどこへ向かってったらいいんだっていう(笑)
河本 好きにしてっていう(笑)
中村 好きにして(笑)
河本 そんな訳にはいかない。
中村 そうですね。目標があってこそ評価されるっていう事ですからね。
河本 そうですそうです。
中村 「だって、頑張ったんだもん」じゃ、どうしようもないっていう事ですから。
河本 うん。今度その目標に無理があるとか、ちょっと低すぎる、高すぎる、色々あると思うんですけど。
中村 そうですね。その辺りが…。
河本 やったところでっていう場合もあるかも知れないですし、それは色々なんですけど。そこは改善は必要で、完璧なものはないと思います。ただ、目標が無いのはちょっとまずいですね?
中村 そうですね。
河本 計れないですよね。
中村 評価のしようがないですからね。そういう事も考えないといけないっていう事と、それからあとは、派遣社員の場合は、ケースバイケースと言うか、本当に個々によって対応が違ってくるんじゃないですか?
河本 本当にそうです。
中村 これまた複雑ですよね。
河本 複雑です。なので、新たなチャレンジかなという風に思いますね。
中村 河本さん自身も、やっぱり施行されないと分からないなっていう部分もありますか?
河本 どう展開するか。やらないといけない事は分かってますけど、それがどういう風に、今後、日本がなっていくかっていうのは読めないところもあります。まぁ、良い風に言えば、仕事が出来る、いわゆる職能給、年功序列型っていうのは、いわば賃金の後払いの性質がある訳なんですよね。若い時は安いけど、歳をとったら高くなるっていう。まぁ、そういうライフスタイルに合わせてるっていうのがありますけど。そうじゃなくて、今働いた分は後じゃなくて、今貰えるようになるって事ですからね。若い人の給料は上がるでしょうね。
中村 なるほど。
河本 良い事も当然あります。じゃぁ、歳をとっても上がる様にするには、やっぱ努力がいりますもんね。新しい知識、スキルでもいいですし。
中村 そうですね。
河本 地位で貰うって事がリスクが高くなるって事なんですね。
中村 管理職の方なんかも、結構大変になって来るでしょうね。
河本 管理職もマネジメントスキルや能力が高い人は、全然困らないと思いますけどね。
中村 それは誰が評価してくれるんですかね?
河本 経営層じゃないですかね。要するに、結果を出してくれる管理職ですよ。今後どんどん必要になって来ると思いますけどね。
中村 そうですね。
河本 結果を出さない管理職は逆にキツイですよね。何を管理するんやと(笑)
中村 そうですね。でも、これ色々とややこしい事がいっぱいあって、私なんかはまだまだ分からない事が沢山あるんですけど、結局お金の問題じゃないですか?全ては。
河本 お金の問題って言うか、働き方の問題ですかね。
中村 働き方でもあり、そのお金に関する事と連動しますよね?
河本 連動してますね、絶対。
「お金」ってなんだろう
中村 お金って何なんだろうなっていう風に、段々考える様になりました(笑)
河本 信用ですね。
中村 お金は信用?お金を持ってる方が信用度が高いって事ですか?
河本 自分の信用度がお金に変わると言うか。信用されていたら、要するに就職も転職もしやすいじゃないですか。その信用の見える化をどこまでするかっていう話だと思います。
中村 なるほど。
河本 そのお金自体も信用ですもんね。
中村 まぁ、そうですね。おっしゃる通りです。「お金は信用…」深い言葉ですね。
河本 ってホリエモンが言ってました。上手い!その通り!と思って。
中村 そうですね。信用と信頼はまた別かなっていう気も…。今彼の言葉っていうのを伺って感じましたけど。
河本 中国が、「信用スコアを付けてどうのこうの~」っていうのがあるじゃないですか。
中村 あっ、そうなんですか!?
河本 そうそう。実際にそこに住んでみないとどんな社会になってるのか分からないですけど、記事では落とした財布が返って来る社会になったとか。
中村 え!?
河本 悪い事したら信用スコア下がるんで。それだけ聞くと良い様になったのかなって思いますけど、逆に監視社会にもなってるとか。
中村 そうですよね。
河本 まぁ、良い事・悪い事そりゃあるんでしょうけど。食べログのポイントも、信用スコアみたいなものですもんね。
中村 そうですね。まぁ、あれを指標にはしてますからね。目安として選びますから。
河本 人自体にも信用スコアがあって、信用社会が新しくそれでコミュニケーションが取って行けるんだったら、それはそれでひとつの形かな、とも思ったりします。自分の信用を上げる努力を皆がして行く
中村 河本さんのお話を伺ってると、価値観が変わって行く感じがしますね。
河本 ありがとうございます(笑)
中村 今まで思ってた事が実は悪い事じゃないんだとか、お金が欲しいと思う事は悪い事じゃないとか。まぁ、お金の話ってあんまりね、いやらしいってよく言うじゃないですか。あの感覚って何なんですかね?
河本 分かんないですね。ホント分かんないです。
中村 まぁ、でもあんまり表立って「自分の資産はナンボやねーん」って話はしないじゃないですか?
河本 でも、一般的に社員同士やったら、ボーナスの話とか、給与の話とか、いくら上がったとか、全部お金の話なんですけどね。
中村 良い所を何故か隠すと言うか、奥ゆかしいと言ったらおかしいですけど、そういう風潮がありますよね?
河本 給料の公平さがどうのこうのとか、要するに、説明出来ないからっていうのがあるんでしょうけど。別に、その制度を整えて明確にしてたら説明出来るので。オープンにしてる会社もいっぱいありますもんね。
中村 クリアにすればする程、割り切れるのかも知れないですね。
河本 給料から引かれてるものには、一切目を向けないのもどうかなと思いますけどね。それもお金ですけどね。
中村 そうですよね。さて、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は7月11日の放送となります。河本さん、ありがとうございました。この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。
河本 ありがとうございました。