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企業存続の“コア”は経営方針にあり

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来期に向けての経営方針を決める時期がやってきましたが、みなさまにおかれましては「経営方針」を決める際、どのように決めておられますか?

 


 

「経営方針」を決める

「経営方針を決める」ということは、
 ・会社として何を重視するのか。
 ・会社がどちらの方向に向かっていくのか。を定めることです。

経営方針が定まった後、経営戦略が作成され、やっと具体的な施策である経営戦術が決まります。

この経営方針がないと、会社が何をしているのか、どこに向かっているのかわからなくなってしまうため、「経営方針」は企業文化や風土を支える一つの基盤であり、企業存続にとっても非常に大切な役割を担っていると言えるのではないでしょうか。

 

「経営理念」

では、企業文化や風土はどのようにして生まれるのでしょうか?

経営理念とは、その企業が「何のために社会に存在するのか、存在意義を明文化したもの」であり、創業者(経営者)の創業時に込めた想いを言語化したものです。

「企業文化」とは経営者の企業経営に対する根底にある思想・想いが具現化し、従業員に浸透し、実践され、伝承された結果として確立されるものです。
だとしたら…、「経営理念」こそ企業文化や風土の基盤なのではないでしょうか。

では、その考え、想いを実現するための具体的な活動の方針・方向性を支えるものは何でしょう。
その企業の経営や事業展開の基盤、目標となるのが「経営方針」です。

 

経営方針は言語化し、組織内で共有するのが理想ですが、「言語化」「共有」というのが意外と難しく、多くの中小企業においては経営層だけがその想いを抱えている、という状態も多いのではないでしょうか。

 

「企業は生き物」です。
目まぐるしく変化する環境に対応し、自社の半年後、1年後はどう変わっていくのかを意識しなければなりません。
そして企業が生き物である以上、「経営方針」も様々な変化に随時対応できる形である必要があります。

 

当社でも、毎年この時期になると来期に向けて、代表から経営方針を共有する仕組みがあり、今期の業績を報告し、来期に向けての経営指針の発表、事業部ごとの具体的な活動方針の発表を通じ、全社員に共有し、ベクトルを一つにします。

会社では複数の人が集まり、集団となって、共通の目的に向けて仕事に取り組みます。
どんなに優れた経営戦略や方針を描いても、皆が同じ方向を向いていなければ意味を成しません。
社員が共有意識を持って仕事に取り組むことが重要なのです。

 

最後に

人事労務領域でも、経営戦略に沿った事業計画が練られると思いますが、人手不足が叫ばれている昨今、「経営戦略」と「採用戦略」は対になっていると言っても過言ではありません。

「誰に」「何を」「どのように」
まさにマーケティングの考え方です。

…全ては「経営方針」に沿います。
だからこそ、“要”であり、企業存続・発展において、とても“大切
なこと”なのではないでしょうか。