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FM GENKI(ゲンキ)にて放送中のラジオ番組【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
出 演 株式会社マインズ代表 河本尚吾
聞き手 中村佐織さん(FM GENKIパーソナリティ)
提 供 株式会社マインズ
ますます進む、企業における慢性的な人材不足
中村 さて、今日はですね、最近企業における「人材不足」とか、「人を集めるのが大変だ」とか、新聞で見たり色んな所で聞いたりしますけれども、実際マインズさんの周りでもそういうお話は聞かれたりしますか?
河本 はい。します。昔から人が足りてないっていうのはよく聞いていましたが、この2年ぐらいですかね、本格的に「本当にいない、どうしよう」というのがありまして、更にこの働き方改革の時期とも被り、ここ1年くらい企業さんは本当の意味の危機感を持っておられますね。
中村 これは全国的に同じ様な状況だと思っていいのでしょうか?
河本 都市部と地方、職種の違いで若干の差はありますが、大まかに言うとそうですね。
中村 その人材不足っていうのは、一体どういう所が原因になってるんでしょうか?
河本 まぁ人口が減っていっていますからね。
中村 人口の問題に尽きますか?
河本 表面化したって感じじゃないでしょうか。
中村 確かにまぁそうですね。人自体が少ないから。
河本 企業は「人を採用する努力を今までどこまでしていたのか?」という問題が出て来ているんじゃないかなぁって思いますね。
中村 この兵庫県の中、そして更に範囲を狭めて播磨地域っていう風に考えても同じ様な現象が起こっているのでしょうか?
河本 同じ様な現象が起こっています。全ての会社がそうじゃなくて、人が集まる所は集まってくるんです。ある特定の会社とか、ある特定の業種とか。人気のある所にはやっぱり今でも応募がいっぱい来たりして集まっているんですけど、それって本当に一部の所だけであって、ほとんどの所が慢性的に人不足っていうのはあります。
人口、東京一極集中の現状
中村 先程、「人口が減少しているから」という風におっしゃいましたが、それは播磨の中でも人口が減ってきていると言うか、流出しているって事ですか?
河本 流出していますね、やはり。「東京一極集中」ですね。すごく簡単に言うと。
中村 やっぱりみんな東京に行ってしまうのでしょうか?
河本 昔から、定期的に東京には人が集まっています。都市の経済規模としても、東京が日本1位どころか世界1位なので。圧倒的に世界1位が東京ってことは、国内の支援が全部東京に行っちゃってるって感じですよね。
中村 では、今、国が“地方創生”とか色んな事を言っていますけど、それとは相反する現象が起きているという事ですよね。
河本 そうですね。真逆ですね。国別だったら、アメリカが1位で日本は中国に抜かれて今3位で~とかって何かで聞いた事あるんですが、都市別で言うと、ダントツの1位が東京になるっていうのは、いかに他の国に比べて東京に集中しているのか、イメージ出来るんじゃないかなって思います。
中村 それを解消するのは非常に難しいですよね、企業の努力だけでは。
河本 企業の努力だけではちょっと難しいですね。
中村 国の問題ですよね?
人頼み・国頼みにしない!地域の採用・雇用
河本 全体的な問題だと思いますね。僕らはそれの前提があるという事を知っていないと、そもそも地域で経済活動出来ないので。
中村 そうですよね。
河本 人頼みじゃちょっと難しくなってきているんじゃないかなぁって思います。自分たちで地域の採用・雇用っていうのをちゃんと考えていかないと。
中村 今までのやり方ではダメだっていう感じですか?
河本 そうですね。やっぱり昭和の時代って“人口ボーナス時代”とも言われていたんですが、団塊の世代の人達がドーンと居たり、団塊ジュニアが居たりとか。人口が日本の歴史的に見ても急激に増えたのが昭和なんですね。働き盛りの人も子供も沢山居ました。逆にお年寄りは少なく、社会保障としての負担が少なくて済む上に、働き手が次から次へと出てくるっていう時代でした。採用の事よりも販路拡大とか、「どこまで業績を伸ばせられるか」といった、そちらに集中出来たんじゃないかなと思うんですよね。
中村 人材の事は別に考えなくても入って来る、確保できると。
河本 すごく語弊がある様な感じもしますけど、大雑把に言うとそんな時代だったって事ですね。
中村 そうなんですね。でも、それを今でも引きずってるというのは…良くない?
時代の変化に付いていけない会社と変化に挑む会社
河本 そうですね。そうじゃない会社は伸びていますし、やり方をきちんと見つめ直したり、自社を変えていくって事をしないと、いつまで経っても人は来ないままです。昔は求職者からしても情報も少なかったので、あまり会社を選べない。インターネットも無かったですからね。
中村 そうですよね。
河本 今は簡単に調べられますので。比べるのが簡単なんですよね。
中村 確かに東京が近くなりましたよね。そういう意味では。
河本 そうそうそう。色んな会社を見比べ出来るってことは、中小企業なんか特にですけど、求職者に知られていない可能性の方が多い訳ですよね。知られてなかったら来ようがないですもんね。
中村 ええ。
河本 そういった所でも時代が変わっている訳です。人がただでさえ減っている中で、「選ばれる側」にならないと人が来ない。と言う事は、いわゆる良い会社を目指していかないと、企業の活動自体に影響が出る時代になっている。
では、「今からでもそれを勉強して行きましょう!」というのが、今回立ち上げた≪ひょうごHC戦略ラボ≫という研究会なります。
ひょうごHC戦略ラボ ー地域の雇用を考える研究会ー
中村 ひょうごHC戦略ラボ?
河本 はい。
中村 これはどういう組織で成り立ってるんですか?
河本 企業さんと一緒に、採用の事、人事の事など、この播磨地域の雇用の事を一緒に考えていき、自社の事業に活かしていってもらうっていう。
中村 それって何か新しい試みじゃないですか!?
河本 そうですね。やはり一般的にメディアで出てくる物ってほとんど東京の話なんですよね。一極集中してるくらいの経済規模の人口の市場と、播磨地域の人口の市場とはまるで違うので。企業の数から、人の数から、ビジネスモデルの数から、何から何まで一つ取っても全然違います。一緒には出来ないと思うんですよ。
中村 じゃぁ、播磨地域ならではの雇用の仕方とかっていうところを見ていかなければいけないと?
河本 そうです。流れとしてはそういった東京の方向性になるんでしょうけど、タイムラグがかなりあると思うので。そこをちゃんと勉強して、今働いている人、求職者もそうですけど、もっともっと繋いで行きたいなぁと。タイムラグっていうのは“副業”なんかが分かりやすいんじゃないですかね。メディアとかではよく『どこどこの企業が副業解禁』ってやっていますけど、地域では全然話題にもならないですもんね(笑)
中村 ならないですね。
河本 それぐらいすごいギャップがあって。それは働く人の意識のギャップもありますし、企業の意識のギャップもありますし、すごいギャップはあると思います。
中村 今までは“就職セミナー”ってものがありましたよね?
河本 はい。
中村 就職する方は、どういう風にすれば自分の入りたい会社に就職できるかっていうノウハウを身に付ける。じゃなくて、今から河本さんが立ち上げてしようとされている事は、企業の方が学びましょうっていう事なんですよね?
河本 はい。そうです。
中村 企業の努力っていうのもやっぱり必要なんですね。
河本 会社も沢山あるので、選ばれないと本当に仕事出来ません。じゃぁどうやって自社を発信するかっていうところになって来るかと思うので、ほぼ営業と一緒だと思います。お客さんを探して行くのと一緒ですよね。
中村 でもそういう感覚っていうか、発想の転換っていうものを、まだ分からないっていう企業も実際の所あるんじゃないですか?
河本 明確には分かってなくても、その潜在意識とか無意識の中ではそれに匹敵するくらいの危機感を企業が持ち出しているなぁとは感じてます。まだ上手く表現出来てない企業さんもいますけど、それぐらいヤバいと。現に、その研究会にも、お試し参加とかで来てくれる会社さんも結構多くなって来ているので。
中村 そうなんですね。やっぱりその辺りに関心を持っている、危機感を持っているってことなんでしょうね。
河本 そうですね。
中村 人材不足っていうところで、まずいなまずいなーっていう風に思っていて、更にせっかくの人材が退社してしまったり、内定出したのに他社へ行ってしまうとか、そういう事もありますもんね。
河本 あります。それも企業からしたら痛いですもんね。
中村 痛いでしょうね。
河本 働き手からしたら選べるというメリットはありますけど。それもそういう市場になっているので、やっぱり会社側が変わらないといけないんじゃないかなぁって。まずは。
マインズができる、時代の変化に挑む会社へのお手伝い
中村 会社が変わる為のお手伝いを、マインズさんでして行こうという事なんですか?
河本 採用とか人事とか、いわゆる労務とかお給料の所ですね。労働時間の事とか賃金の事とか、それって全て人に関わる所なんですけど、それを総称する言葉がないんですよ。
中村 うーん。何て言えばいいんでしょう…?
河本 ないんですよ…(笑) 僕も探してみたんですけど…。
中村 そうなんですか?
河本 “総務”とかっていうのも厳密に言うと違うんですよ。会社の備品とか資産を管理したりとか、上場企業だったら株主総会を取り仕切ったりとか、そういうセクションであって、それと引っ付いてその中に“人事”とか“総務”がある場合もありますけど、ちょっと何かしっくり来ないなぁと思っていて。
中村 確かに。
河本 その言葉がない時点で何かおかしいなと。社会全体で、雇用自体がないがしろになっていたんじゃないかなぁって思っている訳なんですよ。
中村 言葉がないっていうのがねぇ…。
河本 「あるよ!」って言うなら教えて欲しいと思うんですけど(笑)
中村 言葉がないっていうのがきっとそういう事なんでしょうね。「見落とされていた部分」っていうのか、「見過ごされていた部分」っていう事なんでしょうね。
河本 そんなに必要とされて来なかったんだろうなぁってちょっと感じてるんですけどね。
中村 でも、これから人を集めるには、やっぱりその辺りがすごく重要になってくると?
河本 そうです。『24時間働けますか』なんてCM。今やったら絶対アウトでしょ?
中村 アウトですね(笑)
人の管理が会社発展に繋がるヒント!?
河本 それが良かった時代だったから。人の管理なんて要らないですよね。
中村 そう考えるとここ数十年ですごく変わっているんですね。
河本 法律変わってないんですけどね。
中村 それってマズイですよね?
河本 だからよく分からん訳ですよ(笑)
中村 よく分からん中で何とか企業は頑張っていかなければいけないって事ですね!
河本 そうです。働く側もこんなもの、よく分からないですよね?
中村 ええ。そうですね。
河本 頑張るけど、どのルールに基づいて頑張ればいいのか分かんない状態っていうのがダメだなと思っていて。それを双方にとって分かり易くしていく事が企業にとっても社員にとっても発展に繋がるんじゃないかなって。
中村 その為に今後はセミナーなどを中心として活動して行かれるんですか?
河本 そうですね。勉強会ですね。
中村 具体的にもう日にち等は決まってますか?
河本 そのスタートアップ例会として、初回無料っていうのが、
①5月24日(木) 13:30~15:30 (受付開始13:15~)
②6月7日(木) 15:30~17:30 (受付開始15:15~)
③6月14日(木) 17:30~19:30 (受付開始17:15~)
いずれもうちの本社の5階で開催されます。
中村 さぁ、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。
河本 ありがとうございました。
中村 この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。