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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役 会長 河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー 脇 たまき さん
マイナスからのスタート
脇 さあ、河本さん。
河本 はい。
脇 1月もあっという間に後半ですよ。早い!
河本 そうですね。毎年毎年早いです。
脇 こう言ってても12月になるんでしょうね。
河本 そうですね(笑)本当に早いですね~。
脇 今日ですね、1月の年明けにこんな事をテーマにするのもどうかなと思ったんですけど。
河本 はいはい。
脇 ≪人生のピンチ・どん底どう乗り越える?そして乗り越えた?そこから得られた教訓は?≫これをテーマにいこうと思います。
河本 なるほど。はい。
脇 年始めに相応しいテーマですね~(笑)
河本 まあそうですね。大変な一年になるでしょうからね。
脇 そう。去年の12月の放送で、来年は「臨機応変。これを目標に」って河本さんがおっしゃってました。やっぱりそうしていかなきゃいけない年になるんでしょうね!
河本 なると思いますね。“ピンチ”日本語で言ったら“逆境”になるんですかね。
脇 ええ。逆境ですよ。
河本 誰しも来る事だと思うんですけど。僕の一番のピンチはやっぱり創業時ですね。
脇 あっ、このマインズの会社を作られた時?結構大変だったんですか?
河本 えーっとですね、2008年だったんですけれども。
脇 従業員の方は既に創業時にはいらっしゃった?
河本 そうですそうです。
脇 お一人じゃなかったんですね?
河本 はい。すぐすぐって訳じゃないですけども。2008年に創業した次の月にリーマンショックが来たんですよ。
脇 そーだ!2008年ってリーマンショックでしたもんね。
河本 今も会社の社員研修で略歴は話すんですけど、今の若い子20代前半だったらリーマンショックとかも歴史で習う様なもので。
脇 そうですね。社会の授業で習う感じですか。リアルタイムでは知らない?
河本 聞いた事あるけどみたいな。でもまあ凄かったんですよ!
脇 凄かったです。株価も大暴落してエライ事になってました!
河本 実体経済もピタって止まっちゃって。
脇 アメリカの影響がこんなに来るのかって思うぐらいでした。
河本 そうです。結局、アレは金融ショックだと思うんですけど、多分日本がその前に経験した金融ショックって恐らく世界恐慌だと思うんですよ。
脇 はいはい。
河本 バブルが弾けたって言うのも株も下がったけど、アレは不動産とか消費税増税とかいろんな理由があってとかがあるので、ちょっとした金融ショックじゃないだろうって思うんですけど。日本が直接大打撃を受けた金融ショックって、100年近く前の“ブラックマンデー”とか言われてるあれもアメリカ発なんですけど。
脇 はいはい。
河本 あまりにも時が経ちすぎて金融ショックへの対応を忘れてたんだと思うんですよ。
脇 そうですね。随分昔の事ですからね。
河本 そうそう。歴史上分かってる事なのにあまりにも急すぎて…(笑)
脇 ちょっとのんびりし過ぎちゃった?(笑)
河本 分からなかったっていうのがあったんじゃないかな、慌て過ぎたんじゃないかなっていう。まあ、でも、そんな時に人材サービスで創業してるので人が要らないんですよね(笑)
脇 そうですよね!創業されたのは前の月なんですか?
河本 そうです。
脇 前の月!?
河本 前の月。
脇 うわあ…。何その神様のイタズラ…。
河本 いや、もう凄かったです。どうしよう…っていう。だからあまり経済に影響のない職種もあるので。食品系とか、やっぱり食べないといけないから。
脇 そうですね。そこは大丈夫ですよね。安定してますね。
河本 それとか、トイレットペーパーを作るとかみたいな生活用品系とか。
脇 なるほど。
河本 何とか数少ないそういったところをお願いしにいったりしながら耐え忍んでた訳ですけど。そのリーマンショックの翌月に父親がガンであると。
脇 そうなんですか…。
河本 余命6ヶ月っていう位の結構末期の。
脇 大変…。そうなんですね。じゃあ、その介護の方もしなきゃいけないし?
河本 まあ介護は病院とか母親とか。
脇 あー、そうですね。
河本 その翌月にその父親に実は借金があったと。
脇 おぉぉ…。
河本 四面楚歌もいいところやなっていう(笑)
脇 エライ事ですね。
河本 でも、社員達との約束があるから何とか乗り切るしかないと。
脇 社員の方とはどういう約束をされてたんですか?
河本 まあ、一緒にやる事を。付いて来るって言ってくれてるので。その人達の人生も変える訳じゃないですか?
脇 はい。責任がありますからね。
河本 そうですそうです。自分について来たから失敗したなんて思って欲しくないし思われたくないし。どうにかこうにか乗り切るしかない、逃げ道がどこもないので。
脇 やっぱり、創業時にいくらか借金は抱えますよね?
河本 フル借金ですね。
脇 ですよね。そこプラスお父様の借金が圧し掛かってくる訳ですよね?
河本 まあ、長男でしたしね。
脇 そしてリーマンショック。仕事がない。
河本 だから、もう無い物をいくらねだっても無いので。当時の無い物、社歴ないですよね?
脇 そうですね。
河本 信用無いですよね?お客さんも無いですよね?要る物全部無いんですよ(笑)
脇 ですね。寧ろ、マイナスからのスタートですよね?
河本 あるのは借金(笑)
脇 それだけがプラスと言うか何と言うか…(笑)
河本 あとは仲間。
脇 仲間は大事な存在ですね。
河本 欲しい物が無いのを有るに変えれないので。時間掛かるので。有る物って何?って考えたら時間だけだったんですよ。
脇 時間は誰にでもありますもんね!
河本 そう。だからその有る物を使って、何とか環境を一個でも変えないといけないと思った事で社労士の資格を目指して。派遣とか雇用との親和性も高いのでね。
脇 はいはい。人材派遣の会社なのでね。
河本 少なくてもそれを取る事で信用を得られると。
脇 なるほど!
河本 無いを有るに一個は変えれるだろうと。
脇 「あそこの社長さんは社労士の資格を持ってらっしゃる」と取引先の方もね。
河本 当時は小さい会社でしたけどね。ちょっとでも売りを作れると。
脇 なるほど。
河本 っていうのをコツコツ続けていきながら、少しずつ売り上げを作っていきながらっていう3年位ですかね。まあ~しんどかったですね(笑)
脇 うわあ…。
河本 それで、父親が社労士の試験を受ける4日前位に他界して。
脇 そのタイミングで!?
河本 そのタイミングだったので。
脇 大変ですよね。お通夜とかお葬式とか初七日とかもありますし。
河本 そうですね。お葬式終わった次の日が試験だったので。
脇 うわあ…親族ってお通夜とか眠れないですよね?
河本 3日位ほとんど寝てなかったですけど。
脇 うわあ…その体調で試験ですか。
消費と投資
河本 もう受かると思ってはいってないです。ただ、次に受けるんだったら絶対経験しておいた方がいいので。それで這ってでもっていう感じでいって案の定落ちてと(笑)っていうあの時期は本当に辛かったですね。
脇 そうですよね…。
河本 誰にも言えないっていうのもありましたしね。
脇 やっぱり社労士の試験の勉強も大変じゃないですか?
河本 大変でしたけど、もう生きるか死ぬかなので。
脇 ええ。もう必死?
河本 やらないといずれ潰れると言いますか、会社が先行きいかなくなるとかそんなの目に見えてるので。何とかこのリーマンショックという経済ショックが比較的短期的なものだろうと。落ち込みが凄かったので。
脇 凄かったです!
河本 底までいって上がるまでにそう時間は掛からないだろうと思って。多分、半年耐えたら何とかなるっていうイメージだったら、実際半年位経ったら人が動き出したっていう感じだったので。良かったのは同業他社が軒並み撤退していってたっていう。
脇 リーマンショックで?
河本 はい。なので、復活し出した頃っていうのは、ある程度うちが自由に攻めれたっていうところは諦めなかったからだろうなっていう(笑)そういうのもあって、逆境を乗り越えられたのは自分だけじゃなかったから。当然結婚してましたし、そういうのが一番大きかったかなっていうのと、お金って不平等だなっていう(笑)
脇 あ~、不平等。
河本 スタートラインが不平等って言ったらいいんですかね。
脇 はいはい。河本さんの場合はいろんな意味の借金を抱えて。
河本 マイナススタートですし、逆に言えば、親がお金持ちだったら子供もお金持ちですし。
脇 そうですね~。
河本 まあ、環境も含めてスタート地点っていうのは不平等。これはもうしょうがないんだろうなって。ただ、時間は平等だなって。
脇 平等の時間って唯一かも知れないですね。
河本 結局、僕、3年で900時間くらい社労士の試験勉強で時間使ったんですよ。それはあんまり時間をカウントしてる人いないんですけど、一回してみたら比較対象としては面白いんですけど。受かってからやりたいゲームがあったので(笑)ドラクエ10っていうのがニンテンドーDSで(笑)
脇 出てたんですね(笑)
河本 初めてのオンラインのロープレが出て、友達と一緒にパーティー組んで旅立てるというのを社員とやってたんですよ(笑)
脇 受かったらそれをやってやろうと思ってたんですか?
河本 そうです(笑)面白いから夜な夜なやっちゃうじゃないですか?
脇 ええ。
河本 そこから1年か2年経った時に、ああいうのって合計プレイ時間って出るじゃないですか?1000時間超えてたんですよ(笑)
脇 すごっ!!(笑)
河本 多分、楽な時間や面白い時間はいくらやっても苦じゃないんですけど、自分への投資の時間って苦痛だと思うんですよ。
脇 大変なんでしょうね。
河本 社労士の900時間、僕嫌でしょうがなかったですもん。
脇 だって、私もやった事ないですけど、難しい言葉いっぱい出て来るんでしょ?
河本 そう。30歳超えてからこんな暗記勉強しんどいな…とか、法律の勉強とかしんどいな…とか思うんですけど、やらないとしょうがないので。
脇 独学でされてたんですか?
河本 いや、通信の学校です。まあね、ゲームは面白いし。
脇 そうですね(笑)
河本 時間も消費と投資があるんだなっていうのをそれを学んで。
脇 あー、なるほど。
河本 お金にも当然消費と投資はあるんですけど時間にもあるなっていう。じゃあ、自分の投資時間っていうのを、極端な話で80歳から投資時間を作っても残り時間少ないから効果薄いじゃないですか。
脇 そうですね。
河本 っていう事は、若いうちに投資時間を作らないと後で恩恵を受けれないということなので。
脇 なるほどね~…。
河本 かと言って、それだと堅苦しいし面白くないので、消費の時間もバランスよく持たないと100%投資時間もダメだし、100%消費時間っていうのもダメなんだなっていう。その投資時間のバランスで自分の人生を未来を良くも悪くも結局するのは自分次第だなっていう事をすごく学んで、できるだけプラス思考でいく、人のせいにしないでおこう、投資時間を必ず作る様にしようと。
後は、自分の人生ですけど、自分だけで完結してるものじゃないので。やっぱり周りの人達も一緒に豊かになっていかないと意味がないなっていう風に思うので。それができる環境を作っていこうっていう様な事を決めてそれを実行してきたっていう感じですかね。
脇 一緒に豊かにっていうのはそれは従業員の方?
河本 そうですね。周りのお客さんもそうですけど。自分に関わる人ですよね。それがあって自分なので。っていうのを、それぞれが思ってそれぞれが動いていければ、経済環境が悪くても自分達はちゃんと右肩上がりにいけるんじゃないかなという風に思ってやっていってますね。今もそれは。
脇 もし、これから先、また最悪な事態が起きたとしても、その2008年の暗黒時代を乗り越えたというその自信と言うか。
河本 それはありますね。メンタルがどうなるかも予想が付くので。それに対しての耐性っていうのもできますし、諦めなかったら、無駄な努力は僕はあまり好きじゃないんですけど、ちゃんと目的をはっきりさせて、そこに向かう為の最適プランを実行するっていうのは、諦めずにやれば必ずできると思ってるので。それは逆境が来た時のピンチはチャンス、あれで諦めてたら今の会社はないので。
脇 ええ。
河本 だから、普通の平常時って、大手企業の方が強いですし、エリートの方が強いですし、やっぱり身分とか立場がある人の方が強いのが当たり前なんですよね。逆境の時やピンチの時にそういうのが崩れるので、逆にチャンスでそこでのし上がらないと平常時は無理ですからね。
脇 なるほど~。考え方ですね!
河本 何も持ってない側なので(笑)権力とか身分とか家柄とか。ほとんどの人が無いと思うので、そういう人の方が逆境をうまく活かした方がいろいろと転換が起きるかなっていう風に思いますけどね。
脇 目標をしっかり持って!ですよね。
河本 はい。
脇 苦しくてもそれは投資時間なんだと思えば気持ちがちょっと前向きにもなりますもんね。
河本 そうそう。「神様は乗り越えられない壁は作らない」みたいな事言うじゃないですか?多分そうなんだろうなと(笑)
脇 はい。ありがとうございます。
マインズのわくわくキャリア相談室本日はこの辺りでお別れです。次回は2月8日の放送です。河本さん、ありがとうございました!
河本 はい。ありがとうございました。