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【第206回】「上司ガチャ」という言葉について考えよう。

ニュースブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役 会長 河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー 脇 たまき さん

 

 

あたりとはずれ

  さあ、河本さん、あっという間に12月に入りました!

河本 はい。いよいよ今年ももう終わりですね。

  そうですね~。クリスマスがやってきて年末がやってきてと忙しい時期ですけれどもね。

河本 一年が早いです(笑)

  やっぱり年々早くなったりしますか?

河本 そうですね。何でなんでしょうね?年々早く感じちゃいますね。はい(笑)本当に感じちゃいますね。

  一日一日噛み締めて生きていかなきゃいけないなと思うんですけれども。

河本 楽しみが減ったからなのかな?とかを思ったりとか。

  え!?そうなんですか?(笑)

河本 うーん。分からないですけど、子供の時とかは楽しい事が多分多いんじゃないですかね。遠足とかね、一週間後とかが長く感じる訳じゃないですか。

  そうですね。

河本 今も楽しい事がない訳じゃないんでしょうけど。うちの一番下の子とかを見てると、一週間後にちょっとどこかにいくってなったら「まだ?まだ?」ってずっと言ってるんですよね。

  楽しみにしててね~。

河本 今でも別にイベントがない訳じゃないですけど、慣れと言いますか、理性的になっちゃったのかなと(笑)

  あははは(笑)よく言うのが、分母が大きくなる程時間が短く感じるとかね。

河本 そうかも知れないですね~。

  ところで!

河本 はい!

  今回はですね~、ちょっと今話題になっているこんな話をテーマにしたいんですが。
“上司ガチャ”というのがSNSとかインターネット上でも出てるみたいで、これをテーマにお話をしていこうかなと思うんですが。

河本 はい。

  まあ、上司ガチャってリスナーの皆さんも言ってる意味は分かると思うんですけれども。要するにガチャガチャですよね?何が出て来るか分からないっていうのですよね?

河本 うん。ちょっと前は“親ガチャ”とかもありましたからね。

  ありました!

河本 それに比べたらちょっとまだマイルドだなと思いましたけど(笑)

  そうですね(笑)離れようと思ったら離れる事もできますからね。

河本 まあ、でも、そういう言葉を色々と作りますよね(笑)

  何か最近ガチャ言葉がすごい増えてるなって気はするんですけどね。

河本 何かすごく短絡的と言うか、親ガチャもそうですけど。まあ、上司ガチャでもいいんですけど、じゃあどの上司が当たりなの?っていう(笑)

  うーん。よく相談に乗ってくれて的確な目標を与えてくれて、そしてまずは褒めてくれて、叱る前に一個褒めてくれてそこから叱る、注意する、決して感情的にならない、そういうのが理想の上司ですね。

河本 何か親みたいですね(笑)

  あははは(笑)今って結構求められてるんですかね。

河本 それが上司の能力なんですか?

  本質は違うと思いますけどね。

河本 まあ、手法なんでしょうね。それはテクニックだと思いますけど。それをできるに足る実力を持って当たりやハズレや言ってるんですかね?

  多分、新しく新入社員で入った人っていうのは、そういう能力もまだ当人も持ち合わせてないとは思うので、イメージして上司っていうのを言ってるのかな~って思いますけどね。

河本 うーん。まあ、合う合わないってありますし、本当にダメな上司も世の中にゼロではないので。必ず一定数は居ると思うので、本当にこれは絶対ハズレだなっていうのはあるとは思いますけど。それをハズレたから終わりやみたいな考え方はどうかな~っていう風に思いますけどね。

  この会社ではちょっと駄目だ~みたいな?

河本 うん。そこまで深く考えなくていいんじゃないかなみたいなっていう(笑)

  なるほど。

河本 例えば、歌手になりたいとかアーティスト、芸人になりたいとか。まあ、芸人が分かりやすいかな。NSCとかいってその道でいくって決めて、卒業して何かの賞を獲ったりして、芸人としてデビューしてお笑いコンビ組んでも多分売れない人が大半なんでしょ?

  そうみたいですね。

河本 でも、その人達は自分で選んだ道だから、もしかしたら才能がないって分かっててもなかなか区切りを付けられないと言うか、他に何したらいいのか分からないっていうのもあるかも知れないですけど。

  今まで企業とかで働いた事が無かったら今更っていうのも。

河本 うん。それは諦めきれないとかもあると思うけど、普通に大学いって普通に就職してたまたま当たった上司がハズレだったってそんなに落ち込むことかと(笑)

  あははは(笑)

河本 転職したらいいじゃないかっていう。

  そうですよね!

河本 そこまで思い入れのある会社だったら別ですけど、そこまでの目的意識を持って入ったなら別ですけど、そこまでの目的意識ないのに当たりハズレ言ってたってそれに意味ある?って思いますけどね。

  この上司ガチャっていう言葉は4月になると結構SNS上などで話題になるっていう事なので、多分入社した人達があわわわーってなるのかなって。

河本 これは統計を取った訳ではないですけど、新卒の人だけじゃなくてある程度社会人経験積んだら分かると思うんですけど、多分良い上司の方が世の中少ないと思いますよ。

  あ…(笑)そういうものなんですね。

河本 多分ですけど。まあ、6:4くらい。

  どちらが6ですか?

河本 良いが4かな。

  良いが4?悪いが6?

河本 まあ、2:6:2か。

  どういう割合ですか??

河本 すごく良い上司が2割で、6割が普通、ダメなのが2割くらい(笑)

  あ~、でも本当にそれは的を得てる割合かも知れないですね。

河本 っていう事は、その2割に当たらなかったらハズレだって言ってるのと一緒になっちゃうのでね。

  確率低いですよね?

河本 低いですね。だからそれを良く言えば、自分の人生だけど人に預けちゃうのはどうかなっていう。僕自身もそんな良い上司にあまり当たった事ないですけどね。

  あっ、組織で働いていらっしゃった事ありますもんね。

河本 うん。逆に周りにも聞いてみたらいいんじゃないですか?(笑)

  「あなたの上司はどうですか?」と(笑)

周囲を変えるのは自分自身

河本 そうそうそう。しかも、良い上司かどうかなんてそんな一日や二日で分かるものじゃないじゃないですか(笑)

  分からないです。

河本 結局、日常っていうより結構いざっていう時の方がそういうの出ると思いますし。

  確かに…。

河本 研修中のいきなりでそんな良いか悪いか、優しいかどうかくらいだと思いますし。

  ええ(笑)

河本 それで優しくなかったら悪い上司かって言ったら、そんなの何の為にそれをしてるかにもよりますしね。

  はい。敢えて厳しくしないと危険だからそこは厳しく教えてるっていう事もありますもんね。現場とかだと。

河本 ありますあります。本当に嫌がらせしてる人もいるかも知れないですけど(笑)

  あははは(笑)

河本 だから、そういう色々な可能性を考えたりとか、逆に上司がハズレたんだったら、要するに自分が頑張ってその課なり係なりその部なりを盛り上げてやろうって思えばいいだけですし、それでも手柄を取られるんだったら自分が経験を積んで独立したらいいんですよ。

  なるほど。

河本 良い上司だったらやっぱり居心地良いし、仕事もやりがいあるし楽しいし残りたいじゃないですか?

  うん。辞める理由がなくなりますよね。

河本 そうそう。嫌な上司だったら辞めたいじゃないですか?

  はい(笑)

河本 ただ辞めたってアレだから目的を切り替えて「よし!3年後独立するぞ!その為に3年間必要なものを全部吸収するぞ」と。「堂々と辞めてやる!」でいいんじゃないですか(笑)

  考え方の切り替えですよね。

河本 そうですそうです。結局、上司はどっちみち選べないので。自分で決められない事にあんまり悩まずに、さっさと次に目的を変えて行動に変えていった方がいいんじゃないかなって。余程その方が自分の人生にとってプラスになるんじゃないかなと思いますね。そこで3年後独立じゃなくて転職するにしても「転職理由は何ですか?」って聞かれて「上司が嫌だったから」なんて絶対落ちますからね。

  絶対落ちますね(笑)

河本 うん。絶対落ちます(笑)

  やっぱり、採用試験をする方としてはどうういう気持ちになりますか?そういう理由を言われた時。

河本 人のせいか…っていう(笑)

  そうですよね(笑)じゃあ、うちの会社に来てもまた言うんだろうなって。

河本 普通思うでしょ?

  はい(笑)

河本 逆に自分が採用する側だったらそういう人採る?っていう。採らないですよ。

  危険だって思いますね(笑)

河本 だから、そこまで色々思って上司ガチャとかいう事を使ってる訳じゃないと思うんですけど、こういう言葉を使う事によってそういう議論を封じちゃってるなって思うんですよね。

  うんうん。

河本 こういう考え方もあるんだなとか、何が良い悪いじゃなくて、色々な考え方じゃないですか?どういう角度から物を見るかとか、人それぞれいろんな考え方があっていいとか、正解はひとつじゃないとかっていうのを全部端折って、上司ガチャで当たりハズレこれだけに集約されて。集約にもなってないんだけど薄っぺらいとこになっちゃうので。

  そうですね。薄っぺらい。

河本 なので、より考えなくなるよなっていう。そこから何を学べばいいんだろう?っていう風になるので、すごいこういうのって危険だなと思いますね。親ガチャっていうが出た時にゾッとしましたけど。だって、結婚式の時に「お父さんとお母さんの子供に産まれて良かった」って言うよね…っていう。

  あははは(笑)言われる場合が多いですね。

河本 どんな貧乏な家でもそりゃそうでしょうと。でも、そんなガチャで当たりハズレって…。短絡化してるって言うか、親子の関係ってガチャやったっけ??みたいな(笑)

  まあ、子供としては親を選べないから。でも、まあ、一部本当にとんでもない親はいますからね。

河本 そういうのはちょっと置いておいてですよ。上司も本当にとんでもない上司は置いておいて。それってほんとの例外中の例外じゃないですか?

  ええ。大体一割くらいは組織の中でどうしようもないのがいますからね(笑)

河本 居てしまいますね。組織的に言ったらしょうがないんですよね。人が集まると。

  そうですね。

河本 だからって端から何もしない訳じゃないですけど。でも、一部の例外は除いて何とか自分で変えようと思えば変えられると思うので。

  はい。

河本 キラーワードって言うんですか?こういうものに惑わされずに、自分の脳みそでちゃんと考えれる様になって欲しいなって。ならないといけないなっていう風に思いますね。

  あと、私に上司がいた時に思ったのが、ちょっと私もとんでもない人に当たっちゃったなっていう経験があるんですけど。考え方として同じ人間だと。何年か前に産まれただけの人だから、その人が完璧である必要もないし、その人の行動とか性格をこっちが見抜いて先回りをすると言うか。「多分この人はこうするだろうな」とか「こう言うだろうな」とか先回りして自分はこういう行動を先にとっておくとか。それも必要じゃないかなって。

河本 いや、必要だと思います。チームプレーですからね(笑)相手の癖を分かってないとね。

  そうですね(笑)

河本 それが組織と言うか会社で働くっていう事の一部なので。まあ、短絡せずにもっと自由に考えて欲しいなと思いますね。

  どうしてもいやだったら独立すると。

河本 独立!オススメです。

  はい(笑)上司ガチャハズレたら独立のチャンスと!

河本 そう思ってください(笑)

  あははは(笑)マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は12月28日の放送です。河本さん、ありがとうございました!

河本 ありがとうございました。