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【第178回】金脈を見つけたい方へ  2022.9.22送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役 会長 河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー 津雲 あおい さん 

コロナ禍での業績を左右したもの

津雲 さて、河本さん。もう少しで収まるかなぁ~と期待している新型コロナウイルス感染症なんですけれども。今回のコロナウイルス関連の話で、例えばAさんがやっていたお仕事が休みになって、誰も分からないから業務が滞ったとか、人が足りないとか、いろんな社内の構造の問題なのかも知れないですけど、問題っていうのが浮き彫りになってしまった会社が多かったんじゃないかなと思うんですけどね。

河本 うん。まぁ、そうでしょうね。歴史のある会社ほど、もしかしたらそうかも知れないですよね。

津雲 こういうのってどうやって解決、改善していけばいいものなんですかね?

河本 うーん。もう2年半経ったのでいろいろな情報も出てきてるんですけど、全部一概には言えないですよ。全部そうだとは思わないですけど、よくよく振り返ると、2020年に景気の崖、経済の崖、要するに2020年にとんでもない世界的な景気の衰退が起こるということは、結構なアナリストが言ってた訳ですよね。

津雲 もう既に下り坂の底の底だったと?

河本 いや、まぁ、2019年~2020年位までに頑張っていたのが、こうなる(下がる)っていう。

津雲 あっ崖ですから、ガクンと落ちるんだ!

河本 そうそう、そう言われていたので。そこに対して言えば、オンライン化の取り組み、自動化の取り組みとか、分散の取り組みとか、そういったことを進めてた企業もいっぱいあったし、それをしてなかった企業もある。そもそも今がしんどいのに、そこまで手を付けれないよっていう会社もね。

津雲 はい(笑)

河本 結果きたのがコロナですけども。やっぱり、オンライン化とか自動化っていうのは、すごく追い風になりますよね。

津雲 あっ、なるほど。はい。

河本 だから、そこ(の対策)をしてたところと、してなかったところとの差が、結構出たのかな?っていう。コロナの予測はできなかったですけど。

津雲 崖はくるだろうという予測はあった訳ですね。それがたまたまコロナが当てはまって、本当に崖になってしまったけれども、全部が全部の会社がダメだった訳ではなくて、その崖の準備をしていた会社は、そこまで落ち込まなかったということなんですね?

河本 そりゃ一旦は落ち込むんでしょうけど。逆に言うと、競合が減るっていうことも言えるので。そこの対策ができればまた戻ってくるとか、その改革によって利益率が上がるとか、いろんなことが見えたと思いますね。

津雲 はい。確かに、会社に足を運ばなくては仕事にならないっていう業種もあるかも知れないですけど、そうじゃなくても大丈夫なところは、オンラインで家で仕事ができたら、全然滞ることなく話は進んだっていうこともあるんですね?

河本 まぁ、大学なんかは分かり易いんじゃないですかね。

津雲 大学? はい。

河本 コロナが始まって、暫くして結構オンライン授業になったはずなんですよ。

津雲 確かにそうですね。私の知り合いのお子さんも、ずっと家からカチカチやってました。

河本 そう。「友達ができないのに可哀想」とか、「オンラインで全然学校を使ってないのに、学費が一緒っておかしいでしょ」とか。確かに! っていう(笑)

津雲 そうですよね。

河本 何が正しいか、議論の余地が残ったままになってると思うんですけど。例えば、アメリカの方とかだったら、ハーバード大学とか凄い大学が、オンラインで授業も公開しちゃうようになって、誰でも確か受け入れる様な感じになってきたはずなんですね。

津雲 はいはい。

河本 そうすると、本来は日本の受験生もしくは大学生が、今の状態のまま大学に行くっていうことを選ぶんじゃなくて、自分で受けたい授業を自分で選択して、自分で知識を身に付けていった方がいいんじゃないかとか? ちょっと市場が将来的には変わってくるんじゃないかなとか。もしくは、大学のオンラインでも、もっと幅広く使ってもらおうっという風にするとか、横並びじゃなくなるんだろうなっていう風に思うので、再編があるんじゃないかなーって。その後は調べてないので分からないですけどね。

津雲 いえいえ。だから同じ事情が起きても、準備をしていたとか、そういうトラブルになる前から動いていたところは対応ができているし、逆にその勝機と言うか稼いでいたということもある訳ですよね?

河本 うん。医療・介護のところはちょっと大変だったと思いますけどね。

津雲 そうですよね…。今でも大変だと思います。

河本 どうしても対面じゃないと。診断くらいはいいんじゃないとか思うんですけどね。

津雲 オンライン診療なんていうのも進みましたよね?

河本 うん。でも、どうしてもface to faceじゃないとできないところも。例えば、介護の設備なんかも、自動化するように入れているところの方が回復はやっぱり早いでしょうし。っていう様なこういう現象が起こると一気にドーンと来ますね。

津雲 はい。その違いっていうのは、やっぱり事前の準備であったりとか、先の見通しっていう。前回のお話にも通じるところがあるかも知れないですけど。

河本 極論、社長のやることって準備が全てなのかなっていう。

津雲 準備が全て!?(笑)

河本 うん。

津雲 全てなんですね!?(笑)

河本 うん(笑) だって、仕事と言っても、ほとんどの従業員がタスクを持ってやってくれてる訳じゃないですか?

津雲 そうですね。

河本 基本、社長ってタスクがない訳じゃないですか。

津雲 そのはずですよね。

河本 そうそう。まぁ、会社の規模にもよりますけど。そりゃ会議とかはありますけど。

津雲 そうなると、社長のする仕事、経営者のする仕事は準備だけと?

河本 そうです。普通の人は、9割が作業で1割が準備かも知れないですけど。

津雲 うんうん。

河本 でも、社長も9割仕事してて、1割準備じゃおかしいですよね(笑)

津雲 あははは(笑) 「社長もうちょっと先を考えてください…」ってね(笑)

河本 そうそう(笑) じゃないと、時間を味方に付けれないじゃないですか。

津雲 時間を味方に付ける!?はい。

河本 その~何かを調査したり研究したりするのって、時間が掛かるじゃないですか?

津雲 はい。そうですよね。

河本 それは先にやってたもん勝ちじゃないですか?

津雲 先に調べておく、考えておくことを始めた方が、そりゃ結果には到達するのは早いですよね。

河本 10年後とかにその現象が起こった時に、10年前から取り組んでた会社の方が、アドバンテージあるじゃないですか?

津雲 そりゃそうですね。

河本 そこに今から10年時間掛けたって、ここからまたどんどん時間が過ぎるので。このアドバンテージ相当消えないですよね。

津雲 確かにそうですね(笑)

河本 それで儲かると社員の給料が上がるじゃないですか?

津雲 はい。

河本 なので、頑張ったから給料が上がると言うよりも、利益が高いところの給料が高いって言った方が正しいんじゃないかなと思います。

津雲 うーん。そういうところの経営者さんの準備を称えるべきなんですね。

河本 たまたまにしか見えないし(笑)

津雲 あははは(笑)

 

一番時間の掛かることから取り組んでいく

河本 表にはあまり出ないですし分からない。結果論なので。でも、まぐれかも知れないですし(笑) それは分からないです。

津雲 はい(笑) 世の経営者の人達っていうのは、皆そうやって「どこかに勝機はないかなー」とかっていうのは、探し続けてるっていうことなんですかね?

河本 探し続けてますね。まぁ、だから、10回やって9回失敗してもしょうがないと。

津雲 はぁ~…。トライ&エラー。

河本 一発当てられればと。

津雲 あぁ~。宝くじみたいですけど、実は宝くじよりももうちょっと考えて研究をした上での?

河本 宝くじは本当に運じゃないですか?

津雲 まぁ、そうですよね。

河本 こっちはいっぱい調べた上でやるので。その金脈を当てれるかどうかっていう(笑) でも、勝負しないと百発百中なんて絶対にないので。

津雲 そうなんですねー。どうしても、上手くいったことに注目してしまって、「何で?たまたまかなぁ~」なんて思ったりもするんですけど、そうではなくて、ちゃんと研究をして考えて準備をして「ここかな?あそこかな?」って言って打ち続けているから当たる時は当たると?

河本 うーん。その、昨日の台風でね、またアサリが6割流れちゃったんですよ。

津雲 はい…この間台風ありましたね。

河本 一年前と比べてかなりの対策を取った訳なんですよ。にも関わらず、また流れたっていうことは、また対策をしないといけない訳じゃないですか? 今の対策では不十分だっていう。

津雲 あー。

河本 乗り越えられるという仮説だった訳ですよ。自然だからなかなか再現できないんでね。だからやっぱり時間が掛かるんですよ。

津雲 なるほど。

河本 でも、地方で食に携わって、自社の製品を作っていきたいっていう気持ちがあるので。将来的にそれが実現した時には、唯一無二の物になっていくのかな? というところに張ってると。

津雲 はい。それは挑戦しないとその結果にはならないので、いろいろと工夫しながら挑戦し続けていらっしゃるということですね?

河本 そうですね。もう嫌になりますけどね!

津雲 あははは(笑)

河本 今朝はもう最悪な気分でしたけども。

津雲 あ~…。台風とか気象条件っていうのは、どうしても研究しても読み尽くせないところはありますもんね。

河本 要するに、天然の環境自体が適正なところでやる方が、本当は絶対良いんですよ。

津雲 はい。

河本 でも、そういう陸と違って海なので、そんな簡単に好きに何でも使える訳じゃないですし、ちゃんとルールがありますし。だから、ちゃんと与えられたところで「何とかやり抜いていこう」という知恵の段階にきてるって言うか。これを今後も暫くは繰り返していくんだろうなっていうのは思います。

津雲 その海産物を私達は美味しくいただいている訳なのですけれども。そこに価値があるっていうことなんですね。

河本 まぁ、プラスに考えたら、去年は95%位流されましたけれども、今年は60%なので(笑)

津雲 あっ、随分ロスが少なくなったということですよね?

河本 まぁ、全然ダメですけど(笑)

津雲 いえいえ(笑) これがでも、10年先20年先ってなると、どんどんロスが減ってきて、予測ができる、対策ができるっていうことにもなっていく訳ですね。

河本 より深く知っていけますし、技術もできてきますし、周りからの応援も貰えるかも知れないですし。なんせ続けてないと、やっぱり他所もの、一発もの、いい加減って、思われても意味がないので。

津雲 はい。そういう問題点も発見して改善するって、やっぱり時間の掛かることなんですね?

河本 時間…いや、分からないですよ(笑) もっと優秀な人がやればとか(笑) もっとお金がある人がやればとか、そりゃぁもうタラレバで分からないです。自分のできる最大をやるしかないので。

津雲 はい。その時間の掛かることをまず頑張ってやって改善していくと?

河本 そうですね。僕は、基本的に決めてるのは、一番時間の掛かることから先にやるっていう。

津雲 おっ! 一番時間の掛かるところを一番先にする? はい。

河本 企業文化の形成とか。

津雲 はい。あ~…時間掛かりそうですね(笑)

河本 めっちゃ掛かるでしょ?(笑) そんなの一日や二日で作ったり変えたりできるものじゃないので。

津雲 はい。文化はなかなか変えられないですね~(笑)

河本 一番時間掛かるので。

津雲 はい(笑)

河本 それとか、信用とかね。時間掛かるんですよ~…。失うのは一瞬やけど。

津雲 ねぇ~。積み重ねて積み重ねていかなきゃいけない。それはやっぱり一番先にして一番大事にするところ?

河本 創業時に今みたいな格好してたら、僕は絶対信用を得られなかったと思うんですよ(笑)

津雲 その格好(笑)

河本 別にスーツが好きで着てたんじゃなくて、信用を得る為に(笑)

津雲 最初はスーツからスタートしてみたいな?

河本 見た目だけじゃなくて中身もあるんですけど、スーツが仕事する訳じゃないので。でも、信用がないのでね。

津雲 はい。その時は。

河本 時間を掛けて信用を得てから好きにすればいいっていう。

津雲 今はカジュアルな格好をされていらっしゃいます!(笑)

河本 時間が掛かることからすべきかなーって。すぐにできることは、別にいつやったっていいからっていう。そこはアバウトですけど(笑)

津雲 あははは(笑) あと、もう一つ言えるとするならば、何か問題が起きてから対処するというよりは、問題が起きる前に対処する方が良いっていう感じですかね?

河本 絶対そうですね。火種の段階でキャッチしてちゃんと解決した方が、大火事になってからよりも絶対良いじゃないですか。

津雲 確かにそうですね。なかなか大火事になってからじゃ、火を消すのも大変です!

河本 予兆って必ずあるので。その対処するの面倒くさいんですよ(笑) だから、後回しにしちゃうんですけど。でも、大火事になってからの苦労を考えたら、その最初の方に時間を掛けてでも改善しておいた方が、余程良いですよね。平和ですよね。

津雲 なるほど~。そうですね。自分に対しても余力がある気がしますね。問題はなるべく小さいうちに早めに対処すると。

河本 うん。あと、問題と言うか課題もこれまた人によって違うんですよね。得たい成果とか目標とかビジョンとこの現実のギャップがあるので、それが共有できてなかったら何の課題かね。

津雲 課題の共有も大事なのかなーという気がいたします。マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでのお別れです。次回は10月13日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。