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【第177回】社長の特性特質とは?  2022.9.8送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役 会長 河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー 津雲 あおい さん 

「社長になる」はゴールではなく、目的を達成するための手段の一つ

津雲 さて、河本さん。この番組は“マインズのわくわくキャリア相談室”です!

河本 はい。

津雲 キャリアのトップは、私は社長だと思うんですよ。河本さんは会長さんですけれどもね。

 

河本 はい(笑)

津雲 トップの社長は、一握りの人間しかなれないと思う訳ですね。

河本 うーん。僕はそうは思ってないんですけどね。

津雲 あっ、そうですか?まぁ、でも、一応付き合ってくださいよ(笑)

河本 はいはい(笑)

津雲 この会社組織のトップ、一握りの人間しかなれないと私は思っている、社長になる為の条件って何だと思われますか??

河本 うーん。僕が誰でもなれると思っているのは、まぁ、お金を出したらなれますからね。売り上げゼロでも。

津雲 あぁ~なるほど! 一応社長は名乗れますよね。

河本 名乗れます。中身は何もないですけどね。

津雲 はい! おしまい! じゃないですよね?(笑) お金を持ってること! 一つの条件かも知れないですけれども。じゃぁ、ちょっと変えて、適正と言いますと?

河本 適正ねぇ…。何て言うかな…。社長になるのがゴールだと思っている人は、ちょっと難しいかなっていう。

津雲 えっ、私、組織のトップだからゴールだと思ってたんですけど、ゴールじゃないんですか?

河本 まぁ、スタートですね。

津雲 あぁ~…そんなぁ…。

河本 その何か成し遂げたい、やりたいことがある手段としての社長であって、最大権力者と実行者であり責任者であるだけであって、何かやりたいの方が上って言うか。

津雲 なるほど~。今、自分にガッカリしました(笑)

河本 結婚をゴールにすると、あまりよろしくないじゃないですか?

津雲 そう…。でも、結婚をゴールに捉えがちですよね。はい! 若い頃の私もそうでした! もうね…言ってやりたい(笑)

河本 結婚もスタートですもんね!

津雲 スタートなんですよね…。

河本 幸せになるが目的で、その手段としての結婚生活。

津雲 おっしゃる通りです~! はい。

河本 そうしないと、何をやっていいか分からなくなるんですよね(笑)

津雲 あははは(笑) やったー! 社長だぁ! じゃなくて、幸せになる為の結婚と同じ様に、会社として何か成すべきことがあって、その為のポジション、役割としての社長ということですね?

河本 そうですそうです。じゃないと、いわゆる、ビジョンみたいな、ミッションとかでもいいんですけど、そういうのを掲げられないですよね?ビジネスを通して何を解決するんですか?っていう所を掲げないと人も付いて来ないじゃないですか?

津雲 そうですね~。
河本 人・物・金っていう経審の、要するに、自分を活用するっていうよりも、他人を活用しないといけない訳じゃないですか?

津雲 社長さんはね。

河本 はい。お金も、もしかしたら借りた金かも知れないし。会社のお金をイコール自分のお金だと思っちゃうとちょっと違うじゃないですか? あくまで会社のお金なので。

津雲 なるほど!

河本 ビジネスモデルにぶつけていく訳ですけど。それの活用能力がないと下が可哀想と言うか。

津雲 そうですよね。だから、そういう人も社長さんにはなってるかも知れないですけど、いわゆる、社長の適正っていうところを考えた場合に、会社の人・物・金をその会社のミッションの為に使う能力、考え方ができる人じゃないとダメってことですね?

河本 そうですし、今のことは社員さんがやってくれてるので。先の対策をできる人じゃないとなんですよ。

津雲 あっ、なるほど! just・nowなことは、社員さんがやってくれてる。社長さんの役割としては「お~なかなか上手いことやっとるな~」っていうのだけじゃなくて?(笑) その先を?

河本 あははは(笑) まぁ、10年先とか、20年先とかに向かってやっていく様にしないと、1年後なんかハッキリ言ってどうなるか分からないじゃないですか? コロナだって予想できなかったですし。

津雲 そうですよねー。こんなことになるとは本当に思ってもなかったですね。

河本 でも、20年後とかまで視野を遠くに投げてみると、今より高齢化は進んでるんだろうなとか。

津雲 そうですね、確実に。

河本 人は減ってるんだろうなとか。

津雲 特に若い人が。

河本 うん。地方はもっと衰退するんだろうなとか。そういった時に出てくる課題って、何なんだろう?とか。うちだったら「地域で必要とされる為には何をしたらいいんだろう?」とか。今はまだいいけれども、背景がまるで変わってくる。もしかしたら、世界経済もどうなっていくか分からないと。

津雲 うーん。そうですね~。

河本 そんな時にどういうところで稼いでいくんですか? っていうのを考えて試していかないと、その時が来てから慌てるのはしんどいじゃないですか?

津雲 そうですよね。確かに。

河本 でも、先のことだから、基本的に誰も分からないんですよ。

津雲 考えるのが仕事の社長さんですけど、結局のところは、正解は誰も分からない?

河本 正解なんか無い。ただ、方向性として、そう言ったことが予想できるところと、逆をやっちゃうとちょっとしんどいんじゃないですか?

津雲 うーん。 

河本 だからその、正解のない分からないところに目掛けていかないといけないので。

 

パーフェクトな人間であることを目指さなくてもOK

河本 適正…二代目とか三代目とかは分からないですけど。

津雲 社長さんの二代目、三代目さんではなく?

河本 創業の人は、多少サイコパス要素はあるんじゃないかなと…。ちょっと僕は思ってて(笑)

津雲 凄い言葉が出て来ました!(笑) “サイコパス要素”がないとダメですか?

河本 いや、見てると、一代で何千億にしたとか、大きなことを一代で。昔で言うと、松下幸之助さんみたいな人とか、常人じゃない苦難を乗り越えたり成長させ続けた訳じゃないですか?

津雲 そうですよね。普通の人じゃないなーっていうのは何か分かります。でも、サイコパスって凄い話ですね(笑)

河本 殺人鬼とかそういう意味ではなくて。

津雲 あー、なるほど! どうしても、サイコパスって聞くと2時間ドラマや連続ドラマを思ってしまうんですけど(笑)

河本 そんな異常者っていう意味ではなくて、普通の人より何かが欠けてる分、その分何かに凄い長けてて。要するに、もしかしたらその欠けてるのが、恐怖心かも知れないですし。

津雲 はいはいはい。五角形か何かのグラフにした時に、綺麗な正五角形ではなくて、ちょっと何かが飛び出ているような方?

河本 そうです。だって、そんなの絶対分からないところに、意思決定していかないといけない訳じゃないですか? 間違ってる可能性もある訳じゃないですか?

津雲 今のお話を聞いてるとそうですよね。

河本 そうだし、未来の話だから反対もある訳じゃないですか。

津雲 はい。

河本 リスクが高いとか、そこを振り切ってでもブン回せるっていうのは、やっぱり分からないことろにそれだけ張れるっていうのはね(笑) しかも長期に渡って。相当な尋常じゃないストレスと言うか、負担と言うか不安と言うか。多少そこが人より欠落してないと、要するに、そうなると言う風に信じきれないと張れないじゃないですか?

津雲 自覚はおありですか?

河本 うーん。僕は、従業員の息子にそう診断されましたけど。

津雲 え!? ちょっと待ってくださいね(笑) 従業員さんの息子さんに診断された? 何か詳しい方がいらっしゃるんですね?

河本 心理学を専攻してるっていうことで。僕が言ってることとかやってることを、よく家族で会話をするらしいんですけど。

津雲 凄いですね!(笑)

河本 有り難いことに(笑) それは良いことなんですけど。そうすると「その社長はサイコパスだ」と(笑)

津雲 おぉー。でも、多分、我々が思ってるような、ドラマに出てくるようなことではなくて、先程、河本さんがおっしゃったような、ちょっと五角形のバランスがどうか分からないけれども、ひとつ突出していると。目的の為に執着すると言うか、全力を傾けると言うか、そんな感じの特性がお有りなのではないかな? と、息子さんはおっしゃった訳ですね(笑)

河本 そのプロセスで人から見ると、線が一本切れてるみたいな話になるんだと思うんですよ。

津雲 なるほど(笑) そういう意味でのサイコパスということで、非常に何と言いますか、広い意味での特性と言うか、特質と言うか。

河本 はい。アスペルガーとかも昔は無かった言葉だと思うんですけどね。

津雲 そうですね。あまりそんな言葉は聞かなかったですけれども。最近はいろんな人の特質の中で、そういう傾向が強いとか。

河本 その代わり、一つのことに没頭する特異性と言うかそういうのがあるから、別に正五角形じゃないっていうことには一緒だけど、他より弱い部分もあるのかも知れないけど、突出した部分もあるっていうものを上手く活かせばいいんじゃないかなって思います。

津雲 そうですね。バランスの良い人間がパーフェクトなのではなくて、それぞれの特性とか特質があって、それぞれが得意なところを活かしていく。その中でも社長さんっていうのは、どこか一つ突出しているところがないと、上手くやっていけないんじゃないかなと河本さんはお思いなんですね?

河本 思いますね。明治以降、人口ボーナス時代を何十年も。

津雲 人口ボーナス時代(笑)

河本 人口が増え続けていく時代を、ずっと過ごしてた訳じゃないですか?

津雲 そうでうすね。

河本 でも、2011年だったかな? 総人口が減りだして、そこから少子高齢化&人口減が異常な勢いで始まってるじゃないですか?

津雲 まっしぐらですもんね。

河本 五角形が必要とされたのって昭和ですもんね。

津雲 はい…。

河本 人口が増えていって、パイが増えていって、仕事が沢山ある様な時代っていうのは、そういう人の方がやっぱり適性があるんだろうなと思うんですよ。

津雲 何となく皆とうまくやっていける様な。

河本 うんうん。でも、人口が減ってって、パイが小さくなっていって、情報とかITとか複雑化した社会になっていった時に、その五角形とかっていうよりも、普通の人じゃやらないようなところを着目したりとか実行したりする人の方が多様性が生まれてきて、そっちの方がいろんな活路を見い出せるんじゃないかなっていう風に客観的に見たら思いますね。

津雲 確かに、皆と同じことをやっていたら、皆同じことをする訳なので勝ち目は少なくなって来ますよね。

河本 それで上手いこといくんだったらそれが一番良いんですけど、明らかに背景が違うので。しかもコロナでしょう? で、更に人が減ってるでしょ? 出生率もとんでもないことになってるでしょ?

津雲 そうなんですよね~…。問題が山積みなんですけど。

河本 凄い円安じゃないですか?(笑)

津雲 はい(笑) どうするんでしょうね?

河本 さぁ…次のiPhone高いんじゃないですか!

津雲 そんな話がある訳ですね。

河本 単純に円安なので。

津雲 あっ、そっかぁ! そうでしたそうでした!

河本 多分、円に換えると凄いことになるんだろうなぁと。

津雲 でも、買われるんですか? 

河本 いや、僕は替えたところなので。

津雲 あー。じゃぁ、もう暫くは。

河本 もう2~3年は大丈夫です(笑)

津雲 ちょっと落ち着いた頃に次のに! っていう感じですね。

河本 そうですね。

津雲 やっぱり、お話をしてると思うんですけど、先のこと、先のことを考えつつも、ちゃんと今とバランスを取っていらっしゃるのかなっていう気はしますね。

河本 やっぱり、それはもちろん取らないと、いきなりある日突然変わるって、実は結構あるんですけど。

津雲 はい(笑) 

河本 でも、それは途轍もないことが起きないと、そんなことにはならないので。今は徐々に徐々にグラデーションと言うか、茹でガエルの様に。

津雲 茹でガエル?(笑)

河本 5年前とかを振り返ると、全然変わってるなーみたいな。いつの間に? みたいなのが今は見えないので。それが一番困るところかなーと。

津雲 見えなくされてるのか、自分達で見えなくしてるのかはちょっと分からないですけど、気が付いたらいつの間にかこうなってたっていうのは多い様な気はしますね。

河本 うーん。一国の元首相が殺されるなんて、起こる様な国になってしまうとは思ってなかったですもんね。

津雲 思ってなかったですね…。

河本 そういうことが、要するに危険ですよね。単純に。

津雲 確かに…思います。そんな先がなかなか見通せない世の中ですけど、そんな世の中で社長として頑張っていかれる皆さんは、どこかちょっと他の人とは違う突出した部分を持ちつつもバランスを取りながらお仕事をしていらっしゃるのかなー?と。

河本 多分、今の常識よりも自分のビジョンの方を信じれる人みたいな感じじゃないですかね。

津雲 なるほど~。私の素朴な疑問から社会情勢まで考えていただいた訳なんですが(笑) マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでのお別れです。

河本 ありがとうございました。