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【第166回】転職に要るもの、要らないもの 2022.3.24放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役 会長
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

新天地にいくために、捨てておくべきこと

津雲 さて、河本さん。年度末と言いますか、春でございます。

河本 はい、まだ寒いですけどね。

津雲 そうですね(笑) まだまだね、寒暖差がありますけれども、春でございます。
この春、新しいところに異動になったりとか、ちょっと環境が変わるっていう人は多いんじゃないかな? と思うんですけど、マインズさんも異動は春ですか?

河本 そうですね。秋もあるかも知れないですけど。

津雲 まぁ、季節、季節であるかも知れないですけれども。この春に、新しく転職して職場が変わりますとか、あとは、社内でも変わるという人もいるかも知れないですけど。そんな時に河本さんだったら、新しくメンバーを迎えます。どんな準備をしてきて欲しいって思われますか? 私、新しいところに行く準備って言ったら、格好から入るので、新しく服を買います(笑)

河本 あははは(笑)

津雲 そういうことでなくても、いいんですけど(笑)

河本 そりゃ、多分「心機一転頑張ろう!」っていう、モチベーションの準備みたいな感じなのかな? と思いますけど。

津雲 そうですね。はい。

河本 転職の場合と、社内での部署異動の場合って、全然違うと思うので。転職の場合とかで言うと、準備することも大事だけど、僕はどちらかって言ったら、捨てておくことの方が大事なんじゃないかな? と思いますね。

津雲 えー! 捨てる!? 準備じゃなくて、捨てるんですか!?

河本 そう、捨てておく(笑)

津雲 その「捨てる」っていうのは、例えば、どんな物を捨てましょう? 

河本 うん…、要するに「辞める会社、今の会社での地位」とか、やってきた結果とか、成功事例とかは、簡単に言ったら「見栄」。見栄とかプライドとかは、要らないですね。

津雲 あ~。そういう捨てるですか! なるほど! でもですね、転職活動とかをする時に、職務経歴書とかって書くと思うんですね。その時とか面接する時に、「今までどんなことをされましたか?」って聞かれて、自分の今までの棚卸はしてると思うんですよ。その中で、自分の強みであるとか、今までやってきた経験っていうのは、誇って良いと思いますし、それを持ってるからこそ、雇ってもらえたのかな? って思っちゃうんですけど、そういう訳ではないですか?

河本 それは、事実そうなんですけど。そこは自信を持って良いところ。メンタル的なところまで、捨てる必要はないです。

津雲 あっ、なるほど!

河本 「俺はここまでやってきたんだから、お前らも解れよ」みたいな。「一緒にするなよ」みたいな見栄。

津雲 はい(笑) ちょっと似てるようで、違うんですね。

河本 ちょっと違うんですよ。何故、捨てた方が良いかって言うと、やっぱり転職した人は、次のところでも実績を出せるのが一番良いじゃないですか? 

津雲 そうですね。それを期待されてますよね。

河本 そう。要するに、実績・成果を出そうと思うと、周りの協力が要るじゃないですか? 既存の人達の。

津雲 はい。なかなか一人でそれをする訳には、いかないですよね。

河本 そうそう。教えて貰わないといけないですし、そんな時に一番要らないのが“見栄”なんですよ。

津雲 なるほど~。

河本 結果をちゃんと出すことにコミットすると、必然的にそんなものはどうでも良くなるんですけど。言い方を変えると、それを持ったまま行ってる人は、結果を出す気がない人だなっていう感じなんですよね。

津雲 あー。「欲しいのはお金だけか!」みたいな感じですね。

河本 まぁ、見栄。「俺は凄いんだぞ」って言いたいっていう。

津雲 はい(笑) そっかぁ…。

河本 それが一番。メンタル的なところで言うと、具体的な仕事の準備とかそういうのは別ですけど、逆に、そこがミドルクラスの転職の時に、一番重要になってくるんじゃないかな? と思いますね。

津雲 はい。準備しておくものを聞いて、まさか「捨てておけ」って言われると思わなかったので。今ちょっと、ビックリしてるんですけど。

河本 やっぱり、歳と取ると捨てにくくなりますよ。

津雲 そうですね。物もですけど、見栄とかプライドって、なかなか捨てられないような気がしますね。

河本 思考回路って言葉でもよく言いますけど、本当に思考の回路ですよね。電子回路みたいなのがあって、やっぱりなかなか簡単には変えれないんですよ。

津雲 今までずっとグルグルしてるのが、強化してますからね。

河本 そうそうそう。だから、転職するなら若い方が良いっていうのも、その見栄もそうだし、思考回路のこともそうだし、要するに、もう一回ゼロからやろう! っていう気持ちになるのも、若い方がなり易いじゃないですか?

津雲 そうですねぇ…。

河本 これは、ミドルクラス、それ以上になるとやっぱり難しい。捨てれないので、っていうことなんですよね。言い方を変えたら、年齢関係なくそれができるんであれば、歳を取ったって全然大丈夫ですし、結局成果を出せばいいだけなので、そういう時代になればいいのになとは思いますけど。

津雲 今まではそんな時代じゃなかったですかね?

河本 まぁ、年功序列、終身雇用なんか、仕事しなくても偉そうにしてるんですから。そりゃそうですよ!

津雲 そっか(笑) 愚問でございました(笑)

河本 先に入った者が、偉いんですから。

津雲 はい…(笑) まぁ、そんな時代が変わりつつあり、変わったらいいのになっていうこともあり、若い人でも、歳を取った人でも、新しいところに飛び込んでいく時に、見栄とかプライドを捨ててゼロからスタートというのが良い?

河本 それができないんだったら、今いる会社で出世を目指したらいいんじゃないかな? っていう…。

津雲 根本に戻りましたね(笑) 

河本 そう(笑) 単純に。

津雲 はい。まぁ、何か自分を変えたいと思ったり、自分の環境を変えたいと思うからこその転職だと思うので、そこは一回ゼロにした方が?

河本 良いと思いますね。前回の話とも繋がりますけど、アウェイですからね。

津雲 はい! アウェイです(笑)

河本 基本、アウェイなので(笑) アウェイにそんなものがあっても、邪魔なんですよね。

津雲 そうですね。結局「ゼロからスタートして、自分は教わりたいんだからよろしくお願いします!」っていう姿勢で来られると、迎える側としても「じゃぁ、教えてあげようか」とか「一緒にやりましょうか?」っていう気にもなりますよね。

河本 そうそうそう。なのに、上から入ってくるとね。面白くないじゃないですか?

津雲 そうですね(笑) 面白くないです!

河本 結局、人間なんて、そんなものじゃないですか? その手のタイプが、大体やっぱりできないんだと思いますし(笑)

津雲 うんうん。

河本 だから、結果、成果を出すところににコミットすると、そっちの方が良いんじゃないかな? っていう感じがしますね。

津雲 捨てるのが上手い人は、やっぱりどこに行っても大丈夫?

河本 大丈夫だと思いますよ! 社労士の時でも、僕は新参者ですからね。年配者の方々からしたら、そりゃ「なんだコイツ」みたいな。

津雲 本当にアウェイだった訳ですね。

河本 アウェイですし、態度も横柄ですしね。そりゃそうですよ!

津雲 あははは(笑)

 

“見栄”を捨てることで、視野が広がることも!

河本 でも、僕の場合は、従業員とかの転職ではないので。結局、本当に結果だけなんですよ。成果、結果でしか評価されない訳ですよ。人柄とかそんなの関係ないんですよね。

津雲 そっかぁ…。

河本 成果を出せば、周りの見る目が変わると。まぁ、業績ですね。結局、それでしか変えれないので、コミットせざるを得ない。そもそも、コミットする為にいってるのでいいんですけど。それをやってれば、結果はちゃんと付いてくるし、そうなるとちゃんと周りも認めてくれるし。別にわざわざ揉める必要ないですし(笑)

津雲 そうですね(笑)

河本 それを自分の好奇心に従ってやっていったら、いいんじゃないかなっていう感じです。「何でそんなことするの?」って言われても、そんな「こうで、こうで、こうで」って言うのは、全部後付けなので。

津雲 あははは(笑) 「理由を言え」と言われたら、「まぁ、こんな感じかなぁ」っていうのは言えるけれども、でもまぁ、やりたかったからっていうことなんですかね。

河本 うん。転職する場合もいろいろとありますよ。給料が安いとか、今の上司とそりが合わないとか、この会社はこれ以上伸びないとか。いろいろな理由があると思うけど、その方法もいろいろある中で、転職を選んだ場合の決定的な理由がある人もいると思いますけど、基本的には新天地に希望を求めていってるはずなので。

津雲 そうですよね、確かに。

河本 明るい未来を求めていってるはずなので。それを実現する為に、一番要らないのが見栄かなっていう(笑)

津雲 だそうですよ~!

河本 一番難しいですけどね。

津雲 あぁ…。捨てられる人は簡単なんでしょうけど、なかなか今まで長い間積み上げてきたものを捨てるっていうのはね…。

河本 それに近い感覚だと思いますので。でも、まぁ捨てるくらいの気持ちの方が、丁度いいと思います。

津雲 はい。

河本 ズルズルと持ってたって、あまり良いことないかなっていう。

津雲 結局、捨てることによって、新しく迎えてくれる人達が、受け入れてくれ易いっていうのもありますけど、その他にも何かありますかね?

河本 準備することですか?

津雲 準備することって言うか、捨てることによるメリットみたいなものは?

河本 あ~。同業種であったりしても、異業種であったりしても、捨てるっていうことは、まず学ぶところから入るじゃないですか?

津雲 はい。

河本 それを習得することを先にする方がいいですね。何故かと言うと、前職で経験したことを先に出そうとすると、やっぱり順序が逆だと思うんですよ。

津雲 はい。順番が?

河本 まず、こっちのことを覚えてからでしょ? と。既存の人達と同等のことがちゃんとできる様になったりとか、それ以上のことができるようになってから、前の会社で培ってきたこととか、能力とかを発揮していくっていう方が、順番としては正しいし、受け入れられ易いし、凄いって言われ易いと思うんですよ。今のことができないのに、前のことを持ってこられても「なに?」っていう(笑) 

津雲 はい(笑) そうですね。

河本 っていう感じになっちゃうので、それも見栄のある無しかな? って、感じがするんですね。完全に僕の独断と、偏見ですけどね。

津雲 いえいえ。新しい視点だったなと思って。

河本 と思いますね。新しい視点ですか?(笑)

津雲 そうですね(笑) 足すとか積み上げるとか、そういうイメージだったので。経験が加わるって思っていたので、捨てていくものは「見栄」っておっしゃったので、なるほどでした!

河本 いわゆる、テレビに出てるようなマルチな人達って、どこに行ったって、誰にでも知られてるじゃないですか? そういうのは例外ですよ。

津雲 はい(笑) 誰もが認めるようなものだったら?

河本 それは例外ですけど、一般的に言うと、誰も知らないですからね。

津雲 はい(笑)

河本 その人の過去も背景も見たことないし。だから先に出しちゃうんですけど、そこは違うと。

津雲 ちょっと、格好悪いですね(笑)

河本 うん(笑) っていう感じがしますね。合ってるのかな? 答えになってるのかな…?

津雲 大丈夫だと思います! 納得しました!

河本 あっ、本当ですか!?

津雲 「この春、新しいところに異動です!」とか、「転職で新しいチームに入る」とかっていう方も、いらっしゃると思いますので、是非、見栄を張らずに、捨てていただいて。そしたらやっぱり視点も変わってくるのかな? っていう気もしますよね。

河本 うん。そうですね。逆に、結果を出すことにコミットする、目的として欲しいなって感じです。

津雲 自分のことを受け入れて欲しいから、ついつい見栄を張っちゃいますけれども、それよりは、受け入れる方にいった方が良い?

河本 うん。新卒とかは空っぽできてるので、そんなことないと思うんです。別に何もないのでいいんですけど。これが、役職付きとかになってくると尚更。そういうことが結構起きるところに、ミドルの転職の難しさもあるんだろうなと思いますね。

津雲 過去の栄光に縛られてしまいがち、ということなのかも知れないですが…。

河本 あり得ますね。

津雲 まぁ、でも、新しい世界に新鮮な気持ちでいっていただきたいなと思います!
マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は4月14日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 はい。ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。