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【第163回】心理的安全性の高いチーム作りに必要なことは? 2022.2.10放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

心理的安全性とは?

津雲 さて、河本さん。今日はですね~。私の友達から寄せられた質問に答えていただきたいんです。

河本 あ~!ありがたいです!

津雲 私の友達というのがですね、そんなに大きくない会社にいるんですが。先日から、とあるプロジェクトチームのチームリーダーになったんですね。

河本 はいはい。

津雲 で、その上の上司の人から「心理的安全性の高いチームを作りなさい」って言われたそうなんです。

河本 はいはい。

津雲 心理的安全性っていうのは、何かよく聞くというか、それまでにも聞いたことはあったらしいんですが、どうやって作ればいいかよく分からないので河本さんに聞いてほしいと(笑)

河本 はい(笑)凄いザックリですね…(笑)

津雲 そもそも、その彼女は「そんなのいるの?」って、ちょっと何か懐疑的というか思ってる節があるんですが。

河本 はいはい。まぁ…そのプロジェクトが、それがなくても成功できる自信があるのであれば、それは要らないと思うんですけど。

津雲 あ~。必ずしも絶対必要という訳ではない?

河本 何か逆かな…。ちゃんと成功させる為には必要な物っていう感じなので。それをなくして、逆に成功ができる自信がもしあるんだったら、それはそれで凄いなっていう感じですけど。

津雲 なるほど!それはいるじゃないですか(笑)

河本 うん。まぁ、そうですね(笑)あった方が絶対に良いと思いますよ。

津雲 はい。そもそも、心理的安全性っていうのは何かっていう話なんですけど。私のザックリとした理解ですと、何言っても大丈夫!みたいな感じですか?ちょっとザックリし過ぎましたか?(笑)

河本 いやいや、まぁ、ザックリいうとそうです。そのチームのことを、自分の居場所だとちゃんと思えるみたいなね。

津雲 あ~…。なるほど!

河本 そのチームの一員として、自分がちゃんと存在していいんだなっていう。自分がちゃんとこの一員として。ゴレンジャーじゃないですけどね。

津雲 ゴレンジャー!懐かしいですね~(笑)

河本 一人が欠けてもダメじゃないですか?

津雲 はい。

河本 何かそんな感じで、ちゃんと自分が必要とされてるし、ちゃんと自分がここで活躍できてる、チームの為になってると。プロジェクトの成功の為になってるっていうことを自分でそう思えてる状態。その方が良いじゃないですか?

津雲 はい。それは、チームのメンバー全員がそう思っていた方がいい訳ですか?

河本 それはもちろん!一人だけ「私は居なくていいだろう…」とかだったらゴレンジャーにならないですもん(笑)

津雲 そっか(笑)一人として、私は要らないんじゃないかって思うことなく、全員がこのチームには自分は必要だって思ってる状態?

河本 思える状態。まぁ、必要とされてるっていうか、役に立ってるというか。居ても居なくても一緒ではない状態ですよね。誰でもいいよじゃなくて、私じゃないとやっぱりダメだな~とかね。そういうのあるじゃないですか?

津雲 ありますね!

河本 まぁ、そういった所が、格好良くいったら心理的安全性っていうのかも知れないですけど。期待されてるとか、落ち着くとか、働きやすいとか、仕事しやすいとか、そういった環境だっていうことだと思いますけどね。

 

心理的安全性が高いチームを目指そう!

津雲 はい。じゃぁ、そんなチームをどうやったら作れるんですかね?

河本 まぁ、言い方を変えると、パワハラ、セクハラが横行してたら絶対無理ですよね。

津雲 そうですね。安全とはとてもいえません!

河本 言えませんよね。だから、何故、パワハラ、セクハラが起こるかって、「パワハラがいけません」なんて誰でも分かってる訳で。「いじめをしてはいけません」って誰もが分かってるけど、そんなので無くなるんだったら苦労はしないと。

津雲 そうですね。

河本 無くならないんですよね。

津雲 ねぇ…残念なことに。

河本 だから、パワハラの場合って、自分の方が偉いとか上だとかっていう。簡単に言ったら、能力だけじゃなく、立場、身分で物事を考えちゃってるので。「俺は偉いんだから尊敬しろ」みたいな。「俺のいうことは聞け」みたいな。

津雲 はい。この相談の場合だと、私の友達が、チームのメンバーに対して「私の支持を聞かなかったらこのチームから出て行け」位のことを思ってるとダメていうことですね?

河本 うーん。まぁ、別に思ってても…。最終的にその決断が必要なときもあるんですけど。

津雲 はい…。

河本 ただ、自分が目標達成、要するに、プロジェクトをあくまで成功させる為っていう目的が明確にあって、その為の手段として、ときにはそれを使わないといけないっていう考え方だったら僕はそれはアリだと思うんですけど。その目的関係なく「俺は偉いんだ」「私は偉いんだ」っていう…これはダメでしょう(笑)

津雲 立場的に偉いんだと(笑)

河本 そんなの「尊敬しろ」って、尊敬って勝手にするものだしっていう…(笑)しろって言われてするものじゃないし。

津雲 はい。

河本 そういうチグハグ感が出てると、チームで成果、パフォーマンスが上がるんですか?っていうと、まぁ、上がる訳もなく。1+1が精々MAX2でしょうと。2.5とかには絶対ならならないでしょうっていう。

津雲 うんうん。

河本 それとは逆で、じゃぁ、どうやったいいのか?って、いろいろと方法はあると思うんですけど。最低限例えば、「意見に対して否定とか反対とかはしないようにしましょう」とか。

津雲 誰かが意見を出したときに、否定「そりゃないわー」とか、そういうことを言わない?

河本 「あり得ないわ」とか。そうではなくて、何故そう思ったのかとか、理由を聞くようにしましょうと。何故そういう意見になったのか経緯を聞いたりとかっていう風にしないと、何故そいったのか分からないじゃないですか?自分が何故それがダメって思うのかも、相手も分からないじゃないですか?

津雲 はい。

河本 じゃぁ、喋らない方がマシだねっていう(笑)コミュニケーションの取り方としては最悪ですよ。

津雲 そうですね。それだともういう気無くしますね。

河本 そう。だから、コミュニケーションを取った方が建設的というか、得というか、ちゃんと分かり合える様にする為のルール作りをして行くべきっていう。

津雲 はい。

河本 だから、単純に「私この仕事やりたくないです」って、そんなこと好きな様に言っていいよっていうのじゃなくて。

津雲 はい(笑)何でも言っていいとは言っても、そういう生産性のないことをいうのではなくて(笑)

河本 そう(笑)あくまで、目的は、このプロジェクトを成功させるなので。その目的を忘れてはいけないっていうのがもう一つあることですよね。

津雲 なるほど。その目的の為だったら、何を言っても皆はそれを否定しないというルールを作る。

河本 そう。もう一個は「こうこうこうで、できません」っていうできない理由をいうよりも、「これがあればできます」とか、「あとこの予算が付いたらできます」とか、できる理由をいうっていう。

津雲 あ~!なるほど!

河本 「お金が無いからできません」じゃなくて、「お金があればできます」とかね(笑)

津雲 全然違うんですね(笑)同じことをいってるような気もするんですけど実は違う?

河本 全然違います。

津雲 「これをこうしたらできます」「こうなったらできます」っていうことをいうと、「じゃぁ、そうしようか」っていう話を持って行き易いですよね。

河本 そうです。そのリーダー自身が、その目的を達成する為に、どれだけ真剣かっていうのを一人一人にちゃんと話す。真剣じゃなかったらやらないですもんね(笑)

津雲 そうですね。

河本 「真剣なのが前提やろ」っていったらそうなんですけど。そうなんですけども人には伝わらないですよ。それだけでは。

津雲 はい(笑)ちゃんと、真剣にそれを伝えないといけない?

河本 うん。「丸投げされるのかな…」「仕事が増えるだけなのかなぁ…」とかいろいろと思うじゃないですか?

津雲 はい。

河本 でも、「このリーダーはちゃんと聞いてくれる人なんだな」とか「見捨てない人なんだな」とか「ちゃんと建設的な話ができるんだな」とか「どういう所で線引きするのかな」とかっていうのが分からないと安心してできないですよね?

津雲 あ~…。これは結構リーダーの役割っていうのは大きいですね。

河本 大きいです。その一人一人が、良いチームを作ろうという意識が無いと、そもそも話しにならないですけど。それも言わないといけないと思います。まぁ、厳密にいうと、心理的安全性だって、勝手に与えて貰えるものじゃなくて、自分もそれを取りに行こうと努力しないと手に入らないので。

津雲 あー。リーダーひとりが頑張ってもできるものではなくて、チーム全体でこのプロジェクトを成功させるっていう目標を皆で共有しないとできないですし、一人一人が安全なチームでありたいと思わないといけない?

河本 活性、活気があるっていう言い方でも何でもいいんですけど。ちゃんとパフォーマンスが気持ちよく出せるように、自分もその方向に持って行かないと、自分だけジーっと待ってて与えて貰えるものだっていうのは、これはないじゃないですか?そりゃそうですよね。

津雲 はい…。そっかぁ。

河本 だから、それを皆で、何故そこまでして心理的安全性をあった方がいいのかって、そりゃモチベーションも上がるし、そっちの方が楽しいし、ストレスも少ないですし、何よりもそのプロジェクトを成功させようと。「成功させて皆で一杯乾杯しようぜ」と。

津雲 あははは(笑)いいですね!

河本 まぁ…コロナはちょっと置いておいて。

津雲 はい(笑)

河本 そういった本当の醍醐味みたいな所を共有できたらそれは嬉しいじゃないですか?

津雲 そうですよねー。

河本 経験にもなるし。っていう所を、ちゃんと目指して一緒に走るみたいな感じですよね。そしたら、またそれしたいなってなると思うし。

津雲 そっかぁ…。皆が、「その心理的安全の高いチーム作りをしたらこういうメリットがあるよ」とか、「こういう成果が上げられるよ」っていうことをちゃんと理解していると、自ずとそういう方向には向かって行くということですかね?

河本 そう。やっぱり、前向きな人ばっかりの方が、自分も前向きになり易いし、そっちの方がストレスないじゃないですか?

津雲 そうですよね。

河本 難しーい顔して文句しか言わない人といたら、何かマイナスオーラ凄いじゃないですか。嫌でしょう?っていう…。

津雲 あははは(笑)それに「これ言ってもいいのかな?どうなのかな?」「こんなこと言ったら嫌われないかな?」っていうモヤモヤしてる時間が勿体無いですね。

河本 そうだし、早く帰りたいって思うでしょ?(笑)

津雲 それは確かに…(笑)

河本 その場に居たくないっていう(笑)

津雲 はい…帰って布団で寝たいです。。

河本 じゃぁ、もうリモートでいいやんっていう話になっちゃいますしね。

津雲 はい。

河本 リモートでできるんだったら、それはそれでいいんですけど。だから、心理的安全性、これ確か何年か前のデータではこういう表現だったと思うんですけど。【結果が出てるパフォーマンスの高いチームは心理的安全性が高かった】みたいな証明の仕方だったと思うんですよ。

津雲 あ~。なるほど。

河本 要するに、心理的安全性が高いチームを目指せば、必然的にちゃんとプロジェクトも成功して行くであろうっていうやり方なんですけど。あくまで大事なのは、その目的目標の達成なので。「その為に皆で一眼となろうよ」っていうことですからね。ザックリいうと。

津雲 はい。

河本 その為にはお互いのことも知った方がいいから。プライベートな話だってした方がいいし。これを「生産性ないから無駄だ」って言っちゃうと、お互いのことが分からないから、次に何を考えてるのかも分からないしとか。まぁ、それだったら、ぶつ切りでやるのと一緒で、掛け合わせによるアイデアは生まれないよねとか。だったら、こうしてみようとか思わないし、助けようとも思わないし、っていうサイクルになっちゃうので。

津雲 なるほど。

河本 かと言って、ペチャクチャ喋り過ぎてもダメなんですけど。

津雲 それなりがちですね(笑)

河本 でも、単純な提携業務をするときにペチャクチャ喋るのはおかしいですけど、何かを思い付かないといけないとか。

津雲 アイデアを出し合う?

河本 とかっていうときはやっぱり、一時間掛けたら出るんかっていうとそんなの分からないですからね。

津雲 はい。それは普段からのコミュニケーションが大事?

河本 夢中にならないと出て来ないものだと思うので。

津雲 はい。

河本 やっぱり、夢中になれるってことは、安心できるから夢中になれるんだと思いますし、夢中の方が楽しいので。そういう環境はいきなりは難しいけど、ことあるごとにメンテナンスしながら、リーダーがそっちの方に導いて行くっていうんですかね。一緒になって。

津雲 舵を取るのはリーダーの役割ということですかね?

河本 うん。まぁ、リーダーっていうのか、ファシリテーターっていうのかは分からないですけど。

津雲 あー。はい。

河本 でも、そういった所になるんだと思います。その結果、全員で作った成果ですけど、会社的にはそのリーダーが作った結果という風になるので。それ自体が自分が手を動かすというのか関係なく、それ自体がその方の成果だと思うので。

津雲 はい。私の友達に、今の河本さんの話を伝えて、何のプロジェクトかちゃんと詳しく聞いてないんですけど、そのプロジェクトが成功したらいいな~と!

河本 まぁ、でも、昔からそうですけど、結局、人と向き合うっていうことに尽きるんだと思うんですけどね。

津雲 はい。

河本 考え方とか性格とか、違いを受け入れて行く、認め合って行くっていうことに違いはないと思いますけどね。

津雲 はい。受け入れて認めて行くということですね!
はい。マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は2月24日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。