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【第159回】失敗する人と成功する人の違いとは? 2021.12.9放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

企業と求職者のミスマッチはなぜ起こる?

タイトル

津雲 さて、河本さん。今月の話題なんですけれども、今回の話題。

河本 はい。

津雲 まぁ12月になりまして、そろそろ「一年どんな感じかなっていうのを振り返る」かな?と思うんですけど、「人材確保に苦労した」っていうところも、多かったんじゃないかな?と思うんですね。

河本 うちの会社が、っていうことですか?

津雲 あっマインズさん、どうでした? 

河本 苦労は、…基本的にずっとありますね(笑)

津雲 今年に限らずっていうことですね(笑)

河本 はい。今年に限らず(笑) でも、多分どこの会社も、一部を除いては基本的にはそうだと思いますけどね。

津雲 はい。やっぱり良い人材、欲しいじゃないですか?

河本 うん、何って言うんですかね…? 統計的にも変なんですけどね。有効求人倍率みたいなものは、人不足を表してるんですけど、実際には「仕事がない」っていう失業状態の人が、「仕事に困ってる」っていう人もたくさんいらっしゃるっていう。普通にマッチングすれば、みんなハッピーなはずじゃないですか?

津雲 そうですね!

河本 人不足と人余りが両方起こってるみたいな、変な世の中になってますね。

津雲 足りないところには足りないのに、全然うまいところに入らないと言うか、ハマらないと言うか…。

河本 「仕事がない」って言って困ってる人もいれば、「人がいない」って困ってる会社もある。っていう、変な状況。

津雲 何でそんなことになるんだろう? って思ったりもするんですけどね。

河本 うん。ミスマッチが、ずーっと拡大していってるっていう感じがしますけどね。

津雲 ミスマッチが拡大している、と言いますと?

河本 企業が欲しいっていう人物像と、仕事を探している求職者もしくは転職者が、「こういう仕事がしたい」「こういう会社に入りたい」っていう会社像、仕事像とが、全然一致してないっていう。差が開きっぱなしっていう感じがしますね。

津雲 何でそんなことが起きるんですかね!?

河本 うーん…。昭和を続けたからじゃないですかね?(笑)

津雲 もう令和なんですけどね(笑)

河本 それは別に全員がじゃないので。

津雲 はい。

河本 ちゃんとやってる会社さんも当然あるし、ちゃんと変化してる働いてる人もたくさんいるので。それを全員がそうだとは、絶対思わないですけど。やっぱり、人が増えていた時代が昭和なので。

津雲 いけいけ、どんどん! …な?

河本 そう。その時代の会社の人事管理、業務管理と採用の管理と。今は完璧に人が減ってる時代ですもんね。特に若い人が。やり方は絶対違うはずなんですよね。働く側も、昭和の時の仕事の仕方と、今の仕事の仕方って違うじゃないですか?

津雲 はい。

河本 求められる能力も違いますし、条件とか待遇とかも全部変わってきてるので。それが、全然アップデートされないまま、理想ばかり言ってると、ミスマッチが全然解消しないので。

津雲 どちらでもそうですね。

河本 どちらでもそう。

津雲 「仕事に就きたい」と思ってらっしゃる方も、働く人を探してる人も、理想ばかりをみていても仕方がない?

河本 そう。良い人が欲しかったら、自分の会社をブラッシュアップするしかないですし。良い会社とか、良い給料が欲しかったら、自分をブラッシュアップするしかないじゃないですか?(笑)

津雲 おっしゃる通りでございます!(笑)

河本 すごく当たり前のことを突き付けられてるのが、今かなっていう感じがしますね。

津雲 なるほど! 今までだったら何とかなっていたところが、段々そのズレが大きくなっていって、誰もが分かるような状態になってしまってる、っていうことになってるんですかね?

河本 「人のせいにできなくなってきた」っていう感じですかね。

津雲 自分が変わらないといけないと?

河本 うん。っていうようなのが、どんどん突き付けられていってるのかな?みたいな。

津雲 だから会社の方も、自分の会社を良くしたら「良くしたよ!」っていうことを、PRをしなくちゃいけないですし。

河本 実際に良くしないといけないですし、効果はすぐには出ないですし(笑)

津雲 はい(笑) できるだけ早く?

河本 そうですね。まぁ、僕は時間が掛かることを、一番最初に手を付けた方がいいっていう考え方なので。だって、時間が掛かるんですから(笑)

津雲 そうですね(笑) 時間掛かって、すごく大切なことなので、今すぐ始めておいて、時間を掛けて何とかする?

河本 そうですね。国的に言うと「出生率」。要するに、少子化というものには、出生率が影響してる訳じゃないですか?

津雲 はい。

河本 今から取り組んでも、30年は変わらないですもんね?

津雲 30年…。

河本 っていうことは、時間が掛かるっていう話じゃないですか?

津雲 はい! もう誰がみても、時間は掛かる!

河本 絶対に人口減少なんか、30年前から分かっていたことじゃないですか?

津雲 そうですね。

河本 だから、それを取り返そうと思っても、今からでもやるべきですけど「やらなかった」っていう後々のダメージが凄いんですよ。

津雲 うーん。

河本 なので、やっぱり時間が掛かることから先に取り組んだ方が良いだろうなっていうのは、今のところの僕は思うところですけどね。

津雲 なるほど。では、もう一つお聞きします!

河本 はい。

津雲 誰もが成功したいじゃないですか? 成功する人と失敗する人の違いって、河本さんはどう考えてます?

河本 いやぁ…、これね…。置き換えていくと、何か分かってくるのかな?って思うんですけど。

津雲 置き換える? 何と、何を置き換えるんでしょう?

河本 さっき、昭和と令和の話がちょっと出たと思うんですけど。多分、昭和って、一種の成功体験だったと思うんですよ。

津雲 あー。

河本 要するに、世界第二位の経済大国になって『Japan As No.1』って、80年か85年か忘れましたけどそれ位に言われ、もてはやされて「日本型経営」とか「Japanモデル」とか言われて。強烈な成功体験だったんだろうなって。その成功体験を30年やり続けたのが平成じゃないですか?

津雲 はぁ…、なるほど。

河本 誰も失敗しようと思って、やってなかったはずなんですよ。

津雲 そうですね。

河本 いわゆる、政治的にも社会的にも。でも結果「失われた30年」って言われてる訳ですよね?(笑)

津雲 そうですよねー。バブルで弾けて、それで少し路線が、変わればまた違ったのかも知れないですけど。

河本 そう。多分、成功体験はあった方が自信にもなるし良いんですけど、「成功体験って再現性がない」って一般的に言われるんですよね。

津雲 成功体験は再現性がない?

河本 こうやってこうやったら、絶対に成功するっていうのが絶対ないので。

 

成功体験には、再現性が無い

津雲 あー。もう一つ、運とかもある訳ですね?

河本 いろんな環境もあるし、時代背景もあるし、技術もあるし、人格もあるし。全部違うのに、それを…。

津雲 たまたま?

河本 そう、たまたま(笑) もちろん、努力もありますよ。でも、それをパッケージ化して、次また成功するんだっていうのは、これはまた違う。

津雲 あー、再現性がないと?

河本 ない。全部背景とか、何もかも違うので。

津雲 うーん。

河本 日本で成功したからと言っても、他の国で成功するかどうかなんて、分からないじゃないですか?

津雲 また事情環境が違う、っていうことですね?

河本 それと同じ様に個人においても、過去に成功したやり方を次のところに持って行って、同じやり方をやっても逆に失敗するっていう。

津雲 逆に失敗しちゃうんですか!? 成功しないだけじゃなくて?(笑)

河本 そう(笑) 成功体験とか成功って、再現性がないって言われてるので。「どうやったら上手くいくんですか?」なんていうのは、そういう本とか山盛りあるじゃないですか?

津雲 まぁ、あるんですよ!あるんですけどね…。

河本 努力がいるのは、間違いないですよ!

津雲 あっ、必ず努力は一つある?

河本 そりゃ、素振りしないのに、本番打てないじゃないですか(笑)

津雲 うん(笑) 夢の中では、ホームラン打てるんですけどね~。

河本 そういった意味の練習なり、訓練なり、努力はいるんですけど。それを、そのまま持って行っちゃうと、転職でも起業でもいいですけど、言い方を変えると失敗にはパターンがあると言うか。

津雲 失敗にはパターンがある? 先程、成功は再現性がないっておっしゃいましたけど、失敗は再現性があるんですか?

河本 あります!

津雲 あるんだ!?(笑)

河本 まぁ起業で言うと、「使ってはいけないお金に手を付けてしまうと失敗する」とかね。

津雲 あっ、すごく分かり易いです!(笑) 使ってはいけないお金に手を付けたら、そりゃ使ってはいけないんですから、それはいけないです!

河本 自分の年収の100倍のローン組んだら、人生破綻するとかね。住宅ローンを。

津雲 あっ!冷静に考えたら、そりゃそうです。

河本 「よくいって10倍まで」って、言われてる訳じゃないですか? そりゃ失敗するでしょっていう(笑) 再現性あるでしょ?

津雲 ありますね。

河本 それと同じで、成功体験には再現性がないのに、それを再現しようとすると、失敗するんですよね。

津雲 あー。それも失敗例の一つなんですね(笑)

河本 はい、失敗例です(笑) でも、得てしてしまうじゃないですか?

津雲 はい、してしまいます。

河本 国家全体でやっちゃった訳じゃないですか? 30年。

津雲 あー、なるほど。

河本 そこからちゃんと学んでいかないといけないな、っていう。絶対この人成功する! とかは分からないですけど、ちゃんと失敗を分析して、失敗するやり方をしない人の方が、成功する確率はぐんと上がりますよね。

津雲 なるほど! 失敗は再現性があるパターンがあるから、失敗をしないやり方をすれば、成功には近づくっていうことですね?

河本 近づきますね! 確率が上がる。だから失敗するパターンをやっちゃうと、成功する確率が下がるどころか、そのパターンに入ってるので、失敗しちゃうと(笑)

津雲 辛い…(笑) 確実に失敗してしまうと? じゃぁ失敗例をたくさん知っておくっていうのは、一つありますね?

河本 有りですね! そっちの方が大事なんじゃないかな?っていう。だから、「失敗したら恥ずかしい」とか、ダメとか、人を攻めがちですけど。まぁ、だから人口が増えてる時のやり方を、人口が減ってる時代にやると、失敗するんだなって分かったじゃないですか?

津雲 はい!分かりました!

河本 だから、我々が持ってる常識っていうのは、ほぼ昭和にできあがった価値観とかが多いので。その価値観を疑うところから始めていかないと、なかなか失敗を避けるっていうところまでには、辿り着かないかなと思います。

津雲 そうですね。そうやって育ってしまったので、かなり意識しないと難しいのかなっていう気はしますよね。

河本 そうそうそう。営業でも、自分が飛び込み営業とかで一番になったことがあるからそれをやらせるって言っても、昔は消費者庁なんてなかったですしね(笑)

津雲 はい(笑)

河本 今より厳しいじゃないですか?

津雲 飛び込みに対して?

河本 そう、時代背景も違うから。同じ様なことを今の時代にやっても、同じ様な結果が出るかどうかなんて、分からないんですよね。だから、その当時の努力は自信として持ってたらいいと思うんですけど、やり方はやっぱり模索し続けないといけないと思うんですよ。今の時代でも、飛び込み営業が本当にいいのかとか、そっちに時間とお金を掛ける方べきなのかどうかとか。それが、ちゃんと成果に繋がるのかどうかっていうのは、ちゃんと検証すべきだし。そう考えると、その成功体験の自分のパターンを、起業なり転職なりして、それをそのまま当てはめようとすると、逆に空回りしちゃって、やる気はあるのに上手くいかないみたいな。

津雲 もったいないですよね。

河本 もったいないですね。

津雲 成功体験っていうのは、持ち続けても別に構わないけど、そこから更にもっと良い方法はないかなっていうのを模索したり、考え続けるのが大事なんですかね?

河本 半分だけ持ってたらいいかなくらいで。

津雲 半部だけ? 6割7割くらいとか?(笑)

河本 いや、もう半分でいいですよ!

津雲 あははは(笑)

河本 運ですから!運だと思って、「運が良い!」位で思っておいた方がいいと思います。

津雲 「あの時は運が良かったな!」みたいな?

河本 そう。頑張った甲斐があったなと。

津雲 あははは(笑)

河本 さぁ、仕切り直しだと。それ位が、ちょうど良いんじゃないかな?と。

津雲 どうしても、自分が上手くいった時には自分のお陰で、上手くいかなかったら人のせいにしがちですよね?(笑)

河本 まぁ、失敗するパターンですよね。

津雲 それも失敗するパターン?

河本 まぁ例えば、そんな上司だったら嫌じゃないですか?

津雲 はい。

河本 誰も人が寄ってこないじゃないですか?(笑)

津雲 そうですね(笑)

河本 その時は良くっても、後々その人達がどうなっていくかってね? もう分かってるじゃないですか?(笑)

津雲 ものすごーく響きますね!

河本 まぁ、そう言いたい気持ちは分かるんですけどね。なので、ちゃんと失敗しないパターンを見つめるという作業は、めちゃくちゃ大事なんじゃないかなっていう。

津雲 なるほど。

河本 多分、本能とか欲望は大事なんですけど。その扱い方を間違えると、恐らく失敗パターンにハマると思うので。

津雲 あー。本能、欲望の扱い方?(笑)

河本 そう。扱い方(笑)

津雲 もう煩悩だらけなので、なかなか難しいんですけど(笑)

河本 それとの付き合い方って言った方がいいんですかね? あった方が絶対良いけど、悪い方に出ちゃうとロクなことないじゃないですか?

津雲 うんうん。何とか扱い方を覚えて、良い人生を送りたいなと思いますね~。

河本 お金が欲しい! って言ったって、人のを取っちゃダメじゃないですか?

津雲 そうですね(笑) それはもう(笑)

河本 ちゃんと稼いで、充分になった分を使えばいいので。だから付き合い方かなと。

津雲 そうですね~。良い付き合い方をしていきたいですね!マインズのわくわくキャリア相談室。次回は12月23日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。