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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役
河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー
津雲 あおい さん
急激な状況変化の影響で生まれた「新しい常識」
津雲 さて、河本さん。 今日のテーマは、今更ながらの…って言ってしまってはアレなんですが、“ニューノーマル”でございます。
河本 はい。
津雲 よくニューノーマルっていうのは聞くんですけど、改めて「ニューノーマルって何でしょう?」っていうあたりから(笑)
河本 うん、いろんな人が言ってるので。まぁ、造語ですしね。
津雲 そうですね。まぁ新しいノーマル、…普通?(笑)
河本 新しい常識ですよね。
津雲 あっ、新しい常識(笑)。はい!
河本 その時代だと思います。「“ポストコロナ”とか“withコロナ”の時代は、今までの常識じゃない、新しい常識を取り入れていかないといけないね、っていうふうになったよね?」っていう話だと思うんですよね。
津雲 再確認!「なったよね?」なんですね?
河本 そうです。
津雲 「そうしていこうね」っていうのは、もう過ぎて「もう、そうだよね?」
河本 に、しないといけない。
津雲 しないといけないよね?
河本 まぁ、テレワークとか。テレワークって、技術的には昔からあるじゃないですか?
津雲 そうですね。
河本 テクノロジーとして、いわゆる在宅ワークができる環境がなかった訳じゃないですよね?
津雲 まぁ、ちょっと前からは、もう十分にできていましたよね。
河本 そうです。ただ、何って言うかな…。まぁ「やる必要性っていうのを、皆があまり感じてなかった」って言うんですかね。
津雲 うーん。一部の会社とか、一部の業種ではまぁ、「してもいいよね」ぐらいの感じでしょうかね?
河本 そうそう。IT企業とかは場所関係ないとか、スタバとかでこちょこちょ仕事してるみたいな(笑)
津雲 あははは(笑)
河本 あれって、何て言うんでしたっけ?ノマドだったかな…。
津雲 はい!ノマド族!!
河本 あれは、家じゃないけど、テレワークみたいなものじゃないですか?(笑)
津雲 はいはい。ノマド族って言ってしまうと、本当にノマド族ってなってしまうので、いわゆるビジネスなノマドのことですよね?
河本 でも、あれって一部の人だけじゃないですか?
津雲 そうですね。
河本 社会の常識ではなかったはずなんですよ。ただ、いわゆるコロナになって、会社に行けなくなって、ある意味強制的に在宅ワークが始まったみたいな感じですよね?
津雲 そうせざるを得ない感じになりましたよね。
河本 だから、いわゆる一部じゃなくて、多くの人が対象になったっていう意味で「常識を変えないといけないよね?」みたいな。
津雲 「今時、それをしなくちゃおかしいだろう」と。
河本 そうです。よくよく考えると、生産性っていうものに目を当ててみると「テレワークの方が生産性がいい」っていう場合が、結構多いよねと。
津雲 そうですよね。
河本 会議なんかもそうですし、通勤時間がとか「良いところもたくさんあるね」っていうのが、いろいろ分かったと。
津雲 そうですよね。それまではテレワークと言っても、皆が皆できるものでもなかったし「サボるんじゃないか?」とかいろんなころを言われてきたわけだけれども。逆に先程、河本さんがおっしゃったように、通勤時間の短縮だったりとか、削減だったりとか「もっと、ずっと、いっぱい働けるじゃない」とか? あと、いい感じにオン・オフを切り替えられることによって、効率的にできるようになったりとかっていうことも、再発見された訳ですよね?
河本 そうです。ただ、パソコン使えないと、基本無理ですよね。
津雲 はい。そうですね(笑)
河本 なので、そっちのスキルがない人の居場所がなくなっちゃったみたいな。どうしたらいいんだと。
津雲 つらい(笑)。
河本 影響力の発揮の仕方がなくなっちゃった、みたいな。
津雲 あー。「君~、ちゃんと働いているかね?」みたいな人達が、なかなか難しいことになっちゃった(笑)
河本 難しいと(笑) まぁ、上司部下の関係が今までじゃなくなって、また違う関わり方になるので。そういったので新しい課題っていうのがたくさん出てきたりしたんですけども。いわゆる“密にならないように”っていう、今まででは全くなかった制約、縛りじゃないですか?
津雲 そうですね。はい。
河本 だからこそ、それをいざやってみて、そういったものが今後常識になっていくっていう意味で「ニューノーマルな時代だね」っていうことが言われだしてる、っていうことだと思います。ただ、全ての職種でそれができる訳じゃないので。
津雲 そうですよね。
河本 建設現場で工事する作業員が「今日、テレワークします」って。「いやいやいや~!」でしょう?(笑)
津雲 そうですね(笑) それができるようになったら、本当にそれこそ“ニュー”どころの騒ぎじゃないと思うんですけど?
河本 「遠隔でロボット操作」みたいな時代がきたら、それはそれでいいんでしょうけど。まだちょっと当面無理かな?と思うので。職種にもよりますし、できる職種できない職種がありますけど。文化として、常識として「会社に来るのが当たり前」みたいな、それが今までの常識だったと思うんですよ?
津雲 まずは、集まろうじゃないか、と。
河本 そうそう。その常識が変わったっていう訳ですよね?凄く大きなことだと思います。ってな感じですかね?(笑)
津雲 ってな感じ(笑)
河本 ニューノーマルの一番大きなところ。
津雲 いくつかあるうちの大きな一つとしてテレワーク。「必ずしも集まらなくても、仕事が成立する」っていうことですよね。
河本 要するに、会社に行くといろんな雑用もあるので、そういうのがないとか、集中できるとか、そういったメリットの声はよく聞きますね。
津雲 あー。上司の愚痴に付き合わされなくてもいいと言うか…(笑)
河本 まぁ、そういう場合もあるかも知れないですよね(笑)
津雲 「その話はいいんじゃないですか~」みたいなのが、なくてもいい(笑)
河本 ただ、オン・オフの切り替えが逆に続くと…、ずっと部屋の中なので、それがしんどいっていうのも聞きますね。
津雲 自分でコントロールが上手くできないと、しんどいですね。
河本 うん。まぁ、実家にいたりとかそういう場合はいいですけど。もし、都会でワンルームで住んでたりすると、ちょっとしんどいだろうなって。
津雲 うん…。
河本 それも環境によって、気分転換の仕方が全然違うと思うので、それはまたケース・バイ・ケースだと思うんですけど。でも、先程も言いましたけど、会社に来るのが当たり前で、全部そうしないといけなかったのに、そうじゃない選択肢がいろいろと出てきてっていうのは、大きな変化だと思いますね。
津雲 そうですね。「これが新しい常識になってるよ」っていうことですね。
“常識”はどんどんアップデートされていく
河本 出てくるのがDXと言いますか、デジタル化できてないと、テレワークできないですもんね。
津雲 うん。
河本 要するに、「全部、紙です」とか「FAXです」とか。
津雲 FAX…(笑)
河本 判子ですとか(笑)
津雲 未だに現役っていうところも、たくさんあると思います。
河本 まぁ、判子は大きな弊害でしたよね。
津雲 そうですよね。徐々に徐々に「判子はもういいんじゃないか」ってなってきつつ、あるような気もするんですけど。
河本 行政の方では、だいぶ印鑑が要らなくなってきたのは、大きな成果だと思いますけどね。だいぶ変わりましたもんね、そこは。
津雲 うん。それもニューノーマルの新たな進歩?って言ったらアレですけど。変わったよっていう一つのきっかけですよね?
河本 大きなね。
津雲 コロナがなければ、こんなに進まなかったかなって気はしますよね。
河本 いずれはそうなってたんでしょうけど、もっと時間が掛かってたでしょうね。こんな強制的には進まなかっただろうな、って思います。
津雲 そうですね。
河本 なので、議論もかなり時間を短縮できたんじゃないか、っていうふうに思うので。
津雲 「四の五の言ってる場合じゃないだろう」と。
河本 そうです、そうです。それをもっと、もっと進めて貰えたらいいんじゃないかなと。オンライン、デジタルでできることと、オフライン、それじゃダメなこととっていうのが、100:0じゃなくて、どっちもいるじゃないですか?さっきの建設現場とか、介護職なんて、テレワークでどうやってやるの?っていう話ですもんね(笑)
津雲 そうですよね(笑)
河本 そういったところのオフラインの良さっていうのも、絶対あるはずなので。そういったところを逆に良いところとして、認識できるようにやっていくのがいい。何でもかんでもテレワークっていうのは、ちょっと違うだろう、っていうのは僕は思いますけども。
津雲 おっしゃる通り。良いところはどんどん取り入れて、全部が全部そうでなくてもいいかな、っていう辺りは「今までのものも活かしつつ」っていうことで?
河本 まぁ、会社にもよりますけどね。えっと、Zoom飲み会ですか?(笑)
津雲 あっ、Zoom飲み会(笑)
河本 今はどうなんでしょう?やっぱり今もあるんですかね?
津雲 あのー、どうなんでしょうね? 私は、遠方の友達となかなか今までみたいに、旅行先に友達の所を利用して、泊まっていっぱいお喋りしたりっていうのができないので。Zoomでお話したりっていうのは、たまにやったりはするので。
河本 去年はよく聞きましたよね、僕もやりましたし。ただ、今年になってから、あまり聞かないなーと思って。
津雲 でも、会議は増えましたよね?(笑)
河本 会議はそうですね。もう絶対それでいいだろうって思いますもんね。
津雲 そうですね。行き帰りが無駄っていうのは思うようになりました。
河本 うん。そういうふうに、どんどん常識がアップデートされていくと言うか、それが社会全体の多数派になっていけば「昨日まではこれが正しかったのに、今日からはこっちが正しい」みたいに、コロッと変わっていく過渡期なのかな今は?と思いますね。
津雲 恐らくはこれからも、「今まではこれが常識だったけど、今後はこれってもしかしたら、必要なかったかも知れないなとか、変えていけるんじゃないか」とかっていうのが、ググッと進むかもしれないですよね?
河本 進むと思います。結局、テレワークとか在宅ワークとかが進むと、雰囲気で仕事できないんです。どこまでいってもタスクなんです。
津雲 あー。「やってなんぼ!仕上げてなんぼ!」。
河本 ジョブですね、タスク。そのタスクの質と量が分からないと、どの位の時間が掛かるかって上司もそうですし、分からないですし、その成果も分からないじゃないですか?
津雲 はい。
河本 でも、日本の場合は、今まではどちらかと言うと、学校の授業でも先生が喋って生徒が聞く形じゃないですか?たまに発表はあるかも知れないですけど。
津雲 そうですね。
河本 本当にそれが学習できたかどうかなんて、分からないじゃないですか?
津雲 どれだけ定着したかは、そのテスト一夜漬けで何とかみたいなのは、あるかも知れないですけど…。
河本 同じように極端な話、大きい声を出してる人はよく頑張ってるみたいな。
津雲 はい(笑)
河本 そのボヤっとした感じだったと思うんですけど。タスクとかそれでみていくようになると、一人ひとりの能力とかが結構あぶり出てくるようになるので。能力を一人ひとりが上げる努力が必要になってくるのかな、っていうふうに思いますね。
津雲 やったつもり、時間を掛けただけでできたつもりになってることが、実はできていなかったりっていうことが“実際に皆の目に見えるカタチ”になってきちゃう、っていうことですかね?
河本 頑張ってても、意外と他の人の倍の時間が掛かってるとか。
津雲 あははは(笑)
河本 そういったものが結構“見える化”するので、仕事ができる人にとってはいいんですけど。
津雲 そうですね。だけど、その逆だとかなり辛いものがあるよね、っていうことですよね?
河本 まぁ、日本の法律上はお給料って、ある一定のクラス以上は別ですけど、一般的には時間で払う。
津雲 時給?
河本 月給でも残業代とかは時間なので。結局、時間で払う法律で、成果で払う法律ではない訳じゃないですか?
津雲 そういう契約じゃなかったら、そうですよね。
河本 はい。雇用契約の場合、必ず時間で、最低ライン。時間を超えた分の成果はいいんですけど。
津雲 はい。
河本 でも、テレワーク系って、もろ成果じゃないですか? だから、そういった話し合いって、必要になってくるんじゃないかなって。
津雲 じゃぁ、新たな雇用契約っていうことも、また関わってくるっていうことですか?
河本 まぁ、法律上の話ですけどね。議論が必要だろうなって思います。
津雲 さぁ、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は8月26日の放送です。河本さん、ありがとうございました。
河本 ありがとうございました。
津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。