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【第144回】経営って何?今求められる人材で一番大事にするべき事とは? 2021.4.22放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

他人ではなく、自分自身の物差しで“幸せ”を定義する

津雲 さて、河本さん。前回、確か私が「もし起業するならば?」みたいな話で、ご相談をしていたのですが。

河本 はい。

津雲 結局、起業とか経営とかっていうのって、最初その「目的じゃなくて、手段ですよ」っていう話をされていたかと思うんですね。その辺りの話を、もう少し詳しくお聞きしたいんですけど。

河本 はい、はいはい。経営…、経営とか経営者とか言うんですけど。「じゃぁ、経営って何なの?」って話なんですけど。

津雲 え~。経営って、何なんですか?(笑)

河本 人それぞれあると思いますよ、どの社長にも。僕が思ってることですよ。あくまで主観なので。

津雲 河本さんの主観です!

河本 人・物・金・情報・技術でもいいんですけど、そういったものの活用能力がその会社で一番高い人って言うんですかね?

津雲 ほぉ…、もう一度。…人・物・金・情報・技術?

河本 いわゆる、それを“経営資源”っていう訳じゃないですか?

津雲 経営資源?はい。

河本 それの活用能力。

津雲 活用する能力か!なるほど。

河本 使うというか、活用する能力が求められる。それを活用して、結果を出せる人。

津雲 それが経営者?

河本 うん。そして、結果を出さないといけないのが“経営”。

津雲 うーん。結果を出さないといけないんですね?(笑)

河本 まぁ、赤字じゃね~(笑)

津雲 それは経営とは言えない?

河本 まぁ給料も払えなくなりますし、誰にも良いことないのでね。

津雲 うんうん。

河本 計画的な赤字とかは「今期はあるけどその代わりに来期に…」とか、そういうのは分かりますけど。基本的には、利益を出していくっていうのが仕事なので。でもそれは、どちらかと言うと、テクニックと言うかスキルと言うかわざとと言うか。勉強したり、経験したりして身に付けていくものっていう感じですかね。

津雲 ほー。元々持っているものじゃない?

河本 ないですねー。5歳でお金に詳しいとか、それはないですもんね(笑)

津雲 あははは(笑)そうですね。そんな子ども見たいな~(笑) 

河本 それはね、基本あり得ないと思います(笑) 余程、特殊な環境じゃないと。ほとんどの人はあり得ないと思うので。

津雲 はい(笑) じゃぁ、どうやって身に付けていくかっていう話でもあるかな?とは思うんですが、それは意識して自分で勉強していくしかないんですかね?

河本 いや、でもやっぱり、リーダーシップ的な、それは学校生活の中で何かしらの「キャプテンした」「会長した」「委員長した」とか、人をまとめたことがあるとかっていうのは一つの、仕事じゃなかったとしても、経験にはなるでしょうし。「ボランティア行っていろんな所を見てきた」っていうのもそうだと思いますし、実際就職した時の組織マネジメント「課長としてやった」とかもあるでしょうし。ただ、お金に関して経験、勉強する機会っていうのはなかなか少ないので。

津雲 そうですね…。

河本 それは自分で勉強したりとか、自分で投資とかを通して、実践していくしかないのかな?っていう。それと、人・物・金の“物”のところは、いわゆるビジネスモデルのところですもんね。

津雲 うん。何をやるかによって、変わってきますもんね。

河本 そうです。B to C=Business(企業)- to- consumer(一般消費者)

津雲 はい。

河本 エンドユーザーのお客さんに直接やるビジネスが、イメージし易いので。

津雲 なかなか最初からB to Bは…?

河本 なかなか。でも、どちらも含めて考えていいので。

津雲 はい。

河本 B to C。ラーメン屋、喫茶店、珈琲屋さん。こういう方がイメージし易いですよね?

津雲 そうですね。

河本 こういうところはマーケティングもどんどん進んで、ほぼ終わってるっていう感じなんですけど。B to Bの方は、お客さんごとの事情があり過ぎて、マーケティングはほぼできてない状態っていうのがあるので。調べるんだったらこっちかな?って僕は思ったりしますけども。

津雲 あー、今から調べるんだったら?

河本 B to Cはネットで、いくらでも出てくるので。

津雲 はい。

河本 っていうのを自分で覚えていかないといけないっていうのは、手段としてはしないといけないことですけど。目的は結局「何の為に、その会社をやってるの?」っていうのがビジョンだったりとか、理念だったりすると思うんですね。

津雲 以前お話を伺いました「それぞれの企業にビジョンだったりとか、理念だったりとかっていうものは、なくちゃダメだよね」っていうお話でしたよね?

河本 そうですね。そうじゃないと、その会社の物差しが分からないので。

津雲 物差し?

河本 自分の物差しで見ちゃうじゃないですか?

津雲 はい。

河本 その会社が「何を大事にしていて、どういう方向を目指していて」とかがないと、ただ単に会社が大きいか小さいかとか、売り上げが大きいか、従業員の人数がどれくらいだからとかっていう、お金とか規模とかでしか判断できないって言うんですかね?

津雲 うーん。自分の、この物差しだけじゃダメなんですね?

河本 いや、その会社の物差しが無いので。

津雲 はい。

河本 要するに、客観的な“お金”でしか判断できない、って言うんですかね。

津雲 はい(笑)

河本 それってどうなんだろう?っていう。豊かさは図れないですし、充実も図れないですし、満足も図れないので、分からないですよね。 

津雲 はい。

河本 その会社が何をしたいかも分からないですし。なので、その会社自身が、自分の物差しを逆に持ってやっていかないと、何の為に存在しているかっていうのが、分からないので。そうじゃないと、本当にただのお金儲けが目的になっちゃうので。

津雲 なるほど(笑)その自分がやろうと思っている会社、起業しようと思っている会社が「何を目的としているのか?何をもって成功と言えるのか?」

河本 そうそう。そのさっきの大きい会社の話じゃなくても、例えば一人で喫茶店をやる。そういう起業でもいいじゃないですか?

津雲 はい。

河本 別に大きくする必要ないので。だから、その人が喫茶店で起業する目的が、自分の中で物差しとして持っていれば、その人自身がそれで成功して、それで良いってなればそれで良いと思うんですよね。

津雲 うんうん。

河本 「ずっとそんな小さいままで~」とか、「ずっと喫茶店で~」っていうことを、他人が言う必要ないっていう。

津雲 あーそうですよね!はい。

河本 言い方を変えると、起業とかをする時に自分の物差しをちゃんと持たないと、他人に振り回されちゃう訳ですよ。

津雲 はいはい。

河本 人に幸せを定義されちゃう訳ですよ。人に、世間に定義されちゃうので。「誰の人生なんですか?」って言うと、自分の人生なので。それを他人に左右されたくないじゃないですか?

津雲 はい。

河本 っていうことは、自分で「こういう目的を持ってやってる」っていうのを決める。言葉で言うと簡単ですけど、いざそれを決めるのっていうのが異常に大変…っていう。勇気がいると言いますか。

津雲 あー、そうなんですね!決めるのが大変なんですね!?

河本 決断するのが大変ですね。

津雲 へ~。

河本 それを決断したら、実行しないといけないので。

津雲 あっ、そうですね。

河本 その実行は、ブレちゃダメじゃないですか?

津雲 はい。

河本 だから、本当に本当の目的。「本当の本当に自分に問いかけた結果、でてきたもの」っていうものを持ってる人は、逆に強いなって感じますね。

 

固定概念とかこだわりは、変化が激しい時代の邪魔になることも

 

津雲 だからこそ、前回お話があった様に、経験者と対話をして、いろいろと経験談を聞いておくっていうのが必要になってくるんですかね?

河本 必要だと思いますね。そういう思いを持って、その手段として会社があってっていうのが、実際の会社を見ると「あっ、本当だな」とか「口だけだな」って分かるじゃないですか?(笑)

津雲 あははは(笑)分かっちゃうんですね。数聞いてれば、その自分の中での物差しも鍛えられて、正確に図れるようになってくる?

河本 うん。やっぱりね、応援されたいじゃないですか?

津雲 はい。

河本 ってなると、言ってることとやってることが一緒だったら、その人が言うことは信用できるので応援できますけど、言ってることとやってることが違うかったら、次何か言われても「どうせ嘘だな」って流すじゃないですか?(笑)

津雲 はい(笑)「信用がおけない!」ってなる訳ですね?

河本 そうそう。信用が貯金されていかないと、商売できないので。

津雲 はい。

河本 やっぱりそれを掲げるっていうのは、なかなか勇気がいるんですよね。たまには損もするでしょうから。

津雲 はい。

河本 それがどちらかと言うと、目的かな?っていうふうに、僕は個人的には思ってしてますけども。

津雲 まぁ、とにかく決める!決めてから動く!ということなんですね~。

河本 まぁ、最初はもっと軽い感じで良いですけどね。

津雲 あははは(笑)あれ~(笑)

河本 いきなりは、ちょっと…(笑)

津雲 何か今、起業って厳しいんだな~って、思ったんですけど。

河本 いやっ「世の中にない唯一無二のサービスを作らないといけない」とか、ITとかいろいろあるじゃないですか?

津雲 はい。

河本 そうじゃなくても、特別な起業じゃなくても、いいと思うんですよ。逆に言うと。

津雲 うんうん。

河本 「イノベーション起こさないダメだ!」とか言いますけど、そうじゃなくてもいいと思うんですよ。普通の商売で良いと思うんですけど。逆に、だからこそ、そっちの目的の方をハッキリさせておかないと、後々発展させにくいっていう感じかな?っていう。

津雲 なるほど。決めるのって大事なんですね~。

河本 日本は、自分の人生を自分で決めるという教育ではないので。

津雲 なかなかそういう教育を受けてきた人は、少ないかも知れないですね?

河本 自分で好き勝手やってきた人の方が、得意なんじゃないですか?(笑)

津雲 あー。

河本 学校で言われるままやって、会社で言われるままやって、いわゆる優等生ですよね?いざ、自分で決めろってなると、困っちゃう。

津雲 私、優等生だったからな~(笑)

河本 いやいやいや(笑) 分からないですけど(笑)

津雲 はい(笑) なるほどー。

河本 と、思いますねー。

津雲 分かりました。まぁ、今月は4月ですので、この春から新しく仕事を始められた方、新しい組織に入られた方っていうのもたくさんいて、その中から起業を考えるっていう方も、いらっしゃるかも知れないんですけど。これからの新しい時代に羽ばたいていく皆さんに贈る言葉というか、「こういう人になって欲しいな」っていうのは、河本さんはあるんですか?

河本 何て言うかな…。こだわりっていうのを、できるだけどこまで捨てれるか、っていうふうに思いますね。 

津雲 こだわりを捨てる?また難しいことを…。

河本 あははは(笑)こだわりは一個くらいで良いと思います。

津雲 あー。一個くらいはこだわってもいいよと?

河本 それはどちらかって言うと、自分の誇りだったりとか、絶対に何があっても譲れないものっていうのは、誰にでもあると思うんですよ。

津雲 はい。

河本 それは目的だったり、気持ちだったりで持ってていいと思うんですけど。大体がやり方「このやり方じゃないと!」とか「私はこうだから」とか、大体が手段なので。

津雲 「今まで、こうやってきたのに!」っていうね?

河本 「もうこの歳だし」とかね。そういう固定概念とかこだわりっていうのが、今後の変化が激しい時代には、邪魔になるので。

津雲 うーん。

河本 できるだけそこを捨てられる人、っていうんですかね?それが変化できる人だと思うので。

津雲 あー。変わっていくことができる人?

河本 うん。それが凄い“ベース”として、必要になってくるんじゃないかな?っていうふうに思います。前も言ったかも知れないですけど、結婚するのが当たり前とかね。

津雲 あっ、はいはい。

河本 それは社会性のところかも知れないですけど、結婚でさえ“手段”のはずなので。

津雲 幸せになる為のね?

河本 そう、目的ではないはずなので(笑)

津雲 そこがゴールになってしまいがちですよね?

河本 そうそうそう。だから、その手段と目的をはき違えるというか、逆転しちゃうことが多いので。

津雲 はい。だから、手段は変わってもいいんですね?

河本 いい、いい。「豊かになりたい」「幸せになりたい」とか「充実したい」っていう目的は、変える必要ないと思うんですけど。時代によって手段は、変わってきちゃうんじゃないかな?っていうふうに思うので。

津雲 だから、その変化に乗れる人、変わっていくことができる人?

河本 だから、その手段にこだわる人の場合、どうしても“他者比較”になっちゃうんですよね?

津雲 うーん。

河本 他人と比較して優位かどうかとか、他人との優劣だけでしか自分の豊かさを図れなかったら、どうしてもそこにこだわっちゃうので。

津雲 はい。

河本 そうじゃなくて、ちゃんと「自分はこうだ」っていうのがないと、そういう手段の競争になっちゃうから。そうじゃないっていうところをフラットにできる人は、どこへいっても生きていけると思いますし、どこでもちゃんと成果を出せると思います。いろんな人とコミュニケーション取れるでしょうから。目的、成果を出す仕事でだったら、その成果を出すっていう目的がハッキリしてるから、そこに邁進できるので。

津雲 うん。しなやかな感じの人なんですかね~?

河本 しなやか~(笑)

津雲 あははは(笑)

河本 まぁまぁ、そうですね(笑) “頑固おやじ”の逆ですね。

津雲 あっ、なるほど!凄く分かりやすかったです(笑)
はい。マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は5月13日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。