Blog ブログ
こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役社長
河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー
津雲 あおい さん
津雲 おはようございます、津雲あおいです。FM GENKIでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、特別体制での放送を実施しています。今週は、中村佐織さんに代わりまして、津雲あおいがお送りします。河本さん、よろしくお願いいたします。
河本 よろしくお願いします。
津雲 さて、新年度が始まりました!
河本 はい。
津雲 本来でしたら”同一労働・同一賃金”の話をしていただこうかなと思っていたのですが。
河本 はいはい。
津雲 コロナ…コロナ、コロナでございます。
河本 そうですね、どこでもここでも。コロナの話ばっかりだと思うんですけど、やっぱりそうなっちゃいますね。
津雲 そうですね。未だ、終息の気配がなかなかみえないというところですが…。
河本 今年、年が明けた時くらいには、ここまでになるとは、正直そんなには思ってなくて。今よりも他人っていうことな感じでした。
津雲 「二週間くらいちょっと大人しくしておいたら収まるかな?」くらいでしたね。
河本 月を追うごとに、何か危険がどんどんどんどん迫って来ているっていう様な感じがして、非常に先が見えない感じが。皆さんそうだと思うんですけど。
津雲 それでもまだ日本は、何とか耐え忍んでいるのかなっていう気はするんですけどね。
河本 そうですね。
津雲 マインズさんもこの春はどうですか?
河本 直接的にどうこうっていうのはそんなにないですけど、ただ、やっぱり来月は分からないですね。
津雲 あー、そうですか。やっぱり、ひと月後のことがなかなか想像がつかないっていう感じなんですかね?
河本 つかないです。やっぱり、防ぐ努力はしてますけど、どうやったって広がっていくんだろうなっていうのもいっぱい言われてますし。4月、5月くらいで収まるという見通しもあれば、1年はかかるよという見通しもあれば。
津雲 はぁ…。
河本 どちらにしても、大きなダメージを残していくんだろうなと。
“あたりまえ”だったことを見直すキッカケに
河本 秩序とか文化とかが変わるくらいの大ダメージを残していくんだろうなとは思ってます。
津雲 秩序とか、文化までですか?
河本 文化もダメージ受けるんじゃないですかね。
津雲 えー!そのダメージを受ける文化って言うのは、例えばどういうことなんですか?
河本 まぁ、みんなで集まってご飯食べるとか?
津雲 あぁ、文化ですね(笑)
河本 そうそうそう。「とりあえず集まろう」とか、いわゆる式典的なものとか。
津雲 そうですね。4月でしたら、入社式、入学式、そして研修もそうですし、あとは歓送迎会。いろいろとありますよね。
河本 あります、あります。そういったものが、遠隔オンラインでも、何とか執り行おうというものは残ると思うんですよ。
津雲 うんうん。
河本 でも、無くなるものもあると思うんです。
津雲 はい。
河本 例えば、入社式はオンラインであっても、やるべきだっていうのでやったら残ると思うんですけど。
津雲 ケジメとして?
河本 はい。儀式として。でも、入社式自体を無くすというのも出てくると思うんですね。
津雲 まぁ、「そのうち会うし~」みたいな(笑)
河本 そうそう(笑)それって画一的じゃよりなくなるんでしょうし、どっちが良いとかって言うんじゃなくて、本当に大事なものだけが残って行くんじゃないかなって。そういう風にどんどん変わるっていうのが、今までの行動パターンって言うんですか?文化が変わって行くんだって思うんです。
津雲 歓送迎会なんて、本当に必要だったのかしら?って思ったら…ちょっと(笑)
河本 まぁ、会社の文化ではありますけどね。
津雲 文化。そうですね。そういう意味では、その文化っていうのは、今まであたりまえに思っていたものが、ダメージと言うか、無くなっていく、変わっていくっていう、そんなことのキッカケにもなったのかも知れないですねー。
河本 なってますね。
津雲 そうかぁ…。ただ、まぁ、入社式っていうのは、私個人の考え方から言うと『この会社に入ったぞ!!』という決意と言うか、認識を新たにすると言うか。会社の方としても『ようこそ、わが会社へ!!』っていう、そんなウェルカムなムードを与えるものでもあるから、必要なものかな?という気もしますよね。
河本 します。ただ、中途採用の人は、入社式してるんですか?ってなると…。
津雲 しない、しない(笑)
河本 じゃぁ、なぜ新卒だけ特別なんですか?っていう様な考え方もある訳じゃないですか?
津雲 そうですね。私の小さい頃は、一回会社に就職したら、定年まではずっと同じ会社っていう、確かにそんな意識があったので、中途入社の人のことをあまり考えたことがなかったですけど、今はそうですよね。
河本 その~、いわゆる昭和ですよね。
津雲 昭和ですね。あははは(笑)はい!昭和です!(笑)
河本 いやっ、別に昭和が悪いとか言うんじゃなくて。
津雲 時代ですね。
河本 そう!時代。新卒で入って、一社で一生という雇用システムですよね。
津雲 はい。
河本 その場合は、入社式というものは意味があると思うんですけど。まぁ、最近、経団連が通年採用にしていきたいとか、中途採用も採っていきたいとか、終身雇用が無理やとか言ってる中で、いわゆる終身雇用システムの位置付けである入社式が絶対にいるのか?って言われるとね。
津雲 何か、その位置付けは揺らいで来ますね。
河本 そうです、そうです。だから、そうやって違う事が必要になって来たりとかすると思うので、そういった変化に抵抗もあるかも知れないですけど。『自分の時と違う!』とかって(笑)
津雲 そうですね(笑)
河本 まぁ、でも、自分の時と違った方が、違ってあたりまえっていう感じでいいんじゃないかなと、僕は思ってますけど。
津雲 もう令和ですからね!どんどん変わって行くということなのかも知れないですけど。今回のコロナのことで、あたりまえだと思っていたことが、実はあたりまえではないかも知れないとか、本当に必要ではなかったのかも知れないっていうことを改めて考える。良いと言ってはいけないかも知れないけど、キッカケの一つにはなってますよね?
河本 なります、なります。やっぱり、危険?身の危うさが差し迫ってるっていう環境って普段ないですもんね?
津雲 なかったですね!
河本 普段なかったら、考える必要がないかも知れないですけど、こうやって差し迫ってるんで、やっぱり自分事として、自分自身のキャリアとか環境とかを真剣に考えるっていうのは大事なことだと思いますけど。
津雲 もちろん医療であるとか、危険な現場というところで働いてらっしゃる方もいるので、命の危険とずっと接している人もいらっしゃるかも知れないですけど、一般の労働している人達って、あんまり普段そういうことを考えなかったかも知れないですけど。本当に健康で安心して働く為には、どういう環境が必要なのかっていうことを考えておくことっていうのは必要ですよね?
河本 必要だと思います。こういう危機が迫ってるので、手洗い、うがいをマメにして、予防して健康確保する訳じゃないですか?
津雲 そうですね。私、めちゃめちゃ手を洗う様になりました!!
河本 それ自体は良いことだと思うんですけど、そういう風に、日常から健康とか予防とか、いろいろなメンテナンスを意識出来る方が、意識出来る行動様式になる方が、より健全やろうなと思いますね。
“自己責任”が問われる時代に考えるべきこと
津雲 このコロナによって文化が変わって行くっていう話がありましたけれども、文化が変わるのと一緒に、今もおっしゃった様に会社としての環境っていうのも変わって来ると思いますし、雇用っていう点でも変わって来るとかあるんですか?
河本 あると思いますね。いわゆる“リモートワーク”とかっていう風に言われてますけど、当然それも増えると思いますし、フリーランス的な働き方も当然増えると思いますし。どちらの働き方になっても、どっちかって言うと、時間じゃなくて成果を重視される働き方になるので。
津雲 あー、そうですね。テレワークだと、本当にどうやって働いてるんだろうとか、ちゃんと働いてるんだろうかって評価しにくいですよね?
河本 一生懸命やってるかどうか分からないですからね。
津雲 分からないですね(笑)ずっと監視されてるっていうのもちょっと気持ち悪いですしね(笑)
河本 そうそうそう。一生懸命っていうのも人によって違いますし。それをリアルタイムで分かる様なソフトもいっぱいあるんですけど。
津雲 えー!はい。
河本 常時チャットを流しておくとかあるんですけど、コミュニケーションが取れたとしても、結局は成果なので。
津雲 はい。
河本 その成果を出そうと思ったら、能力が要る訳ですよ。
津雲 なるほど。能力がない人は、なかなか大変な社会になって来た訳ですね?
河本 そうですね。その能力がないのは、一体誰のせいなんですか?っていうところに行っちゃうんじゃないかなと。
津雲 ふふふふ(笑)厳しいですね(笑)
河本 いやっ、それが今までは「会社が悪い」とか「学校が悪い」、「国が悪い」っていう様なことが主流だったと思うんですけど。
津雲 貧しいのは誰のせい?って話ですかね?
河本 そうそうそう。それがいわゆる「自己責任でしょ」っていう様な世の中になりそうな気がして嫌なんですよ。
津雲 あっ、嫌ですか!?
河本 うん。
津雲 例えば、自分が稼ぐことが出来ないのは自分の責任だよね?って、私あんまり認めたくないですね。他人のせいにしたいですね(笑)
河本 あははは(笑)そこを習ってないので。
津雲 習ってない?
河本 うん、学校で。「自己責任って何ですか?」っていう。
津雲 そうですね!ただ、『ちゃんと勉強しないと、偉い人になられへんよー!』みたいなのは言われてたかも知れないですけど。
河本 それ、何かすごいフワッとしてるんですよね(笑)
津雲 そうですね(笑)
河本 フワッとしちゃってるんで、もう少し深く、現時点の自分の責任って誰にあるんですか?っていう様なこととか、それを変える為にどういう事ことをしたらいいんですか?とかっていう様なことが、あまり話されて来なかった様な気がするんです。誰かの言うことを聞いてたらいいみたいな。
津雲 あっ、その方が楽ですもの。
河本 そうそう。上司でもいいですし、親でもいいですし、先生でも何でもいいんですけど。なんせ、誰かのいうことを聞いて、誰かの指示通りやってればよかったみたいな。
津雲 はい、今まではそれで何とかやっていけていた?
河本 でも、時代が変わった時に、パワハラとか体罰アカンっていう風になりましたけど。あれって…いや、ダメですよ!
津雲 ダメです!はい。
河本 じゃぁ、その代わりに、強制力は社会的に必要ないんですか?って話にもなる訳じゃないですか?
津雲 うーん。
河本 要するに、その議論なしに、パワハラや体罰だけをなしにすると強制力を失った訳ですよね?
津雲 上のいうことを下は聞かない。
河本 聞かなかったとしても、強制出来ない訳じゃないですか?
津雲 はい。
河本 じゃぁ、自己責任ですねっていう。
津雲 あぁ…、そうかぁ…。
河本 まぁ『勉強しろ!』って言ってしなかったと。
津雲 なるほど。
河本 別にしなくてもいいんでね。
津雲 はい、自己責任ですから。
河本 そうそうそう。じゃぁ、その全ての結果を自己責任としての教育をする様にしないと。体罰とかそういうことがアカンって言うんやったらね。
津雲 はい。
河本 そっちの議論なしに、一方通行で体罰アカンとか、会社で言ったらパワハラがアカンとか。じゃぁ、上司に人事権あるんですか?って言ったら、大体、日本の場合ではないんですよ。
津雲 うーん…。
河本 なのに、アカンだったら、じゃぁ、どうやって上司は部下にマネジメントするんですか?とか。逆パワハラにあってることもある訳じゃないですか?
津雲 そうですよね。
河本 っていう、片側の議論だけで行っちゃってるので、最終的に、個人のところに責任が全部回って来ちゃうんだろうなっていう風になるので、今更その社会変えれないので、それを一人ひとりがちゃんと自覚して、自覚してる人同士が助け合って生きて行く社会にしないと、健全な自己責任社会はなかなか難しいんじゃないかなって思ってて。
津雲 “健全な”が付きました!“健全な自己責任社会”にならないといけないんじゃないかな?
河本 さっきの、例えば「給料が上がらないのは、会社が悪い」場合って、払わないといけないものを払ってない、いわゆるブラック企業。これは会社が悪い。
津雲 不健全ですね。
河本 不健全。でも、能力に対する対価として、正当な給料を払っていた場合に、それが不満な場合ですよね。出来ることを増やしたらいい訳ですもんね。
津雲 そうですね。能力に見合った給料に不満があったら、じゃぁ、自分の能力上げたら、給料も上がる訳ですもんね?
河本 そうです。じゃなくて「これだけ長く居るのに…」とか、能力以外のところに持って行っちゃうと、今後は難しいんじゃないかなっていう。
津雲 うーん。時間じゃなくて、成果物に対しての評価があるので、そこは健全な自己責任社会を実現する為には。
河本 そうですそうです。
津雲 うわぁ、厳しいなぁ…。
河本 多分ですけど、学校の通知表ってどうなんですかね?絶対評価じゃないと思うんですよ。相対評価だと思うんですよ。
津雲 あー、そうだった様な気がします。
河本 それって、今までの日本の人事を表してると思うんですけど。
津雲 はい(笑)
河本 絶対評価って、ここまでいったら幾らとかいう感じじゃないですか?じゃなくて、このメンバーの中で順位付ける訳じゃないですか?
津雲 そうですよね。
河本 それはちょっとどうなの??って思いますけど。
津雲 そうですよね。“健全な自己責任社会を目指して”、4月新年度にはピッタリなお話ではないかなと思いました(笑)
河本 あははは(笑)
津雲 さぁ、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は、4月23日の放送です。河本さん、ありがとうございました。
河本 ありがとうございました。
津雲 この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。