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こちらのブログではFM GENKI(ゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役社長
河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー
中村 佐織さん
【宍粟わくわ~くステーション】が宍粟市役所にオープンしました
中村 さて、河本さん。 先日の神戸新聞にも大きく取り上げられていましたが、兵庫県宍粟市内の職業紹介と就労支援を一本化で行うという【宍粟わくわ~くステーション】。こちらが市役所にオープンしたんですよね~。
河本 そうですね。はい。
中村 そして、その神戸新聞の写真に、一番近い方に大きく載っていたのが河本さん!!テープカットされていましたよね?
河本 はい。ありがとうございます。テープカット初めてしました。
中村 これはどういう経緯で、マインズさんは宍粟市に関わっておられるんですか?
河本 以前から仕事はさせていただいていたんですけども、「総合的に支援して行きましょう」っていうのが、始まりのキッカケではあったんです。
中村 そもそもハローワークというものが宍粟市には無かったんですね?
河本 そうです。エリア的に龍野管轄になるんですね。 姫路の場合ですと大きいので、姫路にハローワークがあるんですが、人口の少ない所に行くと、「何個かの自治体でひとつ」みたいな形になっている所が多くてですね。宍粟市もその中のひとつです。
中村 では、以前から、そういうものを何とかまとめたいなぁっていうところはあったんですね?
河本 何とかしたいなっていうのはありました。それをする方法っていうところで、うちがご協力させていただいてるんです。
中村 いわゆる、ハローワークの場合、職業紹介をする所ですよね?この【宍粟わくわ~くステーション】っていうのは、ハローワークと同じ様な機能という風に考えていいのでしょうか?
河本 はい。ほぼ同じような事を出来る様にっていうとこです。宍粟市も広いので、北の方の人が仕事探しに行きたいなーとなったら、龍野まで行こうと思うと1時間半とかかかるんですよね。
ってなると身近じゃないので。
中村 確かにそうですね。
河本 より求職活動がしにくくなったりですとか、若い方とかでスマホで探す方もいますけども、そうじゃない方も沢山居られたりするので。出来るだけ近くで、地域住民にっていうところを考えると、自治体がやるべきではないのか?っていう様な話になりまして。
中村 具体的には、市役所の中にオープンしまして、市民の方だったら誰でもが利用できると?
河本 はい。相談に来ることが出来るという事になっています。
中村 確かにネットとかで就職を探すことは出来るんですけども、実際それだけでは難しいなという方はいらっしゃるわけですよね?年配の方とか、子供さん抱えている方とかねー。どうしたらいいんだって言うね。
河本 相談に行く場所、ずっと開いている所が無かったって感じですよね。龍野まで行けば、その時は相談に乗ってくれるかも知れないですけど、それを定期的に出来るかと言われると、なかなかそれが難しかったり。
中村 ねぇ。非常に便利な場所ではありますしね。
河本 はい。 総合的に出来ますし。
中村 でもこういう自治体にハローワーク無いという所も結構あるんですか?
河本 結構あります。逆に無い所の方が多いですよ。いわゆる地方で言うと、人口の多い所はだいたいありますけど。今は人口少ない所の方が多いので。
中村 でも需要はあるんですよね?
河本 需要はあります。実際地方には仕事が無いと言われていますけども、そんな事は無くて、ちゃんと事業主さんの所に話しに行けば、それなりに求人は出てきますし。仕事をしたいと言う方が居ないのかっていうと居ますし。
中村 お互いに居ることは居るけれども、そのマッチングが。
河本 する場所が無かったっていうのもありますし、細かく説明したりとか、少しその為の支援をしたりとか、そういう機能がなかったというところですかね。
中村 この【宍粟わくわ~くステーション】は、企画としては結構前から持ち上がっていたんですか?
河本 企画としては…そうですね。最終的に今年の7月からスタートしていますが、やっぱり段階を踏んでという事になるので、1年も経たないですけど、「あった方が絶対にいいよね」っていうのはそれくらい前からはありました。それがこの時期に形になったっていうところですかね。
中村 マインズさんとしては、実際動いたのはどういう辺りの事ですか?
河本 我々が直接的に動くというよりも、今まで受けてきた事業の中で、どれだけそういう可能性があるかっていう、実績の方を提供してきたって感じですかね。仕事があるかどうかっていうのは、実際確認してみないと分からないので。
中村 なるほど。
河本 今、求人票はこの地域だけでも100件ありますよとか、150件ありますよとか。仕事相談に来られる方が累計何名位いますよ。という様な事を、ちゃんと「見える化」しないとそんな簡単には実現しないです。
中村 そういうデータ的なものを提供して、アドバイスをしたという事なんですねー。
河本 はい。
中村 でも、こういうケースっていうのは、今後増えていくんでしょうかね?
地域の雇用が、地域経済に繋がる
河本 増えていって欲しいですね。やっぱり支援の仕方なり、考え方も、いわゆる20世紀のやり方とか、昭和のやり方とかではなくて、柔軟に個別対応が出来る様なやり方にしていかないと、なかなか地域の活性化って難しいと思います。地域で雇用が生まれた方が、地域経済にとっては良いに決まっていますので。
中村 そうですね。
河本 そこを支援して行くっていうのが、地域商戦にとってもすごく大切な事だと思っています。
中村 今までそのハローワークっていうのが、割と大きな都市にあったっていう事で、今後地方自治体にもそういう機能を持った施設・システムが、出来ていくモデルケースにもしかすると…。今後は増えてくるかも知れないですね
河本 全国的にもかなり珍しいですが。増えて欲しいですね。
中村 逆にそういったものが無く、今までやっていたっていうところがすごいなーという風に思うんですけども。
河本 出来た後で考えると確かにそうですね(笑) まぁ、これがゴールではなくて、先にやりたい事はもっともっと沢山あるんですけど。
中村 それは宍粟市の中ででしょうか?
河本 宍粟市だけに限らず、やっぱり「ITリテラシー」、要するに「ITの活用能力」に対するギャップっていうのが凄まじくてですね。
地方にこそ必要なIT活用
中村 それは地域によってとか?
河本 年代によってとか、そういうところで凄まじく開いてしまっていて。仕事をするにあたっても、ITを使えた方が場所を選ばないので。
中村 そうですね。
河本 本来地方に向いてるんです。都市部に行かなくても仕事が出来る方がいいので。そこに本来もっと就労支援として力を入れていければな、とは思っているんですけども。
中村 それにはまた専門家の力が必要になってきますよね?
河本 はい。そういったスキルが必要っていう事を理解していただく必要もありますし。
中村 それが平成・昭和の境目と言うか、溝と言うか…(笑)
河本 テクノロジーはどんどん進んで行くので、どうしてもそれに合わさざるを得ない。そうじゃないスキルを持っていて、やっていければいいですけど。だから僕なんかも付いて行こうと思って、必死で触ったり勉強したりしています。
中村 やっぱり年代って大きいと思うんですよね。
河本 大きいです!これは今の人がどうこうっていうよりも、ある本で読んだのが、「人間は35歳までに身に付けたテクノロジーで一生生きて行く」みたいな。それ以降のテクノロジーは受け入れにくいみたいな。そういう事らしいです。そういう根本的なことがあるんだったら、そのテクノロジーが出た時期、その時の年代によって差が出てしまうのはしょうがないのかなっていう。
中村 そうですよね。だって今の子供って、使い方教えなくてもパソコン使えますからね。
河本 そうなんですよ。すでに便利って言われている物を、自由に使いこなす人達が社会に出る頃、ほんとに革命的な事が起こるんじゃないか、とかは言われていますけどね。
中村 だからと言って、苦手だって言う人を、そのままにしておくのはもったいない、国としてね。
河本 使わずに済むんであれば別にいいんですが、国も「スマート経済」、「キャッシュレス経済」にして行こうとしてるって事は、「電子マネー」もそうですけど、色んな物を使えないと物も買えなくなる時代が来るってことなので。今、力を入れて、全国の小売店、個人商売してるお店にまで、電子マネーを導入するっていうのをザッと進めてますので。
中村 へぇ~!(驚)
時代の流れに付いて行くかどうか
河本 そういう時代になっちゃう、便利か便利じゃないかっていうのは置いておいて、そういう風になって行くので、やっぱり生活の為にも、自分自身が働く為にも、身に付けている方が。いわゆる読み書きそろばんじゃないですけど(笑) そういう事なのかなぁという風に捉え直す必要があるんじゃないかなって思っています。
中村 「形の無い物が怖い」っていう感覚の世代は絶対あると思うんですよ。
河本 現金派とかね。
中村 うちの親なんかもそうなんですけど。あっ、ディレクターもそうですか?『カードは持たない!』とか。
河本 気持ちは分からんでもないです。そういう経済が今後も残り続けて、それで困らなければ問題ないんですがね。
中村 そうですよね。
河本 だんだんそうじゃなくなって来る、会社も合理化というか、使いこなせる様になっていってる人達ばっかりになっていくので。
中村 結局は「時代の流れに付いて行くかどうか」 絶対にそういうシステムとか、科学っていうのは進んで行くわけじゃないですか。
河本 少し前の話で言うと、ここの質問で、“日報の事について”っていう質問が出て来たじゃないですか?昔だったら日報は手書きだったけど、今はパソコンっていうのが当たり前。手書きからパソコンに移行する時ってみんな苦労したわけで。これが移行した後、日常になってしまえば何も思わないですよね。「これからその移行が始まる」っていう時に多くの人が苦労するんだろなっていう。でも、「じゃぁもう一回日報手書きに戻そう!」ってなるのかって言うと、絶対ならないですよね。紙で全部置いておくのも大変ですし、そりゃパソコンでやった方が早いですし。送るのも簡単ですし。
中村 そうですね。「アナログ化が逆行する」って事はまずないですよね。
マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は7月26日の放送となります。河本さんありがとうございました。
河本 ありがとうございました。
中村 この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。