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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役 会長 河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー 脇 たまき さん
やりたい事だけをやる
脇 さて、河本さん。
河本 はい。
脇 さあ、今回はこのテーマでお話を頂こうかなと思うんですけれども。今、話題になっているみたいなんですが“静かな退職”(笑)
河本 初めて聞きますけど(笑)
脇 初めて聞きましたか!?(笑)インターネット上などでは話題になっているみたいなんですが、今、Z世代と言われている人の間で結構話題になっている事で。
何かと言うと、物質的に実際会社を本当に辞めるという事ではなくて、職務に対するエネルギーを失うとか、心理的に感情的に退職の様な気持ちになって働くという事を“静かな退職”と言うらしいんですね。
言い方を変えると“頑張り過ぎない働き方”っていうのが、Z世代の間では実際そうする人も増えてるらしいんですけれども。
その逆で言うと“ハッスルカルチャー”っていうのもあるらしくて、これは一生懸命に働く。働いた事によって成果を出す。起業家の方達は多いみたいなんですけれども。でも、今ハッスルカルチャーをする人が減ってきていて、静かな退職の方が、若い世代特にかも知れないですけど増えてきているらしいんですよね。河本さんはどんな風に感じられますか?
河本 その似たような…悪く言うとやる気が無いとかね。だから、どうやってモチベートしたらいいんだとか。出世したくないとかね、ずっといろいろ言われてきてますけど。
最近思うのは、いろんな他の国の話とかいろいろ見るんですけど、資本主義を我々は普通に当たり前としてやってるので、資本主義って結局競争社会じゃないですか?それに物質文明だと思いますし、その中で勝ち抜く為には頑張って当たり前と。だから、頑張るってよく使いますけど、多分夢中とは違う訳じゃないですか?
脇 そうですね。頑張ると夢中はちょっと…。
河本 夢中になるのは好きだからそれにのめり込んじゃうみたいな。
脇 はい。時間を忘れて。
河本 そうそう。それはいいんですけど、やっぱり、マサイ族とかタイの少数民族とかの文化のところにいくと、頑張るっていう言葉がないみたいなんですよね。
脇 あっ、そうなんですか!?
河本 頑張るっていう言葉すらないってどういう事なんだろう?っていうのをいろいろ解説してる人とかもいて、要するにやりたくない事をやるのが頑張るだと(笑)
脇 あー、そういう事ですか。
河本 だからまあ、やりたくない事はやらないっていう様な時代と混ざってきたのかな~みたいな。それが仕事自体はそんなにやりたくなくても、会社のビジョンはやりたいと。だったらやれるとかそういう。でも、それすらもなくなっちゃうと「何で頑張らないといけないの?」っていう。子供達が「何で勉強しないといけないの?」っていうのと一緒で、いわゆるハッスルカルチャーですか?あの当時それが常識だった事がもう常識じゃなくなっちゃってるという様なところに入ってきてるのかなーと。
だから、お金が全てじゃないっていう綺麗事とかっていう意味じゃなくて、単純に30年間給料が上がってない訳じゃないですか(笑)
脇 そうですよね!
河本 なのに何で頑張るの?っていう。最早、本人は悪くないですよねこれは(笑)100%政治のミスですよね。
脇 はい…(笑)
河本 なのに頑張れっていうのもなかなか難しいよなっていう。夢中になるんだったらいいと思うんですけどね。だから、やっぱりそういう風に自分で決められると言うかね。その少数民族、文明が劣ってると多分見てきたんだと思うんですけど。一部では見直しがされてて、結局競争社会じゃないし所有の概念もないので基本的に争いが無いんですよね。
脇 あー、そういうところはね。
河本 心に余裕があるから皆笑顔だし、どっちが豊かなんだろうなっていう事を考えだすのかなーという。
脇 なるほどー。
河本 お金があったってお店も無いから(笑)
脇 買う場所も使うところも無い。
河本 無い。だから、物々交換だったりとかの世界観で、美味しい物が食べられて自分らで作って食べて。まあ、そっちの方がストレス無いですよね。
脇 そうですね。
河本 のんびりできますしね。かといって、そんな振り切り方も極端かも知れないですけど。いわゆる、資本主義とか競争社会がオンリーっていうところにいろんな意味での歪とかがでてきてるのかなという風に思いますね。僕も思いっきり資本主義側の方で頑張ってきた訳ですけど(笑)
脇 そうですよね。
河本 それが全部に適応できるかって言うとそうじゃなくなってきたのかなっていう。そうやりたい人もいてもいいし、そっちじゃない別のところに価値観を持った生き方をしたいっていってもいいと思いますし。一部で村作りが流行ってたりしてるのもそういう事なのかなっていう風に思いますね。
脇 村作りが流行ってるんですか?
河本 一部で。地方で古民家みたいなところを改造しながら、畑をやりながら、いわゆる自給自足ですよね。お金要らないですもんね。
脇 そうですね。自分達で作ってそれを食べて。
河本 別に家賃も要らないですし。本当の意味でお金から解放されて、逆に言うと生きていく上での技をどんどん覚えていく訳じゃないですか?まあ、それはそれで大事だなと思いますけどね。
脇 それができるのは強いですよね。自給自足が全部できると。
河本 そうなんです。「大根あげるから魚ちょうだい」とかね(笑)
脇 はい(笑)
河本 そこには今の資本主義の制度が入り込む余地はないですもんね。お金を挟まないので。それはそれで極端ですけどね。
でも、いわゆる、縄文時代っていうのがちょっとずつ評価が変わってきてるのも、遅れてたとかじゃなくて、1万年とか1万5千年とか争いがなかった時代。そんなに長時間争いがなくいれた理由って何だったんだろう?っていうのが、結局そういうところと繋がってくるのかなっていう風に思いますね。今の資本主義とは対極の話ですけど。
脇 そうですよね。縄文時代に戻ると意外と幸せなのかもしれないですよね。
河本 まあ、いろんな物から解放はされるでしょうね(笑)
脇 ですね(笑)
河本 失う怖さも無くなりますし。ただ、今に慣れ切ってる我々がそこに戻れるのかどうかっていうのもちょっと微妙だと思いますけどね。
脇 昭和の時代っていうのは、経済が上がっていってた時代の社会人は皆ハッスルカルチャーですもんね。
河本 結果が伴いますからね。右肩上がりですから。
脇 そうですよね。バブル期もそうでしたし。
河本 はい。それはそれで良かったと思うんですけど。今は人口右肩下がりで、経済も右肩下がりで(笑)よく考えたら、これで頑張ってどうするん?って(笑)ただただ頑張るだけじゃそりゃ意味ないよねっていう。もっといろんなところに視野を向けて、皆同じ生き方をする必要はないと思うので。そこにやる気になってもらいたかったら、それは会社が何とかいろいろ工夫する事は必要でしょうし。それを本人のせいにするのは違うと思いますね。
脇 なるほど。やっぱり、そういう人達ばかりになってしまうと、会社の利益とか成長って見込めなくなってしまうんじゃないかって思うんですけど。
河本 もちろん!会社としては困るんです(笑)
脇 ですよね(笑)
河本 だから、やっぱり、一生懸命働きたい、稼ぎたい、何かを成し遂げたいという様な人を集めないといけないですよね。会社としては。まあ、全員がそうなるっていうのはないと思いますよ。やっぱりいろんな人がいるので。
脇 一部やっぱりそういう人はどうしてもね。
河本 いろんな価値観があっていいと思うし、それを否定する必要はないので。それだからこそ、会社も自社はこうやって言うのをハッキリさせておかないとダメですもんね。
一芸は道に通ずる
脇 なるほど。目的がないとやっぱり頑張れないですか?
河本 そうです。元々「頑張らなくていいよ」っていう方針でいくんだったらそれでもいいですし。「やる事やってくれたらそれでいいよ~」でもいいですし。実際、在宅系でも年収が高いっていう企業とかもピックアップされ出してますし。じゃあ、何でそんなに年収高くて在宅系で自由でできるんですか?って言ったらそれなりの工夫がある訳で。そこに集まる人材も優秀な訳で(笑)
脇 はい(笑)能力があるからね。
河本 そうです。っていう、だから、やっぱりどちらも良いとこ取りはできない訳ですから。そういう事全部含めて自由にやっていけばいいんじゃないかなという風に思いますね。
脇 恐らく、教育の仕方とかも変わってきてるんでしょうね。学校とかでも。
河本 学校はちょっとよく分からないですね。変わってるんですかね?
脇 そんなにこう頑張り過ぎないみたいなそういう風なのですかね?
河本 いや~、分からないです。
脇 どうなんだろう?世間でも結構「頑張り過ぎない」っていう言葉とかもよくテレビとかマスコミとかでも聞いたりするから、そういうのも影響してるのかなっていう気もするんですけど。どうなんですかね?
河本 夢中になれる物を見つける方が言い方としてはいいと思いますけどね。
脇 あー。
河本 頑張るっていうのは、無理するっていうイメージがあるので。だったら、好きな事をとことんやった方がいいんじゃないかなと。子供なんかは特に。
脇 ライフワーク的なものですかね?
河本 子供なので何に興味を持つかは全然分からないですけど。だからまあ、勉強して社会に出てっていう昭和のやり方、これからそういう人を企業が求めるかな?そもそもっていう。それよりも何かに特化した能力やスキル、コミュニティ何でもいいんですけど、その経験を積んできた人の方がこれからの時代は変化が激しいのでいいんじゃないかなと思いますけどね。一社で一生過ごすなんてのは最早夢物語じゃないですか(笑)
脇 そうですね。考えたらそういうのは無くなってきてますよね。
河本 だから、社会が変わってきてるんだったら、学校も変わらないとおかしいんですけどね。
脇 そうですね(笑)やり方を変えてこないとね。
河本 そこは微妙な感じ。ちょっと矛盾と言うかズレを感じますね。
脇 できるだけ子供の頃から自分は何が好きかとか、そういった事を見つけるっていうのは、できるだけ早めから始めた方がいい?意識して?
河本 それはどこまでいっても体験から始まるので。いろんな体験をさせるのが大事なんじゃないかなと。大人じゃないので子供の世界は当然狭いじゃないですか?それで好きな事見つけろっていうのはちょっと残酷ですよね。無理ですよね(笑)
脇 あははは(笑)自分でっていうのはなかなかね。
河本 ほぼほぼ。偶然の親の境遇とかがあれば別ですけど。まあ、普通は無いと思います(笑)大体、勉強しなさいってなるので。
脇 そうですね。
河本 だから、そこは何かのツアーや体験に参加させるとか、いろいろなところに連れていくとか、何かキッカケを作ってあげないとなかなか難しいのかなって。その中でどれに興味を持つかはその子次第ですから。
脇 興味を持ったもの、習い事であったりとかこれやりたい!って言ったらやらせてあげる?
河本 やらせてあげたらいいと思いますね。大人になってからそれ頑張ったところで社会に出たら要るの?とかそういう事考えなくていいと思います。
脇 あっ(笑)
河本 本当に学歴とか、本当に頭の良い人が必要なポジションもあるのはあるんですけど、全員ができる必要ないと思うんですよね。だから、いっその事一番不確かなのは勉強かなっていう位でいいと思いますけどね(笑)
脇 不確かなのが勉強(笑)
河本 それをやったからって…ね(笑)
脇 そうですね(笑)それより特化した技術、何ができるかっていう事の方が言われたりしますもんね。
河本 うん。何でもお金で買うんじゃなくてちゃんと作ってみるとかね。
脇 あー。
河本 その方がいい。育ててみるとか。
脇 身をもって自分の体験として手を通してっていう事ですよね?
河本 うん。その過程で知れる事の方が多いけど、基本的に何でも買うに慣らされちゃてるので。それはちょっと衰退というか、技術とか技とか生命力が減る様な気がしますね(笑)
脇 そうですね(笑)やっぱり、自分の手で作り出していく、皆がっていうそういう時代になれば静かな退職も減ってくるかなって(笑)
河本 お金も使わないで済みますしね。
脇 そうですね(笑)ありがとうございます!
マインズのわくわくキャリア相談室本日はこの辺りでお別れです。次回は2月22日の放送です。河本さん、ありがとうございました!
河本 はい。ありがとうございました。