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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役 会長 河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー 脇 たまき さん
日本の税金について何を思いますか?
脇 さて、河本さん。
河本 はい。
脇 もう~夏真っ盛りのこの時期に、こんな暑苦しい話をするのもどうかなと思うんですけど(笑)
河本 はい。夏真っ盛りですね(笑)
脇 今日は税金の事のお話をさせていただきたいなと思ってまして。ちょっとね…頭が痛いです。
河本 いや~、ニュースをどういう角度で見るかにもよるんでしょうけど、ちょっと酷いですよね。増税をずーっとこれからしていきますっていう風にしか見えないんですけどね。
脇 はい~…。何かあらゆる所に税金が掛かるみたいっていうのを話に聞くんですよ。
河本 例えば?
脇 交通費とか退職金とか、あと私の友達で結婚してる子が嘆いてるのは扶養控除でしたっけ?
河本 配偶者の扶養控除ね。
脇 そうそうそう。そういうのも無くす方向にいくとか。それは実際手取りが減るっていう事じゃないですか?
河本 そうですね。
脇 何かね、もうあらゆる所から。例えば、「最低賃金を上げましょう!」みたいな話にこの間なってたじゃないですか?岸田首相がおっしゃって。「そしたら収入が増えるのか~」って一瞬思ったんですけど、そういう風な税金であったりとか、社会保障が減るみたいなのを考えると、「むしろ手取り減るんじゃないですか…?」みたいな恐怖が。
河本 本当にそうですよ。これは、僕は20年くらい前から言ってるんですけど。今のデフレでこういう増税の時代って、給料一緒だったら手取り減る時代ですよっていう。
脇 そうですよね。
河本 給料が上がってトントンっていう(笑)
脇 そうですよね!増えないんですもんね!給料上がったってね。
河本 増えないです。持って行かれますから。
脇 はぁ…。
河本 ただ、一昔前は、税金って会社員の人には関係ないものみたいなイメージだったと思うんですよ。
脇 ありました。多分、年末調整で払ってるんだろうけど、むしろ戻って来る感じがしててお得感があったんですよね。だから、あまり感じなかったです。
河本 いわゆる、手取りだけっていう形だったですよね?
脇 そうです。
河本 でも、今そういう会社員と一般の方も税金に対して「ちょっとこれおかしいんじゃない?」って思ってる。僕ら経営者層は税金と向き合わないといけないので(笑)色々知らないといけないんですけど。その普通の経営者層じゃない人も、やっぱり税金の事を意識し始めてるなっていうのは感じますけどね。
脇 今まで取られてなかった所、交通費とか実費で払ってる分とか。例えば、退職金とかは「今までお疲れさまでした」って事で、ここに関しては税金取りませんよっていう、そういう感覚できてたので、細かい所も全部ってね…。
河本 これは本当に…景気が良いんだったらいいんですけど。コロナ以降減税してる国は100ヵ国以上ある訳ですよ。
脇 あ~。そんなにあるんですね!
河本 増税してるのなんか日本くらいですよ。
脇 そうなんですか…。
河本 何でそれが許されるのかもさっぱり分からないですけど。例えば、交通費が非課税交通費っていう、全部給料に纏わる話なので僕も分かるんですけど。それを課税対象にどこまでしてくるのかっていうのは段階的だとは思うんですけど。
まぁ、例えば、社会保険料。同じく給料から差し引かれる社会保険料は交通費込みで引かれてますからね。元々。
脇 そうなんですか!?おかしい…。
河本 そういう計算方法なんです。
脇 実際、私達は会社に行く為に、お財布から小銭をチャリンと出して行ってますよね?それも社会保険料の計算に含まれるんですか?
河本 そうです。だから、お給料30万の人で交通費2万の人は、30万に対して社会保険料が掛かるんじゃなくて、32万に対しての社会保険料を払ってます。
脇 ちょっとそんなの知らなかったですよ~。
河本 昔からなんですよ。
脇 え!?昔からでした?
河本 昔からなんです(笑)
脇 そんなの聞いてないです~!知らなかったし…。
河本 もう僕が社会人になった20年前にはそうでしたね。
脇 えー!!ちょっと聞いてないー!
河本 あははは(笑)まぁ、言わないですしね。「おかしいやん」ってそりゃ言われますもんね。
脇 おかしい…。
河本 でも、そういうルールだからって押し通されてきてるのをうまく「社会保険料はこうなんですよ。だから交通費も含まないといけないんですよ」みたいな論調じゃないんですか。誰が得するんやっていう話なんですけど。
脇 何か怖~いって思いました。知らないって怖いですね。
河本 うん。まぁ、それを抗う方法もないですしね。
脇 もう決まってるから?
河本 決まってると言うかそういう路線?だし、それを反対する声を吸い上げる所も別にないですしね。メディアがそれをちゃんと誰の側に立って放送してるのかよく分からないですし。だから、そういう時代が加速していって、逆に分かり易くなってきてるんじゃないですかね(笑)
脇 周りも結構言ってます。サラリーマンの人達も、今回言われてる事に関してはガツンと恐怖を感じてるから(笑)
河本 しかも、この退職金って“退職所得”っていう事で別の計算方法があるんですよ。税金を払う計算がね。給与所得とは全然違う計算式で、控除になる額が在籍が20年までだったら40万×勤続年数を貰える金額から控除できますと。それで、残った額の2分の1に対して課税しますみたいな。
脇 だいぶ緩かったんですね。
河本 緩いんです。だから、ほとんどの人がそんなに払わなくていい。そこを触るっていうのは、いわゆる、日本の雇用システムが本格的に崩壊するんですよ。
脇 そうですよね…。
河本 別に、新卒から定年まで一社で勤めなさいっていう終身雇用、年功序列的なのが崩壊してるのはそうなんですけど。でも、今現役でそのレール乗ってる人達もいる訳じゃないですか?
脇 そうですね。
河本 40代後半以降の人なんかは、完璧にハシゴを外す事になりますからね。これを連合が文句を言わないのが何でなんだ?っていう。
脇 そうですよね~。
河本 そこを死守してくれないと何の為にあるか分からないですよ。
脇 だって、老後の計画も随分狂ってくるんじゃないですか?
河本 狂いますね。それに、後でゴールポスト動かすのってちょっと程があるなっていう感じがするんですよ。
脇 後出しジャンケンでね。
河本 まぁ、これは本当に「個人から取りますよ」って宣言してるみたいなものですからね。
脇 そうですよね。
河本 「会社からだけじゃなくて個人から取ります」っていう(笑)
脇 「そういう風にシステム変えました!」って言ってる感じかなーって。
河本 いやぁ、なかなかです。しかも、異次元の子育て支援でしたっけ?
脇 あー。何か言ってましたね。
河本 最近また話題に上らないですけど。
脇 ちょっとトーンダウンですか?
河本 まぁ、でも、ああいう風に言ったからには多少は進むんでしょうけど。あれの財源は社会保険ですからね。
脇 じゃあ、社会保険料上がるんですか?
河本 その事業主負担分が上がるんですよ。
脇 あー、そうですか。
河本 じゃあ、どうやってお給料上げるんですか?と。
脇 あぁ…そうですね。
河本 だから、給料上げる仕組みを用意するんではなくて、給料が上がらない様に負担させて行く訳じゃないですか?会社にも。どうやって上げるの?っていう。何か全力でアクセル踏んで、全力でブレーキ踏んでる感じなんですよ。何がしたいか分からない。
脇 そうなんですよね。
河本 これは、ブツブツ言ったって変わらない所なので(笑)少なくともそういう負担をし続けないといけない前提で人生設計しないと、これはあと10年後、20年後困って、じゃあ、誰が責任取ってくれるの?って言ったって誰も取ってくれないですからね。
脇 そうですよね~。
河本 こんなに払ったのに誰も責任取ってくれないですもんね。
脇 いや~、でもね、先程の税金が増えるとかのシステムってアッサリ変わるじゃないですか?だから、こっちも次に何がくるんだろうみたいな(笑)どう身構えておかないといけないんだろう?っていうのが結構怖いですよね。
明るい未来の為には、自分で考える時代へと世の中は変化している
河本 インボイスも始まりますしね。
脇 そうですよ!インボイス制度も、私も一応個人事業主なのでちょっと悩んでるんですけど。「免税事業者にしてもいいし、課税事業者にしてもいいし、それはあなたが選びなさい」なんですけど。
私がもし免税事業者にしたら、私と取引をした会社が損をしてしまう事になるから、だったらその相手の事を考えたら、やっぱりこっちは課税事業者にしてあげないとっていう風に思うじゃないですか?
っていう事は、つまり年収1000万以下の人からも消費税を取りたいっていうのが多分国の本音なんじゃないかなっていう風に私は思います。
河本 まぁ、あまねく取ろうと。
脇 っていうのが本音ですよね?
河本 うん。「預り金なんだから」「付加価値税なんだから」っていう理屈ですね。
脇 はい。
河本 「だから取るのが筋でしょう」っていう考え方でしょうね。
脇 そんな風に考えると、国は、今凄くコロナの時に国からいっぱいお金を出したじゃないですか?だから、もう金庫の中にお金が空っぽだから色んな方法で欲しいのかなって思ったんですけど。去年は税収が一番良かったって聞いたから…え!?って思って。
河本 過去最高でしたからね。
脇 何でだろうって?
河本 いや、もう理解が出来ないですよ。やっぱり、何の為に?っていう事を言う人が居ないからじゃないですか。国民の為にっていう人、本当に国民の為に行動してる人、政治家も既得権益の為にやってる事であって、別に国民の為になんてほとんどの人が思ってやってないですよね。
脇 そんなんですか…。
河本 業界団体の為にとかね(笑)
脇 あははは(笑)
河本 別にそれは悪い事じゃないんですよ。経営団連も団体じゃないですか。
脇 はい。
河本 そういう色んな団体があって、色んな団体が自分達の業界に便宜を図って欲しい訳じゃないですか?それは民主主義だったら当たり前の話で、それの利益調整が政治っていうのは凄く分かるんですよ。
脇 はい。
河本 結果、国民の意見を聞く場所が無くなったみたいな。業界団体とか色んな年代とかそういう団体の話ばっかりで、国民全体の事を考えるっていう利益調整する事ができなくなってるのが今かな~っていう。
脇 でも、私達は逃げられないから(笑)
河本 逃げられないですね。
脇 そうですよね。だから、言われたら払わなきゃしょうがないから払うんですけど。また次は何を言われるんだろう?って思って半泣きな感じなんですよ(笑)
河本 うーん。大変でしょうね。
脇 例えば、「社会保障とか年金が将来少なくなっちゃうからその為に増やすんですよ」って言われたら、「じゃあ、我慢しようか」って思うんだけど、「本当ですか~?」っていう(笑)
河本 嘘っていうか上手い事言ってるだけでしょうね(笑)
脇 あははは(笑)「頑張りますけど、それ以上言われたらもう泣いちゃいますよ…」ってなってます。
河本 分かります分かります。希望ゼロですもんね。
脇 はい…。
河本 僕、いつも言うんですけど、全体として良くなる事っていうのはなかなか難しいでしょうと。それは、別にある種先進国の共通点でもある訳で。日本だけじゃなくて他の国も理由は別ですけど、中間層が没落していってるのは一緒なので。
脇 あー、そうですか…。
河本 だから、そういう時代に、今までと同じ考え方とか今までと同じ努力では報われないっていう話なんですよ。
脇 そっかぁ…。
河本 そうなんですよ。昭和みたいな高度経済成長の時は本当に頑張れば頑張るだけ増えたのでね。皆一生懸命勉強して、良い大学行って良い会社入って。良い会社っていうのは、大きい会社で更に延びる会社ね。
脇 はいはい。
河本 そこでもう他の事は考えずに仕事の事だけやってれば安泰だった訳ですから。
脇 希望はありましたよね。
河本 うん。だから、それではダメだっていう話ですからね。
脇 もう時代は変わってる訳ですね。
河本 うん。だから、まぁ、今の10代とかはしんどいだろうな…っていう(笑)
脇 そうですよね。今、私達の年代でも厳しいと思ってるから、今の10代の人達とか厳しいでしょうね。
河本 うん。いわゆる基本路線がないですからね。
脇 そうですよね。いや~、9月はちょっと希望のある話をまた聞かせて欲しいと思います(笑)
河本 そうですね(笑)
脇 さぁ、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は9月14日の放送です。河本さん、ありがとうございました!
河本 ありがとうございました。