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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役 会長 河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー 脇 たまき さん
人が一生に働く時間は何時間なのか?
脇 さて、河本さん。今回は“時間”についてお話をさせていただこうと思うんですけれども。
河本 あっ、はいはい。
脇 どんな人にとっても平等なのは時間だけだと思うんですよね。
河本 そうですね。ちょうど、今日の午前中に社員研修があって、新入社員に一度は受けていただいてるっていうのをちょうど午前中にやって来たんですけど。メインテーマはやっぱり時間なんですよ。「時間をうまく使いましょうね」っていう時間の掘り下げっていうのを中心にやっていく研修なんですけど。
脇 あっ、そうなんですか。
河本 ちょうど喋ったところだからノリノリでいけますね(笑)
脇 そうなんですね!(笑)よろしくお願いします!どういう事を話されたんですか?
河本 うーん。まぁ、お金って不平等じゃないですか?(笑)
脇 はい。
河本 家がお金持ちだったら、生まれた瞬間から既にスタートラインが違うという。
脇 生まれつきの差はありますよね。
河本 恐ろしい…。日本はまだマシですけどね。
脇 あー。海外だったら階級とかそういう事ですか?
河本 相続税がない国とかもありますからね。
脇 相続税がない国があるんですか?
河本 あるんです。
脇 え~!!
河本 そんな国だったら資産は雪だるま式に増えていく。
脇 増えますね~。そういう事なんですね!
河本 それに比べたらマシですけど。相続税がある分慣らされていくので。それにしてもスタートラインが違うのは皆さんご存知の通り。
脇 そうですね。
河本 唯一、時間だけが誰しも1日24時間と。
脇 平等にね。
河本 だから、その時間をどの様に投資できるか、もしくは消費してるか、そういった所を色んな事例を交えながら話すんですけど。まぁ、ひとつ、皆があまり意識してないのが、就職して、働いてお給料稼いで、それで生活していってってする訳じゃないですか?「じゃあ、人が一生に働く時間って何時間ですか?」っていうのは、あまり総量としてイメージしてないっていうのはちょっとあるのかなと思いました。
脇 それは計算した事ないですね~。
河本 うん。まぁ、当然個人差はありますよ。個人差はありますけど、一昔前まで言われてたのは、ザックリ10万時間って言われてましたね。
脇 働き出してから定年まで?
河本 うんうん。まぁ、残業したりとか色々とあるでしょうけど。10万時間。
脇 10万時間って聞くと結構長い感じがしますね。
河本 そうですそうです。10万時間っていうのは、大学生の時に知っておきたかったなっていう(笑)
脇 そうですね(笑)それだけあるんだっていう事をね。
河本 そうです。僕がそれを知ったのは30歳を超えてからのはずなので。なんぼか過ぎてるやん!みたいな(笑)
脇 あははは(笑)ナンボか使っちゃいましたね(笑)
河本 そうそう。「じゃあ、その10万時間使って何する?」って言われてるみたいなものじゃないですか?
脇 はい。
河本 で、最初の1000時間と最後の1000時間って全然違うと思うんですよ。
脇 あっ、その20代の頃の1000時間と60歳近くなってのね。
河本 65歳とか70歳とかの1000時間と全然違うじゃないですか?
脇 体力とかも違いますもんね。
河本 違います。しかも、積み上がった場合の最後の1000時間と、積み上がってない場合の最後の1000時間もある訳じゃないですか?
脇 あ~。同じ最後であっても?
河本 そう。
脇 積み上がってない1000時間ちょっと切ないですよね。
河本 切ないですよね。でも、これは誰のせい?ってなったら自己責任なんでしょ?
脇 そうですね(笑)
河本 人のせいにしたってその時間は返って来ない訳ですから。
脇 はい。
河本 じゃあ、いつ頑張るべきだろうっていう。まぁ「今でしょ!」っていう(笑)そんな話になる訳ですよ。何歳であろうとも時間だけは戻って来ないので。
脇 戻って来ないです~…。
河本 お金はどこかで損しても、またどこかで稼いでまた取り返すとかできるかも知れないですけど。だから、僕は個人的にも後悔というものを凄くしたくない派なんですよ。
脇 あ~…なるほどね~。
河本 返って来ないので。それは過去に凄く後悔した事があるからなんですよね(笑)
脇 あっ、あるんですね!?(笑)
河本 ありますあります。もちろん、失敗とか色々あって。だから、もう二度とこんな思いは嫌だなっていうので。後悔しないようにっていうのを結構心掛けていますね。
脇 その為にもやっぱり時間の使い方とかも、良くなかった時はちゃんと使えてなかったけれどもっていう事ですかね?
河本 まぁ、20代半ば位がピークにバカというか、一番どん底だったんですけれども(笑)
脇 はい(笑)
河本 あの時と今との一番の違いは、まぁ、若い時なんてそもそも皆何も考えてないと思うんですけど。
脇 はい。私も何も考えてなかったです。
河本 僕も全く何も考えてなかったんですよ(笑)
脇 そんなにですか!?(笑)
河本 その結果、自分の立ち位置を見ると絶望的な程自分に何もない事に気付いちゃう訳ですよ。
脇 あー。
平等な時間。消費する?投資する?
河本 あの時も今も同じ1時間なので。今は何に一番時間を使ってるんだろう?って思うと、やっぱり準備ですね。
脇 準備?それはどういう事の準備ですか?
河本 イチローとか本田圭佑。若い人でいったらもう古いかも知れないですけど。インタビューでよく言ってたのがこの言葉なんですよね。
脇 はいはい。
河本 例えば「WBCの優勝に向けて準備します」と。「この大会に勝つ事に向けて準備します」と。なんせ「準備します準備します」って言ってたんですよ。
脇 はい。
河本 最初はあまりピンと来てなかったんですけど、よくよく考えるとそこで成果を出す為に準備する訳ですもんね。
脇 はい。
河本 負ける為の準備なんてしないですもんね。
脇 しないですね(笑)
河本 なので、準備をするっていう事は、ある程度成果が見えてるっていう状態を指すんだろうなと。
脇 あ~、はいはい。
河本 営業だったら数字作るというか、新規を獲るとかなんでもいいんですけど、その為の準備とか。何かの目標をクリアにする為の準備、なんせその準備が凄く大事なんだろうなと。
脇 あ~。
河本 言い方を変えると準備をしない人、もしくは出来ない人っていうのは、個人でも会社でもその成果っていうのが不明確なのかなっていう。
脇 なるほど~。
河本 僕は、受験制度を良しと思わないですけど、まぁ、落ちる為に勉強という準備をする訳じゃないじゃないですか?(笑)
脇 そうですよね(笑)もちろん受かる為に。
河本 やっぱり、受かる為の準備じゃないですか。
脇 はい。
河本 その勉強をもし準備と捉えるのであれば、どれだけ勉強したかっていうのは、試験に向けてどれだけ準備したかっていう事ですよね?っていう風に考えるとちょっと分かりやすいかも知れないですけど。それを勉強せずに試験に受かりたいってそれは無理でしょ?(笑)
脇 無理ですね(笑)
河本 無理なんですよ(笑)でも、何かその辺が時間の使い方がフワッとしてるのと一緒で、勉強はごちゃごちゃ言わないでするもんだとか、受かったら良くて落ちたらダメなんだとか、そういう訳の分からない固定観念みたいなもので動いてるので、そこを一回立ち止まって、時間という見方で「その時間は何色なんですか?」みたいな。
脇 あ~。「何の為のどういう時間ですか?」っていう?
河本 うん。別に消費の時間があっても僕はいいと思うんですよ。
脇 はい。
河本 でも、社会人になってから100%全ての時間が消費で捨てたらちょっとそれはマズイだろうと。
脇 うん…。何もない残り1000時間になってしまいそうですね(笑)
河本 怖いでしょ?(笑)じゃあ、全部投資かっていうのもしんどいじゃないですか。
脇 うーん。そうですね~。
河本 どちらも良いバランスでないと何か人間として人生として楽しくないのかな~と思うんですけども。
脇 うんうん。
河本 よく研修でも例えで出すんですけど。社労士の試験勉強をしたのが僕は3年で900時間なんですよ。
脇 うわぁ~…凄いなぁ。
河本 もう嫌で嫌でしょうがなかったんですよ(笑)
脇 そうですよね~。それはお仕事しながらですよね?
河本 そうですそうです。多少、余分に勉強の時間に割いてましたけど。その当時、ドラクエ10が出ていて、初めてオンライン通信で友達と一緒にゲームができるという。当時は画期的なものが(笑)
脇 画期的ですよね~。
河本 今だったら当たり前なんですけどそれがしたくて(笑)でも、こんなものに手を付けたら絶対勉強なんてできなくなるので、3年目の試験が終わるまで待ってたんですけど。
脇 はい。
河本 で、終わって「やっとやれるぞ~!」って社員と一緒にやってたんですけど。まぁ、あれは一人でもできるじゃないですか?
脇 そうなんですか?(笑)
河本 できるんです。それで1~2年経って、デジタルだから総プレイ時間とか出るんですよ。パッて見たら1000時間ってなってたんですよ(笑)
脇 あははは(笑)
河本 まぁ、その1000時間は楽しかった訳ですよ(笑)
脇 それはそれでね(笑)
河本 でも、自分の人生にとって大切な時間はどっちですか?って言うと、そりゃ900時間が大切な訳ですよ。その10年以上前にあの900時間を使ったからこそ今があるという訳じゃないですか。
脇 そうですね!ちゃんと今と繋がってますよね!
河本 これまた最後の1000時間でそれを使っても、そのリターンいつ来るの?っていう(笑)人には寿命があるのでね。
脇 確かに!!そうですね~。
河本 趣味だったらいいんですけど。だから、楽しいのは消費なんですよ。
脇 まぁ、そうですね。誰でも。楽ですしね。
河本 楽!楽しい!苦痛、辛いのは投資の時間なんですよ。
脇 はい…(笑)
河本 でも、多かれ少なかれ、そこの時間投資をすると、何らかの形で必ず自分にリターンが返って来ると思うんです。しかも、時間差はかなりあるんですけど。
脇 はい。
河本 それをちゃんとやっておくと、投資から来る不安とか、そういったものが減るかな、もしくは無くなるかなっていう風に自分自身の経験からでも思うので。やっぱり、その時間の使い方は凄く大事だと思いますね。
脇 若い頃からしんどい事から逃げるんじゃなくて、しんどい事に乗り越える癖というか、そういったものを身に付けるっていうのも大事なんですかね?
河本 そうですね。僕もそう思うし、色んな人も言ってますけど、乗り越えずに逃げると、後々その問題が大きくなって返って来るので(笑)
脇 あっ…、そういうものなんですか?(笑)
河本 逃げるともっと大きくなって返って来るので。
脇 あ~…。それ嫌ですね(笑)
河本 嫌なんですよ。
脇 壁がどんどん大きくなるんですか?
河本 そうなんですよ~。
脇 逃げれたつもりだったのに…(笑)
河本 そう。だから、どこかで向き合わないといけないっていうね。
脇 あ~…。
河本 だから、問題は出来るだけ小さなうちに(笑)
脇 クリアしておく?
河本 うん。わざわざ難しくしないっていう(笑)でも、恐らく、皆そういうのも何となく分かってると思うんですよね。色んな人の人生を見てる訳ですから。けど、できないというか、そこを勇気を振り絞って小さいうちに乗り越えて欲しいなと。まぁ、できる事を増やしていくって言うのかな。
脇 はい。
河本 失敗とかを恐れずに、恥をかくのを恐れずに一歩踏み出して欲しいなって。それが一番問題を最小で乗り越えられるので(笑)
脇 恥をかく事を恐れない?
河本 うん。特に若いうちは。
脇 そうですね。若いうちは恥かけますもんね。
河本 かけますかけます。
脇 歳取ってからはなかなかね(笑)
河本 僕は麻痺してるので、今恥かいても平気ですけど(笑)
脇 あははは(笑)いつでも?(笑)まぁ、でも、人間その気になればね。恥も怖くないっていうところもあるかも知れないですけど。
河本 人が生きていく上で一番要らないものって、しょうもないプライドなんじゃないかなって思いますけどね。
脇 あ~!それを捨てれたら結構楽に?楽にではないか…。
河本 逆の言い方をすると、ハッタリも自分を鼓舞する為のハッタリはいいと思うんですけど、自分の能力とかやって来た事に潜在的にも顕在的にも自信の無い人の方が、能力以外のものでマウントを取ろうとして来るんじゃないかな~という仮説をね。年齢とか、社歴とか、立場とか。
脇 はいはい、いますね(笑)
河本 「そうじゃなくて、実力能力は?」っていう話じゃないですか?どれだけの困難を乗り越えて来たかじゃないですか?
脇 ええ。
河本 そうじゃない所で勝負してる人多い様な気もするなぁっていう。
脇 気付いた今、上手に時間を使って将来は自分の実力でちゃんとした時間を使える様にしたいですね。
河本 そうですね。
脇 いや~、肝に銘じておきます!!(笑)
河本 はい(笑)
脇 ありがとうございます!マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は7月27日の放送です。河本さん、ありがとうございました!
河本 ありがとうございました。