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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役 会長 河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー 脇 たまき さん
世界と日本の概念の違い
脇 さて、河本さん。
河本 はい。
脇 今日は“AIの世界”をテーマにお話をしたいんですけれども。
河本 はい(笑)
脇 先日“チャットGPT”のお話もあったんですけれども、今、AIが色んな仕事を代わりにしてくれて、人間はAIに仕事を取られてしまうかもしれないっていう話がよくあるじゃないですか?
河本 はいはい。
脇 そこで思ったんですけど、逆転の発想で、AIが何でもしてくれる世の中になる。例えば、結婚相手もAIで良い!
河本 あ~はいはい(笑)
脇 何なら子供もAIが産んでくれる(笑)子供って言うか、子供に代わるものをAIがやってくれる。
河本 はいはい(笑)
脇 食べ物も全部AIが作ってくれてってなったら、もう人間はAIに全部任せちゃって、働かなくてもいいんじゃないかなってふと思ったんですよね。
河本 うんうん。
脇 「それでも人間は働きたいと思うのか?」「じゃあ、働く意味って何なんだろう?」とか思ったんですけど、どう思いますか?(笑)
河本 まぁね、このチャットGPTの件で、またこう…話題になってますけど、結構前からAIっていう言葉が出だした当初からそういう時代がやってくるんじゃないかみたいな話は結構あったんですけど。そういう未来にこのチャットGPTが出て、近づいてきたみたいな印象を受ける事が多いんじゃないかなと思うんですけど。
脇 はいはい。
河本 どんな世の中になるか分からないですよ。でも、僕が思うのは、確かに労働は減るんじゃないかなって思います。
脇 あっ、AIが発展する事で?
河本 うん。労働の概念とか意味で言うと、いわゆる定型業務。言われた事を言われた通りするとか、嫌々するとかね。
脇 あー。決まり切ったような事をね。
河本 お金の為だけにするとかね。
脇 はいはい。
河本 まぁ、そもそもヨーロッパのキリスト文化で始まった労働っていうのは、神様が与えた罰ですからね。
脇 え!?労働が罰!?えっ、そうなんですか??
河本 概念としてはね
脇 それは海外の概念ですか?
河本 はい。要するに2000年前に生まれた概念ですよね。
脇 あっ、そうなんですか!!
河本 そうですそうです。罰として労働しなさい!ですから。
脇 あー!!
河本 だから、貴族は労働しないです。
脇 あっ、そうですね。王様とかは労働してなかったですね。
河本 だから、皆そこに罰を免れたいんですよね。
脇 なるほど~。
河本 そういう位置付けだったので、やっぱり労働するのは奴隷みたいな。
脇 あ~そうなんですか。そういう歴史が2000年前はあったんですね?
河本 別に日本に奴隷制度なんかないけど、ヨーロッパなんか余裕であったでしょ?
脇 あっ、昔はね。
河本 黒人の差別も含めて。労働がそれだから、労働は奴隷にさせようっていう。
脇 あー。
河本 日本にその概念がないのでね。
脇 そうですね。その罰っていう感覚はないですね。
河本 そもそもないでしょ。もし、今の文化や価値観が保たれるのであれば、ヨーロッパとかアメリカが実現する未来とは違う未来が日本には待ってるんじゃないかなと思いますけどね。だって、そんな概念ないんですもん。
脇 あー。歴史が違うから未来もね。
河本 文化も考え方も違うので、それを一緒にしようという圧力はありますよね。
脇 あります!はい。
河本 世界を統一しよう!という圧力はありますよね。
脇 感じます。
河本 でも、それって文化も一個でいいじゃないっていう考えじゃないですか?それは果たして健全か?って僕は思いますけどね。
脇 確かにね…。日本には日本独自の文化がある訳ですもんね。
河本 あります。自分の育ってきた習慣なり習わしなり、DNAに刻まれてるものもあるでしょうしね。
脇 うんうん。
河本 それより、外からの言われてるものを優先しないといけない理由はそんなに本来ないと思うんですけどね。
脇 うーん。
河本 だから、働くって、お金の為っていうよりも、自分のやりたい事とか、非定型的な事とか、職人的な事とかね。誰かに喜んでもらうとかね。楽しんでもらうとか、一緒に楽しむとか、そういったところの方がより活性化するんじゃないかなと僕は思いますけどね。
脇 でも、その日本人の働くという事の考え方の根柢にはそれがあるのかもしれないですね。
河本 そうですね。困ってたら助ける訳ですし。本来は。海外にはそういうのは無いですもんね。基本的には。
脇 あー。
河本 例えば、日本の夜は安全だって言うじゃないですか?
脇 はい。
河本 夜、女性が一人で歩いても平気だみたいな。海外では考えられないみたいですよ。
脇 らしいですね~。
河本 それ位、文化の形成が違うので。だから、僕は同じ様な結果にはならないと思いますけどね。
脇 あー、海外と日本じゃ?AIが蔓延る世界になっても?
河本 AIの使い方が変わるかもしれないですしね。
脇 あー。どんな風に変わりそうですか?
河本 まぁ、一緒にっていう感じになるんじゃないですか。
脇 あ~。
河本 簡単に言うと、ターミネーターかドラえもんかみたいな。
脇 あっ、なるほど!!そういう事ですか!!
河本 そう。ターミネーターとかマトリックスの世界がアメリカの価値観みたいな感じがしますね。人間VSロボットの戦いみたいな。
脇 あー。最終ロボットが人間を駆逐してしまうっていう様な。
河本 「いや、そうじゃないんだ!」みたいなね。
脇 あぁ~。
河本 日本はどちらかと言うと、鉄腕アトムとかドラえもんとか、パーマンはロボットかどうかはちょっと置いておいて。一緒に生きていってるじゃないですか?(笑)
脇 助けてくれたりしますしね。
河本 そう。だから、それも全然概念が違うって言うか。
脇 確かにそうかぁ…。
河本 補い合いながらみたいなね。
脇 何かそれだったら嬉しいなって思います。
河本 だから、合理性を追求するとマトリックスみたいな世界になるんじゃないかな。ターミネーターとかね。
脇 なるほどね。
河本 でも、合理が全てじゃないと思うのでね。感性の部分も感情の部分もあってこその人間だと思うので。
脇 はい。
河本 それが、調和っていう形が日本らしいなと思いますけどね。
脇 日本は、そういう風にAIの技術とかも生み出して変えていくのかもしれないですね。
河本 そういう社会になるといいですけどね。
脇 うんうん。
失敗から学ぶこともある
河本 その合理性で言うんだったら、前回話した、30年給料が上がらない理由をちゃんと説明してくれっていう話じゃないですか?
脇 そうですね。
河本 そんなのも説明できないのに合理性とか言われてもねぇ。それって都合良過ぎない?ってね。
脇 ねぇ…。一回チャットGPTにも聞いてみたいですね(笑)30年間上がらない理由を…(笑)
河本 聞いてみましょうか!!(笑)
脇 的確に答えてくれたりして(笑)
河本 でも、多分、チャットGPTが凄いって言っても、Web上にあるデジタルの情報を拾ってきて、最も多い最も合理性の高い物を選んでくるっていうだけなので。結局は。今のところ、無から有を生み出してる訳ではないですし。
脇 そうですね。
河本 そのデジタルにあがってるWeb上の情報のすべて正しい訳でもないじゃないですか?
脇 はい。
河本 前回もお話しましたけど、実質賃金とか名目賃金だけでは表せないものがあるんですけどデータ化されてないじゃないですか?
脇 はい。
河本 いわゆる、手取りと消費者物価指数との比較みたいなのがね。なので、無いものは探しようがないですからね。
脇 そうですよね。チャットGPTもね。
河本 それを出してくれたらいいんですけどね(笑)それを計算するの凄い大変だと思うんですけどね(笑)
脇 そうですね~なかなかね(笑)
河本 だから、労働的な物は代替されていくんだろうなと思いますけど、それは別に良い事じゃないかなと思いますし、その分、自分の能力が発揮できるところをどんどん見付けていくチャンスでもあると思いますし。その他大勢とかマジョリティか。多数派とか常識とか、そういったザクッとフワッとしたものから抜け出す良いチャンスかなっていう風に。
脇 あ~なるほど。「やりたくない!こんな単純作業の仕事やりたくないわぁ!」っていうのは全部AIにやってもらって、できた時間を自分が何をやりたいかっていう事を突き詰めて?
河本 嫌な言い方をすると、その嫌な単純作業を何故やらないといけないのかっていう事を深く考えてほしいかなっていう。
脇 あー…。
河本 他にできる事あるの?っていう(笑)
脇 あははは(笑)厳しく言うとね。
河本 厳しく言うと(笑)じゃあ、それがないからやらざるを得ないんだったら答えは簡単ですよね。できる事を増やすしかない訳ですよ。どちらにしてもAI関係なくね。じゃあ、そのできる事を増やすって事は、できるかできないか分からない事をやるからチャレンジでしょ?失敗する可能性があるじゃないですか?
脇 あります。
河本 余裕であるんですけど、そこを失敗しても辞めないという事をしないといけない訳ですよね。でも、失敗するの皆嫌でしょ?
脇 嫌です。怖いです。
河本 これも嫌だってなるんですよ(笑)こっちの同じ作業の繰り返しも嫌だと。でも、新しい事チャレンジして失敗するのも嫌だと。じゃあ、嫌な事がいっぱいになるじゃないですか?
脇 あぁ~…。
河本 じゃあ、どこかに活路を作ろうと思ったら失敗するのが嫌だと思わない事ですよ。失敗を寧ろ楽しめる精神を作ると言うか、失敗しまくってる人に話を聞きに行くとかね。でも、結局、失敗が怖くなければ幾らでも挑戦できる訳でしょ?
脇 そうですね。トライ&エラーの繰り返しで。
河本 そうそうそう。何もパチンコに行く挑戦って、お金が無くなったりとかなるじゃないですか?
脇 はい。
河本 でも、大体の事はお金関係ない失敗ですから。そんないきなりお金が関係する失敗をする必要ないと思うので(笑)
脇 はい…(笑)この前もおっしゃってましたよね。いきなりパーンって投資するんじゃなくて、例えば、自分が何か事業したり何か売りたいっていうならまずはネットからやってみるとか、色んなお金が掛からない方法ってあるって。
河本 そう。経験値を先に積まないと判断力なんか上がる訳ないじゃないですか?
脇 そうですね。
河本 想像だけで物事を決めちゃうとロクな事にならないので(笑)
脇 そうですね(笑)「運営資金がぁ~~!」ってなっちゃいますからね(笑)
河本 そう。想像とかイメージは大事ですけど、確かな経験値とか、確かな観測値に基づくイメージとかだったらいいんですけど、その土台すらないのにイメージしたらほぼ漫画ですからね。
脇 あははは(笑)
河本 架空の話になっちゃうのでやっぱり怖い。それの方が怖いですよね。
脇 そこで失敗しちゃうのは大きな損失になっちゃうので、そこにいくまでに。
河本 それは立ち直れないですよ。
脇 そうですね(笑)チャレンジする心って大事ですよね?
河本 そう。そうしないと逆に自分のその嫌から抜け出せないので。じゃあ、一生それで苦しむのって嫌でしょ?
脇 嫌です。嫌な事で苦しむのは…(笑)
河本 それなら早いうちに、恥をかくんだったとしても別に恥なんて一瞬なんでね。一生苦しむより余程楽だと思うので。
脇 そうですね。
河本 世界を少しずつ広げていって、興味のある事を楽しむ。やりがいみたいなものをちゃんと生み出せる様に。それでも働きたいって思うかどうかは、その時がこないと分からないんですけど。でも、やりがいって、自分の能力がちゃんと発揮できる場に出会えた時とかね。走るのが早い人は、100m走で自分が一番になれる場面にきたらワクワクするじゃないですか?
脇 はい。そうですね。
河本 走るのが遅い人は絶対嫌でしょ?
脇 嫌です…(笑)
河本 やりがいなんか出る訳ないじゃないですか?
脇 出ないで出ない(笑)
河本 歌が上手い人だったら、沢山の人に聞いてもらえる場面にまで辿り着けたら嬉しいじゃないですか?でも、歌が下手な人は絶対に嫌ですよね?
脇 嫌です!(笑)
河本 歌が上手いとか、先天的なもの以外の後天的な能力が発揮できるところっていう場面に出会えたら、やっぱり人の為にもなるし、もっとやりたい!っていうのが出てくると思うんですよね。そういうのってお金で売ってないんですよね。
脇 そうですよね~。自分で探さないと。
河本 そう。自分の能力がどこで発揮されるかなんて追い詰められないと分からないですからね。
脇 あと、自分の事をしっかりじっくり見つめる時間を持つっていうのも大事。
河本 大事ですよね。いや~分からないものですよ。追い詰められないと能力って芽が出ないので。
脇 あ~…(笑)そんなもんなんですね。
河本 そんなもんなんですよ。生存本能的なものと言うか、追い詰められた時の思考回路なんて追い詰められないと分からないでしょ?
脇 そうですね。経験しないと分からないです。
河本 通常時の思考回路とは違うはず。
脇 でしょうね~。スイッチ入るんでしょうね。
河本 でも、それって、追い詰めるっていうのは、そういう新しい事を挑戦するのもそうだと思いますし、今までやらなかった事をやってみるとか、違うネットワークに行ってみるとか、恥ずかしい思いをしてみるとか、まぁ、パッと見て嫌な事ですかね。
脇 うんうん。
河本 でも、今が嫌なんだったら、そっちの方が可能性がありますよね。
脇 今、ラジオ聴いて悶々と悩んでる方も沢山いらっしゃると思うんですけど、是非一歩踏み出していってほしいですよね。
河本 そうですね。時間が経って後悔して欲しくないですからね。あの時やっていれば良かったっていうね。
脇 時間は戻らないので、今!踏み出して欲しいと思います!マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。河本さん、ありがとうございました!
河本 ありがとうございました。