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【第194回】お給料が上がらない!どうしたらいい? 2023.06.08放送分

ニュースブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役 会長 河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー 脇 たまき さん 

 

物価上昇と実質賃金の低下について

 

  さて、河本さん。

河本 はい。

  今回もよろしくお願いいたします~。

河本 はい。お願いします!

  いや~、あの最近ニュースでも言ってるんですけれども。私も実感してることがありまして…「お給料が上がらない!!」(笑)

河本 そうですね!(笑)何回もこの番組でも話はしたかなーとは思うんですけど。上がってないですね~。

  上がってないですよね。私の友達がオーストラリアでラーメン店を経営してるんですけど、この間、日本に一時帰国してて話したんですけど、「日本って本当にお給料低いよね」ってビックリしてて。

河本 あははは(笑)はいはい。

  その子は、オーストラリアでお給料を払ってる方なんですよ。何か政府の決まりで、アルバイトの人も最低1700円かな?土曜日、日曜日は最低でも2200円を払わないといけないっていう決まりがあるらしくて。経営側としてはかなりしんどいって言ってたんですけど(笑)

河本 しんどいですね。

  日本ってそんなことないですもんね?

河本 最低賃金っていうのはありますけど、そんな水準じゃないですね。下手したら半分の所もありますね。

  ありますよね!(笑)

河本 都道府県によっては。

  「えー!!」って海外の話を聞いて余計にビックリしたんですけど。

河本 うんうん。

  私達日本人なので、みんな横並びなので「低い」って言いながら「こんなものなのかなー」って思ったんですけど、やっぱりかなり低いんですよね?

河本 そうですね。ただ、それってお給料が上がって行く感覚じゃないですか?

  はい。

河本 同時に物価も上がっていってるので。一般的にそれをインフレって言う訳ですよね。

  あー。

河本 それが引いてみると、それが緩やかであれば経済成長がちゃんとしてるよねっていう話になってきてて。まぁ、失われた30年っていうのは、それを30年で引いて見ると、日本以外の先進国なりOECDの国なり、全ての国が右肩上がりになってる訳ですよ。

  はい。

河本 要するに、お給料も平均が増えていってるけど、物価もそれに応じて増えていってると。

  緩く経済成長を確実にしてるってことですね?

河本 そう。物価が上がる以上に給料が上がってたらOKじゃないですか?

  はい。ありがたい!

河本 そう。っていうような形を目指して実際そうなってるんですけど、日本だけが全くの横ばいと。

  お給料が上がってない?でも、今すっごい物価上がってますよね!?

河本 そう。後でも説明するかもしれないですけど、名目賃金と実質賃金っていうのがあって、名目賃金っていうのは、例えばお給料が30万だったらこの30万っていうこれです。

  額面っていう事ですか?

河本 そう。額面。で、実質賃金っていうのが、名目賃金を消費者物価指数っていう要するに物価ですよね。それで割ったら出るんですけど。

  はい。

河本 これが要するに、物価が上がってると使えるお金が減って行くっていう話になりますよね?

  はいはいはい!

河本 1%物価が上がっても2%お給料が上がっていれば使えるお金は増えるじゃないですか?

  増えます。

河本 その名目がほとんど変わってないのに物価が上がってるので。使えるお金、つまり実質賃金はちょっとずつ下がっていってるっていうのが日本であるっていうところですよね。

  辛いですね~…。

河本 辛いです辛いです(笑)こんなのね~個人の力とか、一企業ではどうする事もできないです。国全体の話なので。

  あ~…。

河本 意図してるとしか。意図してもそうするのは難しいぐらいですけどね。

  うーん。。そっかぁ…。

河本 これもYouTubeとかニュースでもよくやってますけど、その成長率、この30年20年で見ると、200か国近くある国の中で、日本は下から数えた方が早いらしいですからね。

  えっ、そうなんですか~!?

河本 ワースト2だったかな?

  え~…。そんなに!?

河本 そんなにですよ!下の10か国なんかね、内戦中の国ですよ(笑)

  ちょっと待って!(笑)こんなに日本は平和にやってるのに…(笑)

河本 そう。そこと比較しても日本の方が低いっていうね。もう信じられないような数字。あくまで統計と言うか全体の数字なので。ただ、そこを国民のせいですか?と(笑)

  そうですよね!みんな頑張ってますもんね~!

河本 そう。なので、明らかに、何か目的とするところが違うんだろうなっていうふうに思いますね。

  目的とするところが違う?

河本 うん。日本の国民の発展じゃないところを目的に置いてるんじゃないかなっていう。

  あー。それは国がっていうことですか?

河本 うん。まぁ、国がというかそうせざるを得ないと言うか。

  はぁ~。

河本 例えば、お年寄りを切り捨てると選挙に受からないとかね。

  あー。まぁまぁそうですね。

河本 でも、お金がないからどこかに負担してもらわないといけないとかね。

  うーん…。

河本 まぁ、名目賃金、実質賃金っていうのは、ニュースでもたまにやるんですよ。昨日かな?4.1%消費者物価が上がって、必然的に実質賃金がまた下がったみたいな話が出てたと思うんですよ。7~8ヶ月連続とか言って。

  そうなんですか!?

河本 ただ、先程言ったように、名目賃金と消費者物価指数の関係なので、手取りじゃないんですよ。

  あ~。手取りになってくるとこれはどうなるんですか?

河本 より悲惨な数字になりますね(笑)

  いや~…辛いなぁ(笑)

河本 所得税ってそんなには。ちょっと税金はそこまで専門じゃないので分からないですけど、多少は上がってると思うんですけど、住民税が入ってるじゃないですか?10%とか。

  入りますね。

河本 なので、全体的に見るとやっぱり負担は増えてるんですけど。社会保険なんて、この20年で倍とかになってるんですよ。

  そんなにですか!?

河本 そうそうそう。2~30年で倍くらいになってます。っていう事は、手取りは減ってるじゃないですか?

  減ってます。

河本 でも、そこは名目賃金と実質賃金には反映されてないですよね。手取りなので。

  はい…。

河本 要するに倍になってる。仮に、今、社会保険料はザックリ15%ですけど、この15%って会社も負担してるじゃないですか?

  あっ、そうですね。

河本 この会社が負担してるっていうことは、それがまとめて30%国に払ってる訳ですけど。毎月の給料でね。

  はいはいはい。

河本 これって、従業員に還元したって会社は良い訳じゃないですか?

  そうですね。その分をお給料にして払って貰っても良い訳ですもんね?

河本 でも、法律だからそれはできないけど。

  あり得ないけど。

河本 っていうことは、それだけ分会社も人件費として見てる訳じゃないですか?

  はい。

河本 でも、本人の所にはいってないじゃないですか?

  いってないです。でも、会社の支出は膨れ上がってる訳ですよね?

河本 膨れてるんですよ。で、更に手取りが減った上に物価が上がって行ってると。そりゃ使えるお金なんか減る一方ですよ。

  そうですね(笑)

河本 っていうことを真摯に受け止めずに、何か「賃上げ」とか言ってるじゃないですか?これって、賃上げできる環境を作るのが政治の仕事じゃないの?って思うんですけど、給料が下がっていく政策しかしないじゃないですか?給料というか手取りが減っていくのに物価だけ上がっていくと。

  そうですね。

河本 じゃあ、対策は?っていうと「賃金上げるのを要請する」でしょ?(笑)もうちょっと頭使ってよ!って思うんですよ。

  あははは(笑)私達労働者って、貰う賃金しか見えないので、会社がその分負担してくれてるっていうのが私達は見えてないので分からないんですけど。確かに、そういうふうに話を聞くと、私達の社会保険料、健康保険料とか年金とかって、半分会社が負担してくれてるんだなーって思うと「あ~そっか!社会保険料が増えるっていうことは、会社も私達の為に払ってる分が増えてるのか」って思いますね。

税収の増加について

河本 それで、2022年度の税収が過去最高だったらしいんですよ。

  え!そうですか!!

河本 68兆円。

  へぇ~。

河本 二次補正で3.1兆円増額らしいですよ。

  お…えらい潤っておられますね(笑)

河本 これはロイターの記事ですけど。ただ、2022年度の社会保険料は74.1兆円なんですよ。国に治めてる額が。税収料多いんですよ(笑)

  ほんとだ!(笑)こうして見るとそうですね。

河本 これね、使用目的が決まってるからって税金じゃないですけど、色の付いたお金ですけど、使用目的が決まってるからといっても「じゃあ何も言っちゃダメなんですか?」と。何か言えない感じじゃないですか?

  空気的に?雰囲気的にね(笑)

河本 しょうがないみたいな。「いやいや、もうちょっと使い方考えてよ」っていうふうに言ってもいいんじゃないかなっていう。勤めてる人は。

  そうですよね。

河本 「今後もこれ続けるんですか?」と。手取り、ちょっとぐらい給料が上がったっていっても、ここで全部取られちゃうじゃないですか?じゃあ、何のために働くんですか!?っていう(笑)

  まぁ、そうですね。そういう気持ちにはなっちゃいますよね。

河本 そうそうそう。っていうところを、まぁ言ったって変わらないのでね。でも、そういう現状であるっていうことを自覚して会社と向き合わないと、ただ単に文句言ってりゃ給料増えるっていう最早そんなのではないですしね。

  うんうん。

河本 どうやったら本当の意味での手取りが増えていって、働いた分だけちゃんと余裕のある生活ができるようになるのかっていうのを本当に考えないと、どんどん吸い取られていく仕組みばかりができ上がっていってて、セーフティネットなりとか、老後の不安なんかに対する対処っていうものは全然構築されてないので。本当に自分で考えないと、取られっぱなしっていうのがありありと出てるので。これは会社にも言えることですけど、こんな少子高齢化で30年給料が上がらない。まぁ、個別には上がってる会社はあるんですけど、平均を取ると上がっていってないと。負担だけが上がっていってる。これを今後も続けていく前提で物事を考えないと、「信じてたのに~!」みたいになる(笑)

  あははは(笑)「何を信じてたんだ~!!」ってなりますね(笑)

河本 まぁ、国をね(笑)「裏切られた!!」って言っても誰も責任取ってくれないのでね。

  時すでに遅し…になってしまうとちょっとね。

河本 多分、自己責任って言われると思いますけど。

  え~…(笑)

河本 そういう自己責任が大事だみたいな。まぁ、言えば、前置きというか自序みたいな形で言ってきてますからね。

  あぁ~…そうですね。それでうまいこと投資をするように言われてますけどね(笑)

河本 だから、労働だけである一定の生活をし続けていくっていうのは、すごく難しくなってるっていうふうに思いますね。

  そういう社会になっていってるんですか?

河本 まぁ、昭和の時代って、経済が右肩上がりですし、給料は放っておいても増えるのでね。

  高度経済成長期がね。

河本 本当に今の70代の人が新卒で入った頃と、ピークの40代50代とかだったら10倍ぐらいになってるんじゃないかな。

  あ~…そんなにですか!?

河本 まぁ、物価が低かったっていうのもありますし。

  経済成長もすごかったですからね。

河本 そうです。それがこの30年ピタっと止まってるのでしんどいっていう(笑)

  そうですよね(笑)

河本 それで、とうとう賃金上がらないけど物価が上がってきたと。品不足を中心として。これは本当にヤバいし、政策的な問題なんですけど。僕は政治家とかじゃないので自分らで考えると、昭和の時代は労働だけで食えたと。家族を養っていけたと。それは定年もあったし退職金もあったし、定年60歳ですしね。そこから年金貰えますしね。

  そうですね。

河本 まぁ、60歳まで頑張ればいいんだけど、今ね、もう定年なんてね。

  今70歳ぐらいになりそうとか言われてません?

河本 僕ら世代は、僕は80歳だと思ってますけどね。年金が貰えるのは。

  うわぁ~めちゃめちゃ…えっ、生きてるかな(笑)

河本 あははは(笑)まぁ、75歳は絶対です。

  えー!生きてるかなぁ!?

河本 ちょっとずつそっちに合わせていってますね。80歳にできるかどうかは別として、本来のシステム上は平均寿命が受給開始年齢ですから。

  あぁ~そっかぁ…。

河本 今の段階で80歳を超えてるのでね。

  ええ。

河本 ただ、健康寿命ってそれのマイナス10歳なんですよ。

  そうですか。

河本 じゃあ、動けなくなったらどうするの?ってね。

  じゃあその10年はどうして生きていけばいいの?って。

河本 自己責任です。

  この74.1兆円から何とかしてくれないんですか?社会保険料…(笑)

河本 まぁ、医療費に回ったり色々としてますけど。まぁ、僕らの時にはちょっとどうなってるか…。

  えぇ~…。

河本 今の逆ピラミッドの人口構成の中で、今が一番現役世代の負担が高いんじゃないですかね。

  消費税を増やさないっていっても、静か~に社会保険料は増えていってるので、そこに私達も気付かないとダメですよね?(笑)

河本 そうですね。本当にシビアな問題だと思います。

  ですよね~。ボーっとしてたらダメだなーって自分でも思います(笑)

河本 個人ではどうしようもないですけどね。

  個人ではね(笑)
マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。
河本さん、ありがとうございました!

河本 ありがとうございました。