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【第190回】“シェフの貝どころ”姫路市30周年事業に起用されました! 2023.4.13放送分

ニュースブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役 会長 河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー 脇 たまき さん 

 

アサリを活用したSDGsの取り組みについて

  さて、河本さん。今回もどうぞよろしくお願いします。

河本 はい。よろしくお願いします。

  先日見ましたよ!新聞を。

河本 あっ、ありがとうございます!

  リビング姫路に掲載されてまして、【地域のSDGsを播磨灘とアサリで学習】。

河本 なかなか新しい切り口だなぁと思いますね(笑)

  あははは(笑)アサリと言えば、マインズの“シェフの貝どころ”なんですけれども。その播磨灘の地域でイベントをされたっていうことなんですよね?

河本 そうです。ちょうど姫路城が世界遺産に登録されて今年が30周年っていうことで。我々、アサリの養殖をやってるんですけど、何か姫路市の30周年事業に起用できることができないかなっていう事を考えてて。それでちょうどこういったSDGsっていう事と、地元の食材っていう事と食と教育っていうところで、姫路市さんと話をしたところこれはやれるんじゃないかっていう事で。それで、この30周年記念事業として謳わせてもらって、イベントをちょっと開催したっていう形ですね。

  親子で参加っていう形だったんですよね?

河本 そうです。

  内容は、どういう内容をされたんですか?

河本 まぁ、アサリっていうのが、水を綺麗にする習性があるっていう様な特性がありまして、プランクトンを食べた時に他の物も吸収して最後エラで吐くんですけど、その時に異物なんかが吸収されたりして実際に綺麗になると。

  へぇ~。海が綺麗になるっていう事なんですね?

河本 そうそうそう。それを小麦粉みたいな濁った水の中にアサリを付けておくと、一時間でどう変化するであろうか?みたいな。

  あぁ~。

河本 それで、多少は綺麗になっていくっていうのが分かったと同時に、実際に白浜、播磨灘の海で育ったアサリを料理して親子で一緒に食べてもらおうと。地元の食材を食べてもらおうという事で、実際にクラムチャウダーを作りました。

  美味しいですよね~!

河本 まぁ、さすがにシェフが仕込みをしているだけあって(笑)

  そうですね!弟さんがシェフですもんね!

河本 はい(笑)かなり美味しくできて、仕込みは終わってるのであとは調理するだけっていう感じで、調理していただいて食べてもらって。普段、今の子供ってアサリとかにあまり馴染みがない人が多いんですけど、非常に喜んで美味しい美味しいって言って、お母さん共々食べていただいて、大満足で帰ってもらったっていう形ですね。

  やっぱり地産地消っていう事にも繋がるんですよね?

河本 地産地消にも繋がりますし、一番謳いたかったのは、国産で養殖してる物と畜養と2種類あるんですけど。畜養っていうのは、輸入した物を播磨灘で3~4ヶ月育てるんですね。そうすると身がすごいパンパンに入っていく。
国産っていうのは、孵化からやってるんです。要するに、受精して赤ちゃんを産ませるところからやってるので、これの特徴っていうのが海の資源を一切奪わないっていうところにありまして。

  へぇ~。

河本 普通、養殖するってなっても稚魚をどこかから獲って来てとか、稚魚は輸入してとかそんな話なんですけど、それすらも自分達で生み出してるので。まぁ、生み出してるのはアサリなんですけど(笑)

  はい(笑)生み出させるように、持っていってるって事ですね?

河本 そうそう。結局、海の資源を一切奪わずに、自然を活用できてるというところが、SDGsの醍醐味というか、メインのところなんじゃないかなっていうので力を入れてやってるところですね。

  海の資源を奪わずに、卵から、子供を産ませるところからっていうのは、なかなか大変だったんじゃないんですか?そこまで辿り着くには。

河本 大変です!教えてくれる師匠みたいな方が室津にいるんですけど、その方にやり方を教えてもらったりもするんですけど。まぁ、自分達でも、おかしいな、上手くいかないなみたいな事をやりながら、色々試行錯誤しながら、このウイルスが実はダメなんじゃないかなとか、そういったのを滅菌しながらとか。まぁ、孵化のところの確率でいうと、去年3割位しかできてなかったんじゃないかなと思いますけど、今は6~7割位までの確率で、できてるんじゃないかなと。

  だいぶ上がってきましたね!

河本 そうですね。これで今シーズンでテストしたら、9割位にまでいけたらいいかなというところですね。

  試行錯誤を繰り返しながらですか?

河本 そうですね。あとは、前も言ったかもしれないですけど台風ですよね(笑)

  あー!そうですね。これからまた夏にかけてね…。

河本 この養殖をやるようになって、改めて自然環境の変化っていうのを実感してるんですよ。

  直接受けますもんね。

河本 そうなんです。我々のイメージって、台風は9月とか10月。

  そう思います。

河本 実際は、8月位に来てるんです。

  もう来てるんですか?

河本 来てるんです。

  海の方には来てるっていう事ですか?

河本 いやいや、台風自体が。

  あっ、そうなんですね。

河本 台風や~とかって言って、毎年関係ない時は思ってたんですけども(笑)いざ関係あると、お盆前後が多いんですよ。

  8月15日とか?

河本 そう。あの辺り。

  えー。

河本 播磨地域って、台風もあまり直撃しなかったんですけど。去年も一昨年も直撃してるんですよね(笑)

  何か瀬戸内なのでイメージとしては直撃しないかなと思うんですけど。そうなんですか…。

自然環境の変化による影響について

河本 やっぱりちょっとずつ環境変化しているので、実際アサリも5月のイメージがあると思うんです。潮干狩りとかで。

  うん。そうですね。

河本 でも、実際は4月末位までが限界なんですよね。

  へぇ~。

河本 明らかに環境、気候の変化によるものですね。

  じゃあ、昔とはちょっと全然違いますね~。

河本 違いますね。だって、夏めちゃくちゃ暑いでしょ!?

  めちゃくちゃ暑いです…(笑)

河本 めちゃくちゃ暑いじゃないですか。

  しかも、年々暑くなってる気がします。

河本 そうなんですよ。20年位前とかと比較しても全然違うんですよ。

  ビックリします!

河本 海の上ってとんでもなく暑いんですよ!照り返しがあるから。

  そっかぁ…。

河本 で、やっぱり暑いと良くないんですよね。

  良くないっていうのは?

河本 アサリには。

  あっ、アサリには良くないんですか!?

河本 はい。暑い期間が長くなってきてるので、急激に気温が下がると身が入りだすんですけど、急激に寒くなる時期も遅くなってきてるので。

  あー、じゃあ、寒い時期も短くなってきてるっていう感じですか?

河本 短くなってきてますね。人体にっていうのは、エアコンがあったりとか、暖かくしたりとか涼しくしたりはテクノロジーでできるんですけど、生物はそれができないのでもろにその影響を受けてますよね。やっぱり。

  そうですよね。じゃあ、アサリさんはできるだけ暑くないほうが好きっていう訳ですよね?

河本 でも、暑い時に殻が大きくなるんですよ。

  あっ、そうなんですね。

河本 そうなんです。だから、ずっと寒くてもダメなんです(笑)

  なるほど!そのバランスですよね。

河本 そうですね。だから、日本に昔から天然のアサリが山のように採れてたっていうのは、最適な環境だったんでしょうね。何千年も。

  ちなみに、今ってやっぱり天然の国産のアサリっていうのは少ない?

河本 まず、天然っていうのがほぼないですね。

  ないんですか!?

河本 はい。獲れるよって言うけど、自分達で消費する程度は獲れたりとかはできますけど、商業ベースに載る量はまず無理でしょうね。

  そっかぁ~…。

河本 国産アサリもない事はないけど、北海道とかは別としてないことはないけど殆どないです。

  っていう事は、スーパーとかでアサリって売られてるじゃないですか?あれは輸入が多いですか?

河本 今はもう中国産とか韓国産とかって書いてると思いますけど、一年ちょっと前まではそれを国産とか熊本産とかって謳ってたんですよね(笑)

  あっ、そうですか(笑)

河本 それが事件になって、しっかりと明記しないとっていう事で、ある意味適正価格になったっていう感じはしますけどね。

  へぇ~。

河本 だから、ふるさと納税から熊本産のアサリが一斉に消えたっていう(笑)

  そうなんですね(笑)スーパーでよく私は恐らく中国産とかを買ってるんだと思うんですけど、そのアサリの大きさと、この前のシェフの貝どころを買わせていただいたじゃないですか?身の大きさが全然違ってて!シェフの貝どころの方が、倍くらいありましたね。

河本 そうですね。重さ的には3倍くらいですかね。

  3倍ですか!?だって、計ったって言ってたじゃないですか?横幅計って4㎝あったんですよ!えー!ハマグリ!?って思って(笑)

河本 そうですね(笑)特大サイズは、ハマグリと遜色ないですね。

  本当に殻パンパンに入ってたんですよ!あれは凄いですね!

河本 普通の天然のアサリもそうなんですけど、養殖するにしても砂浜で養殖する場合、囲ってとかネットに入れてとか。潮の満ち引きがあるので、潮が満ちてる時しか餌を食べれないんですよ。

  あ~そうなんですね。

河本 まぁ、聞けば当たり前なんですけどね(笑)潮が引いてる時は、砂しかないのでプランクトンがいない。でも、我々の工法は垂下型って言って海中に吊るしてるので、海中のパレットの中に砂を入れてアサリを入れて網で被せてるっていう感じなので、年中海中に浸かってる訳じゃないですか?

  プランクトンがずっと年中いるっていう事ですね?

河本 そうです。だからずっと食べれるんです。だから、自然ではあり得ない肥満度になるっていう。

  あっ、なるほど~。美味しいものをね。アサリにとってもずっと食べさせてもらえて嬉しいことですね。

河本 そうですね。果物とかの品種改良で、糖度を上げたりするじゃないですか?感覚的にはああいう感じで肥満度を上げてると。それによって身が尋常じゃない入り方するっていう。味も濃くなっていくし。

  なるほど~。そうそう!すごく味が濃かったです~。

河本 言い方は悪いですけど、輸入物は肝が臭いものがあるんですよ。

  時々ありますね!

河本 それがない。しっかりと肝の味がするっていうのがあって。でも、ただ、美味しいものを作るだけじゃ知ってもらえないので(笑)しっかりとそれをブランディングして行って、喜んで食卓に届けられる、食卓で食べてもらえるようにしないといけないなと思ってますけど。最終的には姫路の特産物の一つに挙げられる様になれたらいいなと思いますね。

  姫路といえば!

河本 アサリ!みたいな(笑)

  ね!でも、本当にそうなってほしいです。本当に食べてみて、実際に見てみて、身が大きいっていうのもビックリしたんですけど、何か艶々して綺麗って思ったんですよ。艶があると言うか。

河本 そうですね。

  お肌とかでもみずみずしいのって、パーンって張ってるじゃないですか?ああいう感じでした。

河本 はいはい。そうですね。何か家族皆で話題にできるじゃないですか?それは凄くいいなと思って。コロナとかで外出が制限されてた時期とか、まぁ、もうそれは終わりましたけど、それもあって余計に食卓が明るいほうが良いよなっていうのは思ってたので、尚更広げていきたいなと思っています。

  やっぱりこういったものっていうのは食育とかにも繋がるんですかね?

河本 そうですね。自然の物というか、体に良い物、本当に良いといわれる物っていうのは減ってきてるような気がするんですよ。昔の方は色々知ってると思うんですけど、いわゆる粗悪な加工品っていう物が多いじゃないですか?

  はい。

河本 だから、それを絶対食べるなとかは難しいと思うんですけど、どういう効果があるかとか、どういうものを体に取り入れないとダメだとか、正しい知識を基に大人が子供に教えられるようになればいいのになーっていう風に思いますね。
なかなか、僕も勉強中でまだまだ難しいんですけど。少しずつ少しずつそっちの知識も入れていきたいなとは思っています。

  この地産地消に繋がるっていうのは、やっぱり皆がこういう風にやっていけば、自給率っていうのが上がっていくんじゃないかなと思うんですよね。

河本 うーん。それは政策なので、そこはまた政治とかの問題なのかなっていう。

  あっ、なるほど。

河本 個人が生産したくても国が制限してる訳じゃないですか?

  はいはい。

河本 減反なんて一番分かり易いけど。

  そうですね(笑)

河本 本当は備蓄を考えて政府が買い取るべきなのに、何故減らそうとするのかサッパリ意味が分からないんですよ。

  あれはそうですね(笑)

河本 もし、本当に食べれなくなった時に配ればいいのになっていう。何故それをせずに、輸入にばかり向かうのかなって。本当に米だけじゃなくて、最近は畜産とか酪農とかもそういった影響を受け出していますし、そもそも農家の平均年齢って75歳とかじゃないですか?

  高いですね。

河本 これあと5年したらどうなるんでしょう?っていう(笑)

  そうですよね。

河本 それって明らかに個人の問題じゃなくて政治の方向性だと思うので。個人では抗えないですよね。だから、自分達で食の確保っていうのは結構本気で考えていかないといけない時代が来るんじゃないかなっていう。ちょっと怖いですね。

  そう思います。そういう意味でもシェフの貝どころを是非頑張っていただいて、日本中で有名になるようにね!!

河本 ありがとうございます!(笑)

  はい。ありがとうございます。マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。河本さん、ありがとうございました!

河本 はい。ありがとうございました。