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こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。
■放送日時 第2・4木曜日 9:29~9:49
■提 供 株式会社マインズ
メインスピーカー
株式会社マインズ 代表取締役 会長 河本 尚吾
MC
FM GENKI パーソナリティー 脇 たまき さん
社員研修の意義とは
脇 さて、今日は2月23日という事で、もう少しすると新入社員の方が会社に入って来てっていう時期になると思うのですが。今日は河本さんに、社員教育、新入社員研修であったりとかってあると思うのですが、その辺りを教えていただこうかなと。お願いします。
河本 はい。教えられる程かどうかはわかりませんが(笑)
脇 あははは(笑)まぁ、各会社で研修とかっていうのはあると思うんですけども。マインズさんって、例えば、新卒の方であったり中途採用の方でそれぞれ研修とかも違ったりとかするんですか?
河本 うちも1~10まで体系ができてますか?って言われるとできてないです。ゼロっていうわけじゃないですけど、それを今の社長が構築中っていう感じですかね。
脇 へぇ~。
河本 今までは都度都度にやっていたやつとか、この子にはこれが良いんじゃないかな、この子にはこれが良いんじゃないかなって言うか、どちらかと言うと個別最適っぽくやっちゃってた感じなので。全体としての、ある階層ごとのカリキュラムっていう形はあまり取ってなかったので。それはそれで良くないよねっていう事で今作ろうとはしてます。
脇 あっ、なるほど!河本さんの考え的には、社員研修、社員教育の中で、こういう事はやっぱり必要じゃないかなっていうのはありますか?
河本 うーん…。やっぱり、その会社の考えによると思うんですけどね。結局。人間力教育って言うんですか?その部分と、スキルの部分で言うと、新卒ってどっちも無いじゃないですか?
脇 そうですね。はい。
河本 なので、それを研修するっていうのは理屈で分かるんですよ。じゃぁ、中途の人はどうしますか?っていう。
脇 そうですね。
河本 社会人経験はあるわけですし、採用されたからにはそれなりの経験を買われたからでしょうし。まぁ、だから、それに個人個人が全部経過がバラバラじゃないですか?それをどうやって一括でやるの?っていう。新卒っていうのは、全員が真っ新と言うか条件が一緒なんですよ。
脇 そうですね。やりやすいと言うか(笑)
河本 やりやすいっちゃ~やりやすいですよ。その色にも染めやすいっていうのかもしれないですけど。なので、それは各企業ごとに個別で考えていかないといけないんだろうなと。やっぱり、最新のデータは分からないですけど、大手企業は中途が増えたと言っても、まだ新卒の方がウエイト高いと思うので。
脇 そうですね。割合としては入れてもらえる人数は新卒の方が多いですもんね。
河本 中途で入る場合は、相当のスペシャリストか、相当のレア性とか、相当の技術みたいなものがないと、一般でポンって入るってなかなか難しいと思うので(笑)
脇 はい(笑)
河本 だから、全然ケースが違うと思うんですよね。一概にどれが良いあれがダメっていうのはないと思いますけど、その人間力って言っても、それぞれの会社が例えば素直さを大事にしてる会社とか、営業を大事にしてる会社とか、チャレンジを大事にしてる会社とか、それぞれ会社によって違うじゃないですか?だから、それに合わせた話に当然なっていくと思うので。それが自分に合うか合わないかですね(笑)
脇 そうですね。あと、ちょっと気になるのが、最近…まぁ最近なのか分からないんですけど、入っても打たれ弱くて辞めちゃう若い子が何となく私の周りには多いなって気がするんですよ。で、辞めましたっていう子に理由を聞いても、私からしたら「え!?そんな事で辞めたの?」みたいな(笑)そういうのがあるんですけど、会社関係なく社会人としてやっていくにはどういう事が大事だと思いますか?
河本 うーん…。これね~、、多分これは教育にも色々と繋がっていくと思うんですけど。理不尽さを知らないまま社会に出て来たからじゃないかなと。
脇 あ~。
河本 正しいか正しくないかで言うと、そんなに怒らなくても注意したら分かるとか、それくらい言われた程度でとか色々とあると思うんですけど。世の中って理不尽の塊みたいなものじゃないですか?
脇 そうですよね!(笑)
河本 どこか理不尽じゃない所あったっけ?っていうくらい筋が通ってない事だらけで。
脇 はい(笑)
河本 むしろ、カオスみたいな状態を辛うじて人の善意で保ってるみたいな感じじゃないですか?
脇 はい…そうですね。
河本 でも、その理不尽さに腹を立ててても…(笑)降りかかって来るじゃないですか?シャワーの様に。
脇 はい。しょうがないですよね。
河本 社会に出て色々何かやろうとすると特に。ただ、学生時代とか、逆に言ったら、平等とか権利とかは正しいかもしれないですよ。理想かもしれないですけど、理不尽極まりない状況みたいな所の乗り越え方を教わらないと言うか。やれ!って言ったらやれ!って言うようにやらないといけない時もあるじゃないですか?(笑)
脇 そうですね。何でやねん!って思いながら(笑)
河本 それを嫌だと言えるのが学生じゃないですか(笑)
脇 はい(笑)
河本 まぁ、でも、学生の時はそれで良かったんだけどな…とかっていうのもよく言われると思うんですけど。そういう環境にしちゃってるのは本当にマズイって思うんですよ。あまりにも社会に出る時と学生時代との環境のギャップがあり過ぎて。
脇 ちょっと、平等平等って言い過ぎなんじゃないかなっていうのは何となく感じます。
河本 そうだし、その中でそれで辞めちゃったら、自分に自信が持てるんですか?って言ったら、どこで自信持つんですか?っていう話で。
脇 そうなんですよね~…。
河本 根拠がなくてもいいからちゃんと自身持って欲しいけど、そのキッカケを与えてないですもんね。そんなん絶対メンタルにきますよ。
脇 そうですよね(笑)
河本 立ち直る方法っていうのも、結局、自己責任で自分で探してくださいねっていう話でしょ?押しつけておいて責任取らないって酷いなっていう(笑)
脇 ですよね~。辞めっちゃったら結局自分がその後困るだけだから、そこはグッと堪えて、結局、実力がついたら発言力ってつくと思うんですよ。私は。だから、自分の実力をつけるまでは、奥歯を食いしばってそこで盗む。色んな人のやり方を盗んでどんどん実力をつけていく。実力がついたらNOって言えるじゃないですか?(笑)
河本 うんうん。一般的には、順番としてはそっちが正しいと思います。けど、結局、その会社がどんな会社か分からないですし、本当に辞めた方がいいかもしれないじゃないですか?もしかしたらブラック企業だったりとか、実は本当のパワハラだったとか。
脇 あ~なるほど!そうですね!
河本 そんなモノからは絶対我慢する必要はないので。ただ、本人も周りも決めつけちゃうみたいな所が結構あるから。何て言ったらいいのかな…その人だけの経験なのでね。似た様な経験はあっても、全く同じ経験っていうのは絶対ないので。そうすると、結局自分で考えて決めないといけないんですけど。自分の人生の事を。そのキッカケが教育の中には無いですよね。
脇 無いですね!
河本 それに、決められた事をやるっていうのは教わるけど、自分で考えて、自分の責任において決めなさいっていう事は習わないので。
脇 そうですね!
河本 自分の人生の意義をどう作るかとか、いつ踏ん張るんだとか、っていう所まで考えないじゃないですか?
脇 はい。。
河本 っていう事は、アイデンティティの大事な部分を奪っちゃってるんじゃないかなっていう。だから、自信とか持ちたくても持てないんですよね…っていう。挙句の果てに自己責任って言われるわけじゃないですか?(笑)
脇 最終言われますね(笑)
河本 何か自分で決めたっけ!?って(笑)親は当然心配してくれますよ。我が子ですから。でも、時間は戻って来ないので。まぁ、でも、僕自身も20代半ばくらいに死ぬほど後悔して、何も考えてなかった薄っぺらの自分に気づいた時に(笑)何てボケてたんだろうなって(笑)
脇 あははは(笑)それまではあまり考えてなかった?
河本 考えてなかったですね~(笑)でも、死ぬほど後悔して、過ぎちゃったものはしょうがなくて、死ぬほど反省して、死ぬほど出遅れてる事を実感して、こんな後悔は二度としたくないなっていうのがリスタートのキッカケですからね。
脇 その後悔が逆にエネルギーになったっていう事ですよね?
河本 そうですそうです。まぁ、挫折も人それぞれなので。乗り越え方も人それぞれなので(笑)ただ、ものは考えようで、それをちゃんと自分の経験値としてプラスに持っていく、全てこれからの話ですから。
脇 はい。
河本 一生懸命調べて、一生懸命勉強して、そうやって自分で判断できる、考える材料をいっぱい自分の手元に置いてて欲しいなって。それは人から聞いた事じゃなくて、ちゃんと自分で調べてっていうのが結構大事ですね。
脇 興味がある事はとことん色々と調べていくっていう事ですかね?
河本 そうですね。
自分で「考え」「疑問に持ち」「決断」することが大事
河本 興味がある事もそうですけど、僕が最初の頃に思ったのは、社会人っていうのは、どういうゲームルールで生きていく人の事を言うんだろうって?
脇 はい…?
河本 会社人、企業人って言ったらいいのかな?その企業に勤めていて、その企業の理念や何やらに合わせたそういう感じになるんだと思うんですよ。
脇 はい。
河本 社会人は一体何ですか?と(笑)
脇 何かまたちょっと違いますよね。
河本 芸能人は社会人ですか?
脇 芸能人は社会人とはちょっと違いますね(笑)
河本 プロ野球選手は?
脇 社会人とは…でも、ある意味社会人ですよね?社会性がないと(笑)
河本 劇団四季の人は?
脇 社会人のイメージとはまた違いますね。芸能の世界の人と社会人はちょっと違うかなぁ…。っていうのは、常識の所がちょっとまた違う気がするので。
河本 だから、その言葉として社会人は誰でも使える、中学生でも使えますけど、定義づけがない言葉を使っちゃってる時点でまぁまぁヤバくないですか?
脇 ふんわりしてますよね(笑)
河本 そうです。っていう事は、そのゲームルールって絶対見えて来ないんですよ。
脇 はい(笑)
河本 そのゲームルールが分からないのにどうやってプレーするんですか?っていう。自分の人生なのに(笑)この“社会人”っていう言葉は例えで何をもって?っていうのを、せっかく先程言った劇団四季とかYouTuberとかプロ野球選手になるとか、そういったプロ職業を目指す人はそれで全然いいと思いますけど、いわゆるそうじゃない人を社会人って言うんだと思うんですよ。一般の企業に入ったりする人の事を。そこのゲームルール、市場で生きていく事を決めたのであれば、まずそこってどういうルールなの?っていう所を調べないと年収は上がらないですよねっていう。
脇 うんうん。そうですね。どういう構造になってるのか。
河本 スキルって何のスキルが要るんですか?っていう(笑)
脇 そうですよね。
河本 それを一個一個解きほぐしていきながら、自分が身につけないといけない最低限の知識。そういうのをすっ飛ばして「挨拶は大事」とか言われても。
脇 あははは(笑)
河本 いや、段階が飛び過ぎ!みたいな(笑)アスリートだって挨拶は大事だろうし、みんな大事だと思うんですよ。
脇 そうですね。
河本 結びつけ方が雑だなっていう。それだったら、研修みたいな形でやっても押しつけになっちゃうだろうな。腹には落ちないだろうなと。結局、自分で考える、問いを持つ、何でだろう?っていう。研修なんかはそのキッカケにするのが一番良いんじゃないかなって思います。
脇 あー。なるほど。
河本 僕がやる場合はできるだけそういうようにしてます。
脇 疑問を持つっていう事ですね?
河本 暗記したってしょうがないでしょ?
脇 しょうがないです。
河本 そんなの学校時代散々やったってそんなん…もういいって…っていう。Google見たら分かるのにっていう(笑)
脇 正しい答えなんて無いですもんね!社会人になってからは。
河本 全然ないですないです。決めるっていう事の方が大事です。
脇 自分がどういう社会人になるのかっていうのを、自分でプランニングしていくっていう事が大事になって来ますよね?
河本 そうですね。3つの会社を掛け持ちしてる方も当然いらっしゃるでしょうし、色んな形があっていいと思うんですけど。ひとつ言えるのは、この国の制度にある程度依存せざるを得ないっていう(笑)
脇 あ~日本に住んでる以上はね。
河本 年金要らないって言っても払わないといけないじゃないですか?
脇 払わないとねぇ。
河本 それを乗り越えるトップランナーはまた別だと思うんですけどね。
脇 はい。あぁ~…ちょっと深い話になりましたけど。
河本 好むと好まざるとに関わらず、何かそんな感じかなと。
脇 やっぱり、これを若い頃から意識できてたらそれが将来より有益な時間が長くなるっていう事になりますもんね。
河本 そう!自由な時間が増えます!
脇 そうですね。ラジオを聴いてるリスナーの皆さんも是非参考になさってください。
マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。河本さん、ありがとうございました!
河本 はい。ありがとうございました。