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【第133回】キャリアパスは自分自身で描く時代に! 2020.11.12放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

かつては会社が描いてくれていた「キャリアアップの道筋」

津雲 さて、河本さん。今日のお話なんですが、この間うちのスタッフが「最近の若い子は凄いね~」って言ってたんですよ。

河本 ほぉ。

津雲 だいたい同じ世代のスタッフが言ってたんですけどね。「俺達の世代では考えられなかったけど、今の子は“ずっと自分はこの会社にいるとは限らない”って最初から思っていて、“自分はこうなりたいから、ここではこの力を身に付けて、次のところではこういった能力を身に付けて、いずれはこうなりたいんだ”っていう、ちゃんとしたビジョンができている」って言うんですよ。

河本 はいはいはい。

津雲 私達の時には、本当に考えられませんでした。皆、段々変わってきているんですかね?河本さんは、そんなこと感じられます?

河本 いや、やっぱり感じますね。若い人は特に。昔は考えなくても良かったので、別に考えてなかったからダメだったのかって言うと、「そういう時代じゃなかった」って言った方が正しいと思いますけどね。

津雲 何も考えなくても、ちょっと年上の先輩には、自分の未来の姿がいて、そのまま時が経てばそうなってる。みたいな?

河本 うん。そうですし、会社が本人のことを考えて「5年も経ってるし、一回この経験をさせた方が、今後の本人の為には良いよね」とか言って、ローテーションさせたりとか。いわゆる、会社がキャリアを考えてくれてたって言った方が正しいかも知れないですね。

津雲 あー!自分が考えなくても、会社の方でキャリアパスを作ってくれていた?

河本 まぁ、大きい会社に限るかも知れないですけどね(笑)

津雲 あっ、そうですね(笑)

河本 そもそも、人事異動がない会社、中小企業だったらいっぱいありますしね。

津雲 そうですね。ずっと同じ作業、ずっと同じ仕事をしてるというのはよくある話ですけど、大きな会社は自然とそういう形になっていたということなんですかね。

河本 そうですね。まぁ、人事異動っていうのは、当然今でもあるんですけど、何かちょっと趣旨が変わってきてるんじゃないかなとは思いますけどね。

津雲 趣旨が変わってきている?と、おっしゃいますと?

河本 若い人が「ずっといるつもりないんです」っていうのとも関係があるんですけど。いわゆる、昭和は終身雇用が前提じゃないですか?

津雲 そうですよね。

河本 終身雇用。要するに、新卒から定年までっていうキャリアを前提として、ローテーションする訳じゃないですか?本人の為にとか、それは会社の為にもあるんですけど。今、それを約束してないですよね?

津雲 そうですね。 

河本 なのに、企業が本人のキャリアパスを考えるっていうのは「約束してないのにおかしくない?」って思うんですよ。トレードオフに全然なってないなって。

津雲 あー、はい。

河本 それをやるんだったら、ちゃんと終身雇用を保証しなさい!って思いますけどね。

津雲 いたずらに短期間でコロコロ仕事が変わっていく、っていうことになりかねない?

河本 えーっと、そうそうそう。なのに、終身雇用の約束がないと本人のリスクが高い。企業リスクはどんどん下がっていって、本人のリスクばかりが上がっていっちゃってるので。要するに、40年掛けたキャリアパスを、途中でプツって切られたら、そのキャリアはどこで使えるんですか?っていうことになっちゃうので(笑)それは従業員側が、どうしても不利になりますよね。

津雲 うん。そうなってるからこそ、若い世代は自分達で考えるようになってるっていうことなんですかね?

河本 それを言語化して、ちゃんと言えているかどうかは分からないですけど。少なくとも、終身雇用が崩壊してるっていうのは、皆知ってるはずじゃないですか?

津雲 知ってるはずです!

河本 何となく「そうあってほしいな」と、思ってるかも知れないですけど。大手企業でさえ「もう無理です!」って言い出してる訳なので。

津雲 そうですよね。早い時期に放り出されると言うか。「はい!さよなら!」って、なってしまいますよね。

河本 まぁ、リストラっていう時点で、約束破ってますもんね。

津雲 あははは(笑)あんなに苦労して就職したのに…。

河本 なので、企業の為のキャリアパスが、自分の為にならなくなってきていると思うんですね。

津雲 一致しなくなってきてるんですね。

河本 そうそうそう。だから、自分で考えるしかないよな?っていうのは、その通りだと思いますので。

津雲 なるほど。

河本 やっぱりそういう人が、年齢関係なく増えてきてるなって感じますね。

津雲 あー、そうですか!?ということは、その驚いたうちのスタッフも、私もちょっと置いていかれがちかな?っていう感じですかね。もう少しちゃんと考えろと(笑)

河本 いや、別にその会社にもよりますし(笑) その会社の考え方は自由なので、別に良いとは思うんですけど。

津雲 うーん。

河本 今やりたいことがあるんだったら、それでいいですし。そういう考え方の人がいても、全然おかしくないよなとは思いますね。

津雲 なるほど。そもそも“キャリアパス”っていう言葉って、よく聞くようにはなってるんですけれども。私達の世代、すみません…私達の世代って今言っちゃってますけれども、50代です!

河本 はい(笑)

津雲 50代には、キャリアパスってあんまり馴染みがない言葉だったのかなって言うか、どっちかって言うと“ロールモデル”の方が何かしっくりくると言うか。何年か先には、こういう先輩みたいな感じみたいになってたらいいなってことで、勉強したりしてた気がするんですね。

河本 うんうん。それを今でもやれている会社はあると思いますし、全然そのロールモデルを持ってることが悪いとも思わないですし、全然自由で良いと思うんですけど。その企業が成長できてたら、そういうロールモデルは作り易いですし、社内に生まれやすいですし。成長してるので、将来の予測が付くじゃないですか?なので、そこを目指しやすいっていうのはありますよね。だから、今の時代でそこを伸ばしてる会社、成長してる会社っていうのは、社内に多分ロールモデルはあると思います。

津雲 マインズさんだと?

河本 うちは…もうちょっと大きくならないと、難しいかも知れないですね(笑)

津雲 あははは(笑)でも、きっと形成されつつあるんじゃないかな?っていう気がしますけどね。

河本 そうですね。やっぱり、成長しないと会社として面白くないと思うので。そこは何とか描きたいなとは思っています。

津雲 はい。まぁ、ただ、その大体の会社が、ロールモデルを描き続けることができてなくて、ぼんやりしてるからこそ、自分でゴールを決めて、キャリアパスを自分で考えて作っていかないといけないところも多くなってきたよっていうお話なんですかね?

河本 そうです。それに馴染みがないので。言葉もそうですけど、自分で考えるということに馴染みがないと言うんですかね?

津雲 はい(笑)

河本 先進国かOECDか忘れましたけど、大人の勉強する時間、日本人が一番少なかったはずなんです。

津雲 あー、…なるほど。

河本 勉強っていうのは、学生の間にするもので、社会に出たら勉強はしなくていいという。

津雲 もう卒業しちゃってるんですね(笑)

河本 そういった常識が日本にはあるんだと思うんですよ。

津雲 ちょっと情けないですけどね(笑)でも、自分のことを振り返ってみて、確かに勉強する時間は少ないかなぁ?

河本 っていうのも、これもまぁ統計ですけどね。事実それで良かったと思いますし、そういう教育だったんだと思うんですよ。

津雲 うん。

河本 だから、そういうところも気付いて「あっ、違うんだな?」と。自分で考えないといけないんだから、知ってる範囲でしか考えれないので、知ってることを増やしていかないと考えられないですよね。

津雲 はい。

河本 ごくごく当たり前のことを、当たり前にしていかないといけない様な時代になったんだろうなって、僕は思っていますけども。

 

過去の自分と比べて、成長を実感できるような時間の使い方を

津雲 河本さんの場合だと、どんな風に自分のキャリアパスを作っていかれたんですか?

河本 うーんと、僕の場合は個人じゃないので、会社を創業していってるので。

津雲 あっ、そっか。個人のキャリアパスと言うよりは、会社のキャリアパス?

河本 うん。個人でも会社でも、今は一番大事なのはビジョンだと思ってるんです。

津雲 ビジョン!はい。

河本 「理想の状態」と言いますか、「理想の世界観」って言ってもいいかも知れないんですけど。人間観・社会観、何でもいいんですけど。そういったものを言語化・映像化したようなものがビジョン。その為のステップ・キャリアなので。うちで言うと“価値ある時間で未来を形に”っていうビジョンにしてるんですけど。

津雲 カッコいいですよね!何回聞いても(笑)

河本 あははは(笑)そう。時間にフォーカスして、一人ひとりの将来の時間価値が上がって欲しいなっていう。

津雲 将来の時間価値を上げる?はい。

河本 別に時給を上げるとか、そういう意味じゃなくて。

津雲 そうじゃない?(笑)

河本 それも大事なんですよ!ただ、どこに時間価値を感じるかって、本当に人それぞれじゃないですか?

津雲 はい。

河本 やっぱり、充実した仕事をしてる時、成果を出した時に幸福感を感じる人もいれば、家族といる時、友達といる時…

津雲 食べる時!

河本 食べる時。そうそうそう、いっぱいあって良いと思うんですよ。その回数が将来多い方が、いいじゃないですか?

津雲 そりゃそうですね!

河本 それが豊かじゃないですか?

津雲 はい。 

河本 将来のその回数を多くする為に、今の時間を大切に、価値ある時間にしていきましょう!みたいな。

津雲 うんうん。

河本 消費する時間じゃなくて、その時間を体験とかに変えて、いろいろ自分の将来が明るくなるような行動の仕方にしましょう!みたいな?

津雲 ある意味、投資ですかね?

河本 時間の投資ですね。それによって自分達の将来が、皆が豊かになれば。形はそれぞれ、例えばサザエさんとかじゃないですけど。

津雲 サザエさん!?

河本 いわゆる“普通”って言うんですか?別に、幸せの形を人に決められなくていいじゃないですか(笑)

津雲 はい(笑)

河本 人に決めてもらった定義なんて、どうでもいいから。自分がそう思う幸せ、将来に向かっていって、やっていく為の手段として働くというのがありますし、仕事というのもそうですし。っていうのと、どうせ一人では幸せになれないので、じゃぁ誰と?っていうのが、結局大事になってくる訳じゃないですか?

津雲 なるほど!何となく分かってきました!難しく考えなくていいんですね。そのゴールって言うか目標を。

河本 そうそうそう。

津雲 「あなたは何がしたいの?」「何をしてたら楽しいの?」「誰としてたら楽しいの?」っていうのを考える・イメージする。そこから、現状との差を埋めて行くっていう感じですかね?

河本 あっ、そうですね。まずはここまで、次はここまでみたいな形で。別に人と比べる必要ないので。

津雲 あなたは?なんですね。自分はどうしたいか。

河本 しいて言うと、過去の自分と比べるのが、一番いいんじゃないかな?と思いますけどね。

津雲 過去の自分?どのくらい過去まで遡りましょう?

河本 今、何してるんだろう?とか、どうしたらいいんだろう?とか考えると、例えば直近なら一年前とか。

津雲 一年前?う~ん。

河本 三年前とか。それと今を比べて、どこが変わったかとか。できることが増えてるのか、減ってるのかとか(笑)

津雲 減ってると、悲しいですよね~(笑)

河本 こっちが減った分、こっちが増えてたらいいじゃないですか(笑)

津雲 そうですね。何かが増えてたら…はい(笑)

河本 他人と比べても、あんまり良いことないのでね。じゃあ「どっちがなりたい自分に近付いてるのか?」とかっていう方が良いと思いますね。いわゆる、ロールモデルが無いような時代なので。

津雲 なるほど。過去の自分と比べて、少しでも成長していたらいいなと。

河本 良いと思いますよ。衰退してたら、嫌じゃないですか?(笑)

津雲 嫌ですね~…悲しいですね~(笑)そうならない為に、頑張っていきたいところですね。

河本 できることを一個でも増やそうと思ったら、勉強しないとダメだったりとか、やったことないことをやろうとする挑戦もいりますしね。

津雲 あー、やったことがないことに挑戦?うん!

河本 要するに何らかの行動を伴うので、それが行動していけてるかどうかっていうのは、結構いろんな人と会ってるかどうかっていうのも含めて、大事なんじゃないかな?という風に思いますね。

津雲 はい。いろんな人と会って、いろんな情報を仕入れて、少しでも前に進んで行くのが、キャリアパスの一歩なのかも知れないですね。

河本 そうですね。

津雲 マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は11月26日の放送です。河本さん、ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。