本文までスキップする

Blog ブログ

【第122回】健全な共感力を!自分自身の判断基準を養おう 2020.5.28放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、【マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役社長
河本 尚吾

MC

FM GENKI  パーソナリティー
津雲 あおい さん 

 

“集団”を好む人が苦手意識を感じた「ステイホーム」

津雲 さて、河本さん。在宅ワークをされている方も、けっこうな割合でいらっしゃるかと思うんですけれども。

河本 はい。

津雲 これだけ家で一人で働いていると、やっぱりなんか問題があったりとか…。まぁ、得することもあると思うんですけども。いろいろ聞いてらっしゃいませんか?

河本 聞いてます。ただ、姫路とかで考えるとそこまで在宅が増えた感はないんですけど。

津雲 なるほど。

河本 都市部は、だいぶん増えたみたいですね。5割ぐらいまで進んだと聞きましたけど。

津雲 出勤しなくていいって、楽ですよねぇ。

河本 地方の場合は統計を見てないので肌感覚になりますけど、まだそこまでは進んではないのかな?部分的なのかなと。いわゆる大手企業が進んでいて…まぁ大手企業の数が都会に多いからではありますけどね。

津雲 まあ、単純にそういう面もありますよね。

河本 だから、まだまだ部分的ではありますが、進んではいってるなぁとは思いますね。で、何か聞いてるかってことですよね。

津雲 ちょっと鬱々しちゃうなとか、寂しいなとか、誰か自分の投げかけに対して相槌打って欲しい時もあるよね、みたいな。

河本 それはよく記事とかにも出ていますし、それが切実な、メンタルにきてるって言うのは、コロナだからこそだなって思うんですけど。もう一個思ったのは、もともと対人関係が苦手で、上司・部下の関係とか、例えば学校だったらいじめとか、いわゆる人間関係が原因で、鬱とか精神を痛めたりとかっていうのが、だいたいの原因だったと思うんですけど。

津雲 はい。

河本 その人間関係がなくなることによって、そうやって鬱になっていくっていうのは、一体どういうことなんだろう?と。

津雲 もともと集団の中で自分がいることに疲れてしまって、そういった問題を抱えていた人もいるし、今度はたった一人でも人間は病んでしまうというか…。

河本 そう、どういうことなのかな?と。

津雲 うーん。

河本 まあ、答えは簡単なんですけど。

津雲 簡単ですか?

河本 人間関係が苦手な人に人間関係を押し付けると、やっぱそれでメンタル痛めちゃうし、一人が苦手な人に一人を押し付けるとメンタル痛むので…。「人による」って言うことがなんですかね?

津雲 人による!簡単でした(笑)

河本 (笑)簡単に言うと、そういうことなんだろうなと。

津雲 …確かに、もともと引きこもるのが好きだった人、お家時間が好きだった人が“ステイホーム” って言われても、「いつものことだよ~」な感じですよね。

河本 そうそう、でも雰囲気で仕事するタイプ?

津雲 ノリで?

河本 ノリで。周りを勢いつけたりとかするタイプは、逆に一人だと何もできなくなると思いますけど。

津雲 辛いですねぇ(笑)

河本 「存在感出すとこないぜ!」みたいな(笑)という感じで、本当に一括りにはできないということが分かって。対人関係が苦手な人には、それが得意な人の気持ちは分からない。お互い分からない。

津雲 理解し難いですよね。「なんで?」って。

河本 だから在宅ワークも苦痛な人もいれば、「こっちのが仕事が捗っていいや」っていう人もいるし。その人の性質とかを無視して何でもかんでも進めると、やっぱりあんまりいいことないなという風にすごく思いましたね。

津雲 と言うことは、今後コロナが収束したとしても、そのまま在宅ワークに向いてる人は、在宅ワークで進められるような社会だといいですよね。

河本 そうそう。なんかこういう時って、多様性の逆をやろうとするじゃないですか、いつも。まあ、今は緊急事態だからしょうがないかもしれないですが。在宅がいいとこもあるし、出社するいいとこもあるんで、それを「こっちがいい、こっちが悪い」みたいな。すぐ、そんな感じになるでしょう?

津雲 はい、「どっちか!」って言う。

河本 各個人のタイプがあるので、そんなものは社会が決めることじゃないかな?と。あ、コロナ後はね。

津雲 今は仕方ないけども、今後はってことですよね?なんか、どうしても人間関係で言うと、自分とその他大勢みんなのことを考えてしまうんですけれども。自分がどっちに向いてるかっていうのが、やってみないと分からないところがありますよね。それが今回は、いい試金石になったっていうことなんですかね?

河本 そうですよね。人間関係が苦手な人にとっては、もう証明済みですもんね。今まで集団生活とか社内の雰囲気とか、なんせ集合する社会だったんで、苦手な人はもう分かっていると思うんですけど。今初めてその集合しない、一人とか孤独が苦手だっていうことに気付いた人が多いのかもしれないですね。

津雲 そう考えると、言ってはいけないかもしれませんが、コロナも悪くなかったのかな?と、本当はこういう状況じゃなく分かったら良かったんでしょうけど。

河本 そうですね、コロナで自粛が始まって、僕自身が感じたこともあります仕事柄、中小企業の社長ともよく話す機会がありますが、普段はそんなに喋らないんですよ。チャットワークとか、用件だけお電話するとか、仕事の中身だけとか。そっちの方が効率いいからですよね?でも今回、皆さんの電話時間が長くなった気がします。

津雲 寂しいんだ、みんな(笑)

河本 喋りたいんだなって(笑)というのは、共通しているかな?って、ちょっと思ったので。

津雲 せっかく誰かとつながったんだから、もうちょっと喋りたいなと(笑)

河本 そうそう。今までそんなこと感じたことなかったのに、人間の心理としてはそうなのかな?喋りたい生き物なんじゃないですか?

津雲 やっぱり誰かとコミュニケーションをするっているのを、好む生き物なんですかね?人にもよりますけど。

河本 はい、人にもよりますが、それを封じられると困る人たちも多いんだろうなというのは、すごく分かりましたね。

 

共感力を程よく下げながら、個人の価値観も大切にできるように

津雲 「人とコミュニケーションしたい」「誰かとしゃべりたい」っていう人が、今我慢して、お家にいる時間がどんどん長くなっている。どうしたって、その問題は出てきますよね。

河本 精神的なものはね。もともと「女性の社会進出を」と言われてた数年前って、「家事だけしてるよりも、職場に行った方が社会とつながりができるし気分転換もできるから、逆にそっちの方がいいんだ」という話だったわけですよ。要するに「閉じこもってないで、外に出ろ」って話ですよね。

津雲 そうですよね。

河本 閉じこもっていると、体にも悪いし、心にも悪いと。役割も社会とも隔離されるし、それは陰になるよと言うことは、ほぼ証明されていたみたいものじゃないですか。

津雲 だからこそ「外へ出ろ」だったのに。

河本 だったのに、今回は「家にいろ」なんで。それは病むよと言えば、そうなんですよね。

津雲 そうですよね。だって、もう証明されてるんですもん。

河本 だから対策は必要だろうなとは思いますね。

津雲 誰かが何かの対策を考えてくれてるんですかね?

河本 いや、今のところ「ステイホーム」なんで、それ以上は言ってないので。やっぱり自分たちで事例を見つけたりしながら、解決していかないと、本当にメンタルは人それぞれなんで。

津雲 そうですね。で、まあ一人だけで悩んでる方もいらっしゃるかもしれませんけど。普段はバラバラにいて、夜だけしか合わない家族とずっと24時間一緒にいることが苦痛って考える方もいらしゃるかも…しれませんね(笑)

河本 まあ、記事では読んだことありますね(笑)僕もそう思われてなければいいんですが。

津雲 どうなんでしょ(笑)?今のところ、そんな問題は出てないですか、河本さんは?

河本 大丈夫だと思います(笑)

津雲 ならばいいですけど(笑)でも、そういうことを抱えていらっしゃる家族もいらっしゃるでしょうし。

河本 家族単位の話になってくると、それも本当に個々のことで、まとまって解決策はどうこうっていうのがないのですけど…。ただ、どうなんですかね?自粛なんですけど、だからと言って「楽しんではいけません」じゃないじゃないですか?

津雲 あ!そうですよね。確かに。

河本 なんかね、その言葉をそのまま捉えて「楽しんじゃいけません」みたいになっていたら、そこは…。「楽しんでもいいんじゃないの?」と思いますけどね。

津雲 お家からなるべく外へ出ない。でも、お家の中では楽しんでもいいですよね。

河本 そこは自粛する必要ないと思いますし、そこを楽しんではいけませんだったら、それこそ病んでしまいますね。

津雲 どうしても自粛、自粛って言われると、何か別の変な縛りを自分の中でつくっちゃいますね。

河本 自粛はいわゆる「行動の制限」じゃないですか?その制限がある中で何ができるかを考える方が、いろいろなアイデアが出るので。そっちの方向にいった方が「この縛りがかかった中で何ができるか?」みたいな。

津雲 ゲーム感覚で?

河本 ゲーム感覚で。家の中でも「これが実は楽しいんだ!」という新たな発見があると思うので、積極的に楽しむべきだとは思いますけども。

津雲 どうしても自分が「我慢」って思っちゃうと、「こんなに我慢してるのに、我慢してない人がいる」という他人に当たる人も出てくるわけですよね。

河本 自粛警察とか?

津雲 そうそう。これも非常に問題だなと思いますけど、この話もその考え方によりますと、自分が我慢じゃなくて楽しんで解決できそうな気もしますよね。

河本 我慢してる自分のに共感してほしいんかな?とか思うんですけど。

津雲 「我慢」と思ってる人は?

河本 褒めてほしいのかな?

津雲 「よく我慢してるねぇ?」って(笑)

河本 でも、そうではなくて。そこの共感力というか、共感っていうのをどれだけ下げれるかという感じなのかなと思いますけど。

津雲 共感力は大事っていう感じがありますけどね?

河本 大事と言われてたんですけど、それを全ての基準にしちゃうと、苦しいことになっちゃうので。

津雲 うん。みんながみんな自分に共感してくれない。

河本 共感するかしないかが、全部の判断基準ということでしょう?

津雲 なるほど。

河本 そうすると、人の好き嫌いもそれだけになっちゃうし、社会の好き嫌いもそれだけになっちゃうし。としては、尺度としては非常に…。ある一部分だけ、それをやるのはいいと思うんですよ、「この音楽好きだ」とか。それを全てに当てはめると、共感してもらえないから、共感してもらえるからとか、自分は共感できるからとか、自分が共感できないからとかが、物事の全ての判断基準になると解決できないから。

津雲 …不可能に近いって感じですよね。

河本 そうそう、カオスしかないみたいな(笑)なので、その共感力に縛られすぎないみたいな。別に周りの人が誰一人感動してなくても、自分だけ感動しててもいいし。

津雲 そうですよね。

河本 周りの人が感動してても、自分だけ感動しなくてもいいじゃないですか。

津雲 確かに、なるほどね。と、私は河本さんのお話に共感しましたね。

河本 ありがとうございます。(笑)

津雲 これは健全な感じなわけですね(笑)ただ、これが全てになって、私の気持ちを河本さんに全部分かってもらおうとすると、話がおかしくなってくるんですね。

河本 そうそうそう。違いを見つけて攻撃しちゃうって感じですね。

津雲 「私はこうなのに、あなたは違うのね!」みたいになってなると、ちょっと危険だなってことですよね。

河本 そう。99%一緒なのに、1%の違いで決別するみたいな。

津雲 もったいないですね。そこは違いを楽しめるようになったら…。

河本 もっと、ゆるーくいったら良いんじゃないですかね?

津雲 なるほど。マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れです。次回は6月11日の放送です。ありがとうございました。

河本 ありがとうございました。

津雲 この番組は、株式会社マインズの提供でお送りしました。