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【第114回】外国人労働者や“AI”。現代の労働力について考えよう。 2020.1.23放送分

ブログマインズのわくわくキャリア相談室

こちらのブログではFM GENKI(エフエムゲンキ)にて放送中のラジオ番組、マインズのわくわくキャリア相談室】のトーク内容をご覧いただけます。

■放送日時  第2・4木曜日 9:29~9:49
■提  供  株式会社マインズ

 


メインスピーカー

株式会社マインズ  代表取締役社長
河本 尚吾

 

 

MC

FM GENKI  パーソナリティー
中村 佐織さん 


 

 


中村 さて、今日は日本の労働力についてのお話をテーマにしていきたいと思うんですが。

河本 はい。

中村 いろいろと去年からお話いただきました様に、外国人の労働力というのはもう必須になってきていますよね?

河本 まぁ、一部移民がどうこうとか、反対だとかいう話はあるんですけど…。そういう制度的な、政治的な話は置いておいて、実態として数は毎年増えていっています。

中村 うーん。今でも就職氷河期ですが。

河本 単純にニーズがありますもんね。

中村 優秀な人材がたくさん入って来ているっていう事ですか?

河本 優秀な人材もそうですし、現場の労働力としてもそうですし、様々な形で増えてますね。

中村 そうなんですね。

河本 彼らの様な東南アジアの方からすると、やっぱり稼げるっていうのはデカいですよね。それ自体が魅力なので。動機がハッキリしてる分、分かりやすいですよね。

 

今後、日本での仕事はどうなっていく?


中村 もう一つ労働力として、こちらも今までテーマとして何度も取り上げられていますが、「AIが人間に取って代わる」と。このあたりは?

河本 大きなテーマですね(笑) 僕はAIが専門でもないんですが、どういう事が予測されるかって言うと、仕事自体が全部なくなる訳じゃないんですよ。あることはあります。

中村 はい。

河本 徐々に徐々になんで、いきなり“ある日突然なくなる”とか、“一年後になくなるとか”ではなくて、少しずつではあるんです。今後は「稼げるかどうか」の方がキーワードになってくるんじゃないかと思います。

中村 稼げるかどうか?

河本 はい。例えば、東南アジアから働きに来る人達っていうのは、いわゆる単純労働でも喜んでする訳ですよ。仮に時給が1000円とします。でも喜んでやる訳です。国によっては物価価値が10倍違うので、日本で言うと時給1万円じゃないですか?

中村 そうですね。

河本 じゃあ100時間やったら100万円ですもんね。それだったら貯金も出来ますし、何年かして帰国したら今度豊かになってますし。メリットはあるんですよね、諸問題は置いておいても。「稼げる」という意味では、事実稼げる訳です。残業もして200時間働いたら200万円以上になる訳ですから。じゃあ、日本人が月100万円稼げる仕事って?

中村 これは、なかなか無いですね!

河本 今でもなかなか無いのに、今後更に減る訳です。高度化してくるっていう感じです。それが、AIにまつわる様な、プログラミングの関連とかITにまつわる様な分野のプラスαが出来て、結構な年収を稼げる様にはなると思うんですけど。今の様な普通のスキルっていうのが、どんどん必要とされなくなってくるので、要するに“単価の低い仕事”しか出来ない可能性があると。それがすごい将来の不安になるんじゃないかなって。じゃぁ、日本で稼ごうと思うと?今のままじゃ、やる気はあっても、求められるスキルを持っていないと出来ないので。

中村 はい。

河本 「今のうちにどの様な事をやっておけばいいんですか?」と考えておかないかないと。今後は同じ様な時給1000円の仕事を、外国人と争わないといけない訳ですよ。一旦先進国になった日本が、時給1000円ベースで生活レベル満足で出来るんですか?って言うと…。

中村 それは…って、なりますよね。

河本 なるんですよ。じゃあ、高い給料の仕事は?ってなると、高度なスキルが求められ、それらが足りないと。じゃあどうする?っていうふうになって来るっていう感じです。

 

これからの時代を生き抜くために

中村 今のお話を聞くと、外国人の労働者とAIにお仕事を取られて「日本人はどこで働けばいいの?」って、本当に狭くなっちゃう様な不安感がありますね。

河本 年収600万位の男性の、いわゆる正社員職のプラスの年収のところがすごく分かれてくるんじゃないかなと。同じ600万稼ごうと思うと、もっと専門性を求められたりする様になってきて、どんどんハイスペックって言うんですかね? 仕事の専門性、知識とかも求められてくるんだろうなって感じます。

中村 うーん。

河本 だから以前から言ってる様に、別にお給料だけで全ての生計をまかなわなくてもいいじゃないのかな。それ以外の事もやって、いろいろな形で自分の所得のポートフォリオを組んだらいいんじゃないのかっていう。どっちをしたいですか?っていう感じでいいのかなと。物価水準が低い所から高い所に来て、通貨の価値の差で稼げてる人達は、それでも十分稼げるんでいいんです。だからもっともっと仕事する。ぶっちゃけ時給1万円だったら、大体みんな何でもしますもんね。

中村 そうですね。

河本 外国人でも日本人でも。

中村 そりゃそうですね。でも、考えたらAIに出来ない事ってないんじゃないかなって思い出したりとかするんですけどね。

河本 将来的な事で言うと無いと言うか。じゃあ最終的に、人間とロボットの違いって何かって話になって来ると思いますけど。

中村 そうですよ。河本さんは「130歳まで生きる!」っておっしゃっていましたけど、今は義手とか義足とか、体のいろんな医療も発達していますし、いろんな物を組み合わせた上で、130歳っていう寿命が可能であるだろうという事ですよね?そういう事を考えたら、人間がどんどんロボットに近付くのか、AIが人間に近付くのかどっちなんだ?みたいな感じがしますよね。

河本 うーん。人間を越えて行くんでしょうね。部分的にっていうか全体では。ただまあ、比べる基準じゃないところって言うんですか。何がやりたいかとか、何が楽しいかとか、何に興味を持つかとか、何をやってる時間が一番自分の楽しい時間なのかとかって、これはAIとか関係ないですもんね。

中村 そうですね。

河本 そっちの方を大切にする方が良いんやろうなとは思います。それをAIに考えてと言ったって無理じゃないですか?「いや、あなたの事でしょ!」っていう。

中村 あははは(笑) AIに仕事してもらったらいいんじゃないかなって(笑)究極。

河本 究極ね。どんどん便利になって行くとは思います。

河本 だから、楽しむ力っていうのも必要になって来るかも知れないですね。

中村 そうですね!それはそうかも知れない。

河本 その中には、「コミュニケーションをいろんな人と取れる」、「コミュニケーションを通してちゃんと楽しめる力」って大事になるんだろうなと。

中村 考えたらAIもそうですし、当然外国人の人材、どちらも上手く折り合いをつけてやっていかなければいけないものなんだなって、これからは。

河本 そうですね。外国人だ日本人だ、そういう単純な分け方とかじゃなくて、そういう市場になって行く中で「自分はどうしたいんだ?」っていう。結局、自分がどうしたいのかだけなので、いろんな人とコミュニケーションを取れて仲良くなれた方が、世界が広がるので。僕はもう同じ年の人としか仲良く出来ない!って言ったら、いろんな人が混在する時代に、かなり限定された人としか付き合い出来ないとなると苦しいと思うんですよね。

中村 そうですね。

河本 多様化する中では、年齢も違う、性別も違う、国籍も違うと育ちも違うし文化も違うし、何もかも違う中で、どういったところで仲良くなったりとか、コミュニケーションを取っていったりとか。一瞬、ご飯の時とか何喋ろう…とか困りません?

中村 あります!ありますね(笑)

河本 そういうのを困らない様に、コミュニケーションそのものを楽しめる力っていうのは大事なんだろうなと。何となく自分の好きな事とか意見とかを言う。相手の好きな事とか意見を聞いて応援するとか、その土台って言うんですか?違いをちゃんと楽しめる様になっていけば、土壌が出来て来るんじゃないかなって。

中村 いろんな枠を取り払って行くと、国とかもあまり関係なくなってきそうですね。

河本 長い目線で見たら、一部ではそう言われ出してますもんね。

中村 あっ、そうなんですか!?

河本 そうですそうです。現に、グローバル企業にとっては国家って邪魔ですもんね。ヨーロッパの方では、GoogleかAmazonかAppleか忘れましたけど、何かの情報税みたいなものを掛けるみたいな。個人情報税だったかな?何か分からないですけど、そういうのをやったりとかしてますもんね。

中村 もうそういう事が実際に動いていってるんですね。

河本 「プラットホームに好きな様にはさせないぞ」みたいな。それはそれで賢いやり方だなとは思いますけど。

中村 すごい未来の、ずっと先の話なのかなっていう風に思ってたんですが、割と目の前の話ですよね?

河本 どれがいいかっていうのは、先にならないと分からない事ですけど。結局、そういう時代になって行くのは間違いないので。息苦しくなく生きて行こうと思うと、自分が今、身に付けてるものだけじゃなくて、新しい事とか、新しいコミュニケーションにチャレンジしたりとか、今までの概念をアップデートして対応していった方が楽だと思いますけどね。別に自分を否定する事にはならないので。

 

姫路市からのお知らせ

中村 さて、それではここで姫路市からのお知らせがございます。

姫路市では現在、姫路市役所及び出先事務所などで、マイキーID設定支援窓口が開設されています。
日程や詳細は、姫路市のホームページや以下をご覧ください。

 

以上、姫路市からマイナポイントに関するお知らせでした。

さて、マインズのわくわくキャリア相談室、本日はこの辺りでお別れとなります。次回は2月13日の放送です。
また、今日のAIに関するお話など、もうちょっと詳しくおうかがいしたいなと思いますので、河本さんよろしくお願い致します。

河本 はい。よろしくお願いします。

中村 この番組は株式会社マインズの提供でお送りしました。